中本 真生子

NAKAMOTO, Maoko

研究指導可能な課程・言語

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専門分野・ディシプリン

比較文化論、近代フランス、アルザス史

研究内容

フランスとドイツの国境に位置するアルザス地方の近現代史を通して、言語(少数言語の問題や国家の強制)、民族(民族的アイデンティティの創出と国民国家の関係)、文化(国家による文化統合や、文化融合の問題)、記憶(地域の記憶・国家の記憶)などの問題を研究しています。

大学院を目指す方へ

グローバル化の中で「文化」が果たしている役割について、様々な角度から考えていきたいと思っています。特に重視したいのは、「歴史を学ぶ」ことと、「常識」にとらわれない、常識を乗り越えていくような柔軟な発想を持つことです。

指導修士論文(過去5年)

  • ”西洋”・チベット関係史にみる表象の系譜とチベット・オリエンタリズムの構造 ―「神秘のチベット像」をめぐる他社性および自己表象の分析―
  • 拡大するJ・トルドー政権下の移民・難民受入への一考察 ―P.E.トルドーからJ.トルドーまでのカナダ移民・難民政策の変遷から―
  • 日本の大学における内なる国際化と多文化共生の検討について ―立命館大学衣笠キャンパスを例に― 
  • 台湾人とは何か
  • 現代都市における「中国伝統葬儀」の興隆に関して -河北省唐⼭市を事例に
  • 京都市と浜松市在住の外国人の生活満足の促進要因 ―コロナ過中の一考察―  

指導博士論文

  • 東西ドイツにおける「国民的記憶」の形成と変容 -第二次世界大戦とホロコーストを中心に-
  • 「気」という修行、「治」という実践:中国と日本における気功現場の身体経験  (Training of “Qi”, Practice of “Cure”:Bodily Experience of Qigong in China and Japan) 
「国境」「境界」の歴史、文化の変容から出発しましたが、文化と支配、文化と接触、融合といった観点から、(フランスの)移民問題や(旧)植民地の問題にも領域を広げつつあります。