専門分野・ディシプリン

ジェンダー論、中東ジェンダー研究、文化人類学

研究内容

日常生活の地平から、エジプトやレバノンといった中東地域の暮らしや生き方について研究をしています。その際、性別を切り口に格差や人の痛みに迫るジェンダー学や、人間の在り方を総体的に考える文化人類学の考え方を手掛かりにしています。これまでは、中東地域をフィールドに、女性にとっての仕事と家庭の両立や、女性が仕事に見出す意味、女性にとっての生殖、さらには学校教育システムと社会構造の関係について考えてきました。

出身地域と異なる文化や社会を扱う人類学は、自分の当たり前や常識が「小さな世界」でしか通用しないことを教えてくれます。一方ジェンダー学は、人が抱える生きづらさを、自分の内側だけでなく社会に探ることを教えてくれます。どちらの学問も、今の当たり前が絶対ではなく、今とは違った生き方があることを見せてくれます。それは現状へのアンチテーゼであるだけでなく、自分に感じる息苦しさを笑い飛ばす力にもなり得ます。

大学院を目指す方へ

大学院(そして本来は大学でも)での研究は、自分が何を問題に感じるのか、不満に思うのか、乗り越えたいのか、という自分自身の問題意識を中心に形成されると考えます。その軸をしっかりと持ち、批判的議論に向き合う場を提供していきたいと思います。