研究科長挨拶
国際社会の急速なグローバル化と日本社会の新たな段階の国際化は、それにふさわしい学問領域と人材養成を必要としています。このような地球的規模の変化に対応するため、立命館大学大学院国際関係研究科は1992年に創設されました。
学問の発展は、19世紀以来、「専門分化」することによって発展してきましたが、現在、この学問のあり方自身が問われつつあります。急激なグローバル化と国際化の進展は、これまでの各国(各地域)の社会を支えてきた理念や制度を揺るがし始め、社会基盤そのものを大きく変えようとしているからです。現代世界にとっての新たなる研究課題が出てきたといえるでしょう。今こそ、様々な学問分野と連携した「学際的で総合的な」研究と時代の変化に対応した教育が求められています。
国際関係研究科のカリキュラムは、現代国際社会の構造と動態を分析し、同時に国際協力あるいは地域研究などの個別課題に挑戦することによって、自らが問題を積極的に発見し、解決する力量を培うことをめざしています。このようなカリキュラム編成のめざすところは、複眼的な国際感覚と現代国際社会に対する専門知識を基にした深い分析力と洞察力、さらには優れた外国語運用能力と情報活用能力を総合的に併せ持つ学生、院生を養成していくことです。
こういった取り組みは、国内外からも高く評価されています。本研究科は、国際的な大学院ネットワークであるAPSIA(Association of Professional Schools of International Affairs:国際関係大学院協会)に、日本の大学・大学院のなかで唯一、正会員として加盟し、国際関係学の教育・研究で日本をリードする存在として世界的に認められています。2008年~2010年には、平和構築や開発支援の分野の人材育成を行う「国際協力の即戦力となる人材育成プログラム」が文部科学省大学院教育改革支援プログラムに採択されました。修了生も国際機関や外務省、各国政府や国際援助機関、グローバルに活動する民間企業等で活躍しています。
本研究科はまもなく設置20年をむかえますが、不断に教育・研究のあり方を追究し、多くの有為な人材を文化都市京都の地から送り出していきたいと考えています。



