研究科長挨拶

立命館大学国際関係研究科長 小山昌久

グローバル・シチズンシップを育む
Fostering Global Citizenship

立命館大学大学院 国際関係研究科長
小山 昌久

 立命館大学国際関係研究科は、1992年に創立し四半世紀の歴史を築いてまいりました。この25年間は、国際社会においては激動の時代であったといえます。すなわち、東西冷戦構造が終焉し、市場経済化が進展し、またICTイノベーションは、先進国だけではなく、発展途上国の経済活動や人々の生活パターンにも大きな影響を与えました。中国やインドなど新興国の台頭もこの時代の大きな変化でありました。私たちは、今日、国境を越えた、人、物やサービス、および資本の移動がより自由になった社会に生きています。このようなグローバル化の潮流は、国家間の相互依存関係を強めてきました。

 一方、自由なグローバル化した社会は、所得格差と貧困、金融危機、資源の収奪と環境破壊、地域紛争と難民問題、人間の安全保障など、新たな課題を私たちに突きつけます。2015年9月の国連サミットにおいて、「持続可能な開発に向けた2030アジェンダ」が採択されました。これは、2030年を目標に、地球環境を保全し、貧困と飢餓を無くし、人々が健康で安全に暮らせる社会を築き上げることを国際社会が合意したことを意味します。

 複雑化したグローバル課題の解決には、国際政治、経済、法律、文化・歴史・社会など個々の学問領域を超えた、多面的アプローチが求められます。学際的特長をもつ国際関係学は、まさに時代が求める学問領域といえるでしょう。私ども国際関係研究科の使命は、様々なグローバル課題への感性を高め、様々な課題や目標に向かって、専門的知見をもって取り組む自立した人材の育成にあります。本研究科は、多様な学問分野や地域研究における優れた教員を抱えています。そして、学習者に対しては、丁寧なガイダンスと指導を心がけ、ニーズに合った多様なプログラム選択肢や、海外提携大学とのダブルディグリー・プログラムの機会提供、さらにインターンシップやフイールドスタデイーなど実践的学習を支援し、皆さん一人一人の学習目的に応えることを約束します。熱意ある皆さんのご入学を、心より歓迎いたします。