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中村滋元駐マレーシア大使による特別講義「日本のODAの変遷と構造」を実施

20171115日、国際関係研究科は、英語による開講科目“Development Strategies”の一環として元駐サウジアラビア及びマレーシア大使の中村滋氏による、「日本のODAの変遷と構造」と題した特別講義を実施した。

長年、外務省において援助政策の立案のみならずイラク復興支援などの援助の実施にも携わり、国内の主要大学で講義も行ってきた中村氏から、第二次世界大戦後の戦後賠償からはじまり、アジア地域の経済発展への寄与、さらに昨今は平和構築、人間の安全保障といった新たな分野への対応を求められてきた日本のODAの変遷について講義が行われた。特に援助と外交政策の関係は、外交の現場に身を置いてきた中村氏ならではの現実感のある内容であった。

質疑応答では、約35名の受講生(すべて留学生)から、財政難の中で今後日本のODAはどのような方向に進むのか、ODAにおける円借款、無償援助、技術協力のそれぞれの特徴などの質問が出され、講義時間を超えて活発な議論が行われた。

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