研究科長挨拶

情報理工学研究科長 山下 洋一

立命館大学では、コンピュータおよび情報に関わる分野の進展に対応し、グローバルに活躍できるIT (Information Technology) 分野の人材を育てるという社会的要請に応えるために、理工学研究科におかれていた情報理工学専攻を新たな一つの研究科として組織することにより2012年4月に情報理工学研究科が設置されました。現在では、90名を超える教員が本研究科においてITに関わる先端的かつ多様な研究と教育を行っており、国内有数の規模を誇るIT分野の大学院となっております。

ITは、交通・金融・物流・教育など、社会のあらゆる分野を支えるインフラ技術となり、情報伝達の手段、意思決定の方法、各種サービス、エンターテインメントなどの生活環境を劇的に変えてきています。今後もこのような変化が加速しながら継続することが予想される中、単に知識や技術を有するだけでなく、社会の動向を見極め、有している高度なITの知識や技術を適切に活用し、グローバルな視点から社会に貢献できる人材こそが、社会が求める人材となっています。そのような人材の育成こそが我々の使命です。

本研究科では、「ベトナムIT人材育成支援プロジェクト」や「アジア人財資金構想プロジェクト」などの先進的な国際プロジェクトに取り組み、海外大学とのDMDP(Dual Master Degree Program)やDDDP(Dual Doctor Degree Program)を推進し、留学生(日本語基準・英語基準)の受け入れを積極的に行ってきました。海外での研究活動や成果発表のための渡航に対する大学からの支援のほか、短期海外留学や海外インターンシップなどの研究科独自の留学プログラムも提供しています。今後も日本人学生と留学生が相互に刺激を受けながら交流し、価値観や文化の垣根を越えて学習や研究を行う環境を整備するとともに、国際社会で活躍できるグローバル人材の育成を行っていきます。

研究においては、産官学および地域との緊密な連携の下に、現実世界と仮想世界を融合させた複合現実感技術、祇園祭や能などの日本の文化をデジタル化して次世代に継承しようとする日本文化デジタル・ヒューマニティーズ、土木・センサ・情報通信の技術を融合した防災・減災プロジェクト、音響技術で生活を豊かにする研究など、独創的なテーマで国から大型の予算を獲得し、世界に誇る高水準の成果を挙げてきています。多くの教員や大学院生が国内外の論文誌や国際会議で成果を発表し、多数の受賞を得るなど高い評価をいただいてきた歴史は我々の誇りとするところです。