法政リサーチ・コース

法学・政治学に対する自分の関心をより深め、
自分の進路あるいは実務に
つなげることができる人へ

このコースは、法学・政治学に対する多様な興味・関心を学問的に深めることを目指す人のために設置されています。学部段階での学修では究明しきれなかったテーマや、社会人としての体験を通じて抱いた問題意識や学問的関心を、より専門的に深めるためのコースです。特定の進路に対応したプログラムをあえて設定していません。

受講できる科目はリーガル・スペシャリスト・コースと同じですが、興味・関心をキャリアにつなげることも、実務での経験を研究テーマにつなげることも可能なコースです。開設された諸科目を比較的自由に履修することができます。

履修イメージ

履修モデル

企業活動
民法Ⅰ、消費者法、商取引法、会社法、著作権法、工業所有権法、独占禁止法
公務政治分野
憲法、行政法Ⅰ、社会保障法、行政学Ⅰ、政治学、現代政治分析、国際政治論、政治思想史
国際関係
国際法、国際人権法、国際私法、国際環境法、国際政治論、アジア法、英米法、西洋法史
医療生命倫理関係
憲法、刑法Ⅰ、家族法、法哲学、法社会学
法学の基礎研究
法哲学、法社会学、西洋法史、日本法史、アジア法

教員からのメッセージ

法政リサーチコースは、研究領域を限定せず、特定のテーマを発展的に研究してみたい、また進路を開拓しながら法学や政治学をさらに広く深く学んでみたいといったニーズと関心にこたえることのできるコースとなっています。学部では何百人の受講生の1人だった科目でも、大学院では少人数で受講生の問題関心に惹きつけながらゼミ形式で学ぶという授業が多く、密度が濃い学びができます。私の専門の法社会学は、もともと学際性の強い領域ということもあり、これまで指導してきた修士論文のテーマも、ビジネス法領域にかかわるもの、ルーマンの法理論、医療情報の活用、など多岐にわたります。他の専門の院生からの刺激も受けながら、ほんのわずかな間に学部時代から一皮もふた皮もむけて成長し、立派に進路を開拓する姿を見てきましたので、自信を持って進学をお薦めできます。受験の段階で研究テーマを特定するのは難しいとは思いますが、調べる力をつけておくこと、つまりゼミや卒業研究にしっかり取り組んでおくことが合格への近道です。

渡辺 千原 教授
専門:法社会学