小関 素明教授

日本史学専修

小関 素明 教授 研究者学術情報データベース
  • 専門領域

    専門領域は一応日本近現代政治史・思想史ですが、あまりその分野の専門の研究者という意識はありません。10年ぐらい前までは、政党政治史論・立憲制・二大政党制論といったようなことを研究してきましたが、今はそれらを包括した公権力・主権論がテーマです。また歴史学の歩みを批判的に再検証する史学史にも興味があります。

  • 著書・論文

    山口定・佐藤春吉・中島茂樹・小関素明編『新しい公共性』有斐閣2003年
    山口定・中島茂樹・松葉正文・小関素明編『現代国家と市民社会』ミネルバ書房、2005年
    「『不磨の大典』から『人類普遍の原理』へ」『日本史研究』550、2008年
    「岐路に立つ『戦後歴史学』」『日本史研究』537、2007年
    「『戦後歴史学』の深度再考」『日本史研究』552、2008年
    「日本における主権的権力の原理と形状」『日本史研究』570、2010年
    「明治維新『革命』論」『史創』2、2012年(公刊予定) ほか

  • 最近の研究テーマ

    最近は主権・公権力の権原への関心から、ここ1~2年ばかり明治維新史、特に王政復古に注目しています。2011年度末には明治維新を革命として見直す試論的な論文を公刊する予定です。また近代公権力の権原を解き明かすというために所有権の問題にも興味があります。それらを総合して、理論を受容する歴史学ではなく、理論を提起できる歴史学を目指したいと思っています。

  • 指導した大学院生の修士・博士論文

    「戦後沖縄における復帰運動と地域政治構造の変容過程」(博士論文)、「<主権>の歴史」(博士論文)。「貴族院改革問題再考」(修士論文)、「1930年代における近代公娼制度の動揺」(修士論文)、「村落維持システムとしての宮座」(修士論文)、「『社会の発見』再考-社会的概念と都市問題」(修士論文)、「戦後的主体の形成と南原繁」(修士論文) その他。

  • 所属学会/受賞歴等

    日本史研究会 史創研究会 日本政治学会 史学会など。

  • 専門領域での推薦学術書

    丸山真男『日本政治思想史研究』(東京大学出版会 1952年)
    網野善彦『無縁・公界・楽』(平凡社ライブラリー版1996年)
    白井聡『未完のレーニン』(講談社メチエ 2007年)
    ヘーゲル『歴史哲学』
    M・ウェーバー『支配の諸類型』 など

  • 大学院志望者へ一言

    研究は過激なこと、珍奇なことを言えばいいというものではありませんが、普通の感覚で普通に理解できるような作業を丁寧に積み重ねるだけでは駄目です。紋切り型の発想から抜け出れる人、非日常的な感覚を駆使して深い次元での歴史のリアリティーを再現できる人、そのリアリティーを論理の中に落とし込む粘着力を持った執念深い人を歓迎します。そうした人たちが勇躍、跋扈する世界を作りましょう。