専修概要

現代東アジア言語・文化学専修

ダイナミックに変容する東アジアの「現在」を多様な視点で分析。

現代の東アジア地域は、国際社会において非常に重要な位置を占めています。グローバルな世界経済の中で、中国は持続的な発展を遂げ今や米国と並ぶ超大国となっています。また、南北分断状況が続く朝鮮半島の緊張した政治情勢は、東アジアだけでなく世界全体に大きな影響を及ぼしています。

他方、東アジア地域では人・モノ・技術などの国境を超えた移動が進み、特に文化の領域では域内統合ともいえるような活発な交流が行われています。

現代東アジア言語・文化学専修では、このようにダイナミックに変容する東アジアの「現在」を、人文学的な見地から多様な視点で分析します。特に本専修では、現代中国(台湾および特別行政区としての香港・澳門を含む)および朝鮮半島の言語・文化・歴史に関する諸現象/事象を内在的な視点から分析・研究し、中国語・朝鮮語の習得とその実践的な応用を目指します。本専修における学びを踏まえて、中国・台湾や韓国の大学院などへの留学へと展開していくことができます。

過去の修士論文・博士論文タイトル(例)

修士論文

2022年度

  • 桃園客家の族群意識における多層性――文化政策・選挙・宗親会
  • 文革期宣伝画のなかで生きつづける新年画の技法
  • 邱妙津作品における日本近代文学――村上春樹、太宰治、三島由紀夫を中心に
  • 総動員体制下朝鮮人に対する朝鮮総督府の軍事援護制度

2021年度

  • 中国映画における神怪題材の発展と現状
  • 朝鮮人戦時労働動員に関する研究――高知県への動員を中心に
  • 香港映画から見る香港人のアイデンティティ――陳果監督の「返還三部作」を中心に

2020年度

  • 植民地朝鮮における朝鮮神宮奉賛会の運営――活動と構成員を中心に
  • 郁達夫『她是一個弱女子』試論――描写、構成、認識から
  • 日本と中国における『君の名は。』の宣伝効果と作品評価
  • 中国の郷土映画における文化と社会――2000年以降の郷土映画を例として
  • 「最後」の模範劇『海港』の位置・意義の検討

博士論文

2023年度

  • 在日朝鮮人詩人金時鐘の故郷観―2000年以降の作品を中心に

2019年度