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2019.4.3

大学院入試説明会への政策科学研究科の参加

立命館大学の各研究科が合同で行う入試説明会が2019年の5月から6月にかけて各キャンパスにて開催されます。 政策科学研究科は、以下の説明会に参加し、大学院進学を検討されている方の相談にのります。

5月21日(火)京都・衣笠キャンパス 研究科相談会17:20〜18:20
18:30〜19:30
6月2日(日)大阪いばらきキャンパス 研究科相談会12:50〜13:50
14:00〜15:00
6月9日(日)京都・衣笠キャンパス 研究科相談会12:50〜13:50
14:00〜15:00

すべての相談会にて副研究科長が「大学院進学に向けた研究計画の立て方」と題するミニ講義を行い、その後、参加者からの個別相談にのります。
指導教員をどのように選んだら良いか、大学院での学び・研究はどのようなものか、他大学・他学部から進学する場合、どのような本を政策科学の入門として読んだら良いか、社会人として進学する場合、どのような形で通学・研究していくことになるか、などといった点について相談にのります。
大阪いばらきキャンパスでの相談会では、現役の院生もチューターとして参加し、皆さんからの疑問に答える形を取る予定です。

大学院入試説明会の詳しい説明は、以下をご覧ください。

奮ってご参加ください。

2019.2.15

タイ国家住宅公社による地方行政官研修プログラム「地方政府に対する能力養成プログラム:2018年度の住宅開発計画・スラム回避へ向けて」の受け入れを行いました。

政策科学研究科では、2019年2月15日(金)、タイ国家住宅公社による地方行政官研修プログラムである「地方政府に対する能力養成プログラム:2018年度の住宅開発計画・スラム回避へ向けて」の受け入れを行いました。当日の午前中は大阪いばらきキャンパスにおいて、石原一彦教授による「History and Some Viewpoints of Urban Development, Regeneration in Japan」と題した講義を行い、午後は石原教授の引率による大阪府(咲洲庁舎)への表敬訪問を行いました。

本研修では、アンダマン海沿いタイ南部県(プーケット、パンガー、クラビ、ラノン)の地方行政官が参加者となり、防災や文化遺産保全、住宅開発などのテーマについて、関西圏(大阪、京都、神戸)の先進事例を学ぶことによる地方行政官の能力醸成を目的としています。立命館大学ならびに大阪府では特に住宅開発をテーマとした研修を行うことで、タイ南部県の今後の発展への参考となる情報や事例の提供を行いました。

大阪いばらきキャンパス訪問時の様子

大阪いばらきキャンパス訪問時の様子

大阪府訪問の様子

大阪府訪問の様子

2018.12.13

姫路市長・石見利勝氏が講演されました。

政策科学研究科の講義「政策アドバンスト研究Ⅱ」のゲストスピーカとして、姫路市長の石見利勝氏が「幸せ 感動 夢ある姫路(まち)」と題して講義を行った。元政策科学部長・政策科学研究科長の経験をふまえて、石見市長は、一人ひとりが主役のまちづくりをめざし、世界文化遺産である姫路城を中心とした景観形成や生涯現役プロジェクトの展開を進めてきた。さらにインバウンド観光の推進、姫路城を展望する姫路駅周辺の整備を計画し実現してきた。

これらの政策の実行は、政策の理念と実践の調和にもとづくものであり、将来をみすえた深い洞察に依拠していることが講演で示された。今回の講演は、政策科学研究科院生の研究を促し将来の力強い実践を期待させるものであった。

2018.12.13

ガジャマダ大学公共政策大学院との交流
−クロモトモ博士の講演

政策科学研究科は、インドネシアのトップ大学であるガジャマダ大学とバンドン工科大学と共同学位プログラムを実施しており、毎年、インドネシア政府によって選抜された中央・地方政府の公務員の方々を英語基準院生として受け入れ、研究指導を行っています。2018年9月には14名の方々をこのプログラムにもとづく院生として受け入れました。

ガジャマダ大学公共政策大学院でこの共同学位プログラムの責任者となっているクロモトモ博士が2018年11月8日に研究科を訪問されましたので、ガジャマダ大学公共政策大学院の人材育成方針や教育方法、また政策科学研究科と今度行いたい国際共同研究につきスタッフミーティングにてご講演頂きました。出版計画の具体的な提案にも進むなど、有意義な交流となりました。政策科学研究科からも2019年2月にガジャマダ大学とバンドン工科大学を訪問し、共同学位、共同研究についての連携をより深める予定となっています。

2018.12.13

大学院ウィークが実施されました。

2018年11月12日から25日までの2週間、政策科学研究科でも大学院ウィークの各種企画を行いました。 政策科学研究科の現役院生に大学院での研究や生活につき話してもらうイベントを日本語基準、英語基準のそれぞれで実施した他、政策科学研究科の修了生で大学教員となっている方、社会人として通われ、その経験を仕事として発展させている方にも講演頂きました。

自治体やNPO団体にて参与型調査活動を行う地域共創プログラムについてもこのプログラムを受講したばかりの院生にその魅力を話してもらいました。 この2週間、大学院の合同ゼミであるリサーチプロジェクトへの授業見学も実施し、例年よりも多くの参加者を得ることができました。

本研究科への進学を検討している方で指導教員のことにつき相談したいことがある場合は、こちら(http://www.ritsumei.ac.jp/gsps/admission/contact.html/)をご覧下さい。

2018.10.23

リサーチ・プロジェクト見学会を実施します

立命館大学大学院政策科学研究科では、専門の異なる複数教員と院生とがチームを組んで共同研究する「リサーチ・プロジェクト」という授業が研究指導の中心となっています。
11月中旬の2週間にわたり、このリサーチ・プロジェクトの見学会を実施します。普段と変わらない形で行いますので、大学院がどういうところかを体験できる格好の機会です。
各リサーチ・プロジェクトの教員構成や取り組んでいるテーマは、以下の通りです。多くのリサーチ・プロジェクトには、英語基準の留学生も所属するので時限毎にどちらの言語をメインで行うかも記載しました。
学内・学外者問わず、事前の申し込みは不要です。直接、下記の教室にお越しください。

RP 「グローバル化する多元的福祉・経済社会」

教員: 飯田先生・上久保先生・大塚先生・桜井(政)先生・坂西先生
11月15日(木) 5限(日英) 6限(日英)
11月22日(木) 5限(日英) 6限(日英)
教室 AS455

RP「グローバルガバナンスとエネルギー環境政策」

教員:周先生・宮脇先生・仲上先生
11月15日(木) 5限(日) 6限(日)
11月22日(木) 5限(日) 6限(日)
教室 AS456

RP「分権改革とガバナンス」

教員:佐藤先生・重森先生・田林先生・真渕先生・見上先生・山本先生
11月15日(木) 5限(日)
11月22日(木) 5限(日)
教室 AS465

RP「サステイナビリティとレジリエンス」

教員:上原先生・鐘ヶ江先生・桜井(良)先生・髙尾先生・豊田先生
11月14日(水) 5限(英語) 6限(英語)
11月21日(水) 5限(英語) 6限(日本語)
教室 AS458

RP「東アジアの公共政策」

教員:上子先生・岸先生・西村先生
11月15日(木) 5限(日) 6限(英)
11月22日(木) 5限(英) 6限(日)
教室 AS454

RP「地域経営と公共政策」

教員:石川先生・小幡先生・小杉先生・平岡先生
11月15日(木) 5限(日)
11月22日(木) 5限(日)
教室 AS452

RP「まちづくりと都市計画」

教員:石原先生・式先生・高村先生・吉田先生
11月15日(木) 5限(英) 6限(日)
11月22日(木) 5限(日) 6限(英)
教室 AS453

*リサーチ・プロジェクトの編成は、年度毎に変化します。上記の編成は、2018年秋セメスターのものです。

2018.10.3

政策科学研究科を知ってもらうための大学院ウィーク2018

立命館大学では、11月中旬の2週間、大学院について知ってもらうための各種企画を各キャンパスで行います。
政策科学研究科も以下の企画を行います。学外者の方にも全て参加いただけます。
事前登録は、不要ですので奮ってご参加ください。

現役院生によるトークイベント「大学院での研究と日常」

[日時] 11月15日(木) 12:20〜12:50
[場所] B棟R-AGORA
[話題提供者] ①矢野晴香(修士2年・立命館大学経済学部卒・公務員内定)
        ②堀池航洋(修士1年・立命館大学政策科学部卒)
        ③江成 穣(博士1年・立命館大学政策科学部卒)
[軽食] おにぎりとお茶を先着30名に提供*

修士課程の院生2名、博士課程の院生1名が普段どのように日常を過ごしながらどのような研究を進めているか、を話します。就職活動や公務員試験との両立といった点についても話題にします。

*同日、5限(16:20)からリサーチ・プロジェクトの見学会もあります。

講演「研究者という仕事 ー大学院進学後のキャリア」

[日時] 11月22日(木) 12:20〜12:50
[場所] B棟R-AGORA
[講演者] 角谷 嘉則 (桃山学院大学准教授・2006年政策科学研究科博士課程修了)
[軽食] おにぎりとお茶を先着30名に提供*

大学院進学者の希望進路として一番多いのが研究職です。どのようなステップを進んでいけば、研究職に就くことができるのか。政策科学研究科で博士号を取得した修了生から詳しくお話頂きます。

*同日、5限(16:20)からリサーチ・プロジェクトの見学会もあります。

リサーチプロジェクトの見学会

政策科学研究科では、専門の異なる複数教員と院生がチームを組んでのリサーチ・プロジェクト(=合同ゼミ)が授業の中心となっています。また多くのリサーチ・プロジェクトは、日英の両言語で行っています。以下の2週にわたり、このリサーチ・プロジェクト授業の見学会を実施します。

第一週  11月14日(水)、15日(木)  16:20〜19:30
第二週  11月21日(水)、22日(木)  16:20〜19:30

各リサーチ・プロジェクトの教員構成や教室については、こちら(ニュース「リサーチ・プロジェクト見学会」)でご確認ください。 事前予約は、不要です。直接、教室を訪問ください。

研究計画書の書き方セミナー&修了生・現役院生の講演

[日時] 11月17日(土) 14:00〜16:30
[場所] B棟R-AGORA

大学院では、自分が立てた研究計画に基づき研究を遂行していくのが中心となります。よって入試でも一番大事となるのが研究計画書です。受験や入学の前にどのように研究計画を練ってたら良いか、研究計画書はどのように書くべきかにつき副研究科長がレクチャーします。また社会人院生として修了されたOBや現役院生からも政策科学研究科でどのような場かについて講演してもらいます。

①研究計画書はどのように書くのか

立命館大学大学院政策科学研究科副研究科長 高村学人教授

②社会人院生としての経験から

井上利一(株式会社ジオ・リゾーム社長、2014年政策科学研究科修士課程修了)

③現役院生からの声

地域共創プログラムに参加して(滝村亮祐 修士1年・立命館大学政策科学部卒)

セミナー・講演終了後、参加者の研究計画の立て方についての個別相談会もB棟275教室にて行います。

入試説明会&個別相談会

また立命館大学のさまざまな研究科が合同で行う入試説明会については、以下の日程に政策科学研究科が参加します。

11月18日(日)午後      場所:衣笠キャンパス

11月23日(金・祝日)午後    場所:OICキャンパス
政策科学研究科の入試説明・個別相談会は、18:10〜 AN324教室にて。
同日 15:30〜17:00もR-AGORA前にて副研究科長と大学院進学についての個別相談可能。
同時間帯は、上記イベントのビデオ上映をR-AGORA大型スクリーンにて予定。

12月12日(水)夕方以降    場所:衣笠キャンパス

上記の日程において個別ブースを設け、 副研究科長と現役院生が個別相談にのります。どの先生を指導教員としたら良いか、入試までの準備をどう進めたら良いか、大学院での研究や生活はどのようなものか、など何でもお気軽に相談ください。

以上の入試説明会の詳しい内容は、立命館大学大学院入試情報サイト  をご覧ください。

*軽食の提供は、イベント傍聴者のみです。すぐに会場を離れる方への提供は行えません。

2017.11.18

立命館大学大学院政策科学研究科 林祥偉君が「京都市長賞」を受賞しました

11月18日、京都大学時計台百周年記念館に、中国留日同学会(非営利公益団体)の主催で“第16回留学成果報告会&優秀論文授賞式"が開催されました。
立命館大学大学院政策科学研究科周瑋生先生の指導院生である林祥偉君(博士後期課程3年)が「京都市長賞」を受賞されました。林君の論文は、中国における経済成長と生活満足度の変化に関する「計量幸福論」的な分析を通じて、住民の生活満足度に与える影響要因及び因果関係の解明を行ったものです。

 

中国留日同学会主催の留学成果報告会・優秀論文授賞は人文、社会、自然科学、先端医学をはじめ、あらゆる分野にて活躍している中国人日本留学経験者の代表的な研究成果を反映し、Natureなどで掲載された数多くの優秀な既刊論文・特許を対象にしています。1999年度より「中華人民共和国駐日本大使賞」をはじめ、日本京阪神地区の三大知事賞、三大市長賞など優秀論文賞・優秀成果賞を創設・授賞することに至りました。

今回選ばれた優秀論文 (12本)は、東京大学、京都大学、大阪大学、神戸大学、立命館大学、理化学研究所など多くの大学、研究機構所属の留学生の成果である108件の投稿成果・論文からそれぞれの専門分野の先生方により、選出されたものです。

 

2016.11.03

比較福祉国家研究者スタイン・クーンレ教授による講演会を開催~経済のグローバル化と高齢化によって共通の課題を抱える北欧と東アジアの福祉国家の現状~

政策科学研究科においては、東アジア・東南アジアからの留学生が英語基準・日本語基準で数多く学んでいますが、政策のアジア的な特徴とは存在するのでしょうか。アジア的な特徴とは、国際比較を通してその立ち位置がみえてくることがあります。

政策科学研究科では2016年11月3日(木)にOIC総合研究機構地域情報研究所との共催で比較福祉国家研究の第一人者であるスタイン・クーンレ教授をお招きして、“Globalization and Development of Social Policy in a Perspective of European and East Asian Experiences”というタイトルのもとでの講演会を開催しました。

ク―ンレ教授は、ノルウェー国立ベルゲン大学比較政治学部教授であり、同時にこれまで、中山大学(広州)名誉教授、南デンマーク大学福祉国家研究センター名誉教授等を歴任し、現在は復旦大学(上海)名誉教授も務めてこられました。近年は東アジア諸国との比較研究をおこなっており、2016年10月22日から11月11日まで、日本学術振興会 外国人招へい研究者として、立命館大学OIC総合研究機構地域情報研究所に滞在されました。

講演ではまず、西(欧米)と東(東アジア・東南アジア)における社会福祉や国家の役割に関する理念の相違が歴史的アプローチから説明されました。たとえば、西では個人が全てであるのに対し、東では個人はシステムの一部にすぎず、また、西では福祉は権利と結びついた「契約」であるのに対し、東では福祉は施しと結びついた「憐み」と考えられているということです。ゆえに、クーンレ教授は、東において社会保障プログラムは西よりも低いレベルから導入が進んだが、1985年~1995年の経済成長期においては福祉が拡大し、1997年の経済危機によって国家の福祉的責任は下降もしくは水準変更されたことを指摘しました。そして、現在の西と東に共通な福祉的課題とは、グローバル化(もしくは脱グローバル化?)による経済危機、人口の高齢化、国際人口移動、労働市場構造や家族構造の変化、社会的不平等であるが、福祉国家として十分に発達し、合意によるガバナンス形態をとる国家(北欧)には多少の利点があるものの、アジアもまた、受容力の高さを活かしてこの課題を乗り越えられるであろうと締めくくられました。

フロアからは、インドネシアや中国からの英語基準プログラムの院生による自国の将来に関する活発な質問が相次ぎました。クーンレ教授はそれらの質問に丁寧に回答され、従来の福祉国家論の枠組みを超えたグローバル化時代における西と東の知識共有の必要性を参加者全員が認識したところで閉会しました。

政策科学研究科では、欧米中心の理論枠組みから一旦距離をおいたうえで、アジアにおける諸政策を眺めることによって、新たなアジアの政策像を打ち出していくことに、近年力を入れています。今回のクーンレ教授の講演会はその過程としての国際比較の重要性を改めて認識させるものとなりました。

2016.10.19

研究科HPを更新しました

研究科HPを更新しました

2016.10.05

「資源循環と持続可能な環境戦略RP」オープンリサーチを開催しました

特別講演会「中国の「一帯一路」戦略と文化交流」―蔡建国 教授

7月27日に、立命館大学政策科学研究科「資源循環と持続可能な環境戦略RP」が大阪いばらきキャンパスにてオープンリサーチ「中国の一帯一路戦略と文化交流」特別講演会を開催しました。中国同済大学教授、アジア太平洋研究センター名誉所長、上海市人民政府参与である蔡建国先生を講演者としてお招きしました。

2013年、習近平国家主席は、「中国は平和的発展の道を歩み続け、発展の成果を共享し、互恵・win-winの解放・発展戦略を貫き、各国との友好交流を強化し、人類運命共同体を構築する」という発想のもとで、新たな外交戦略の一環として、「シルクロード経済ベルト」と「21世紀海上シルクロード」からなる「一帯一路」という構想を打ち出しました。

蔡先生はまず、「一帯一路」構想の概況と意義から解説し、同構想の最大の背景は、中国が一層の対外開放を契機とし、政策、施設、貿易、資金、民心のコネクティビティを経絡として、急速に発展する中国経済と沿線諸国の利益を結びつけ、中国の夢とユーラシアの夢、世界の夢とを共に織り成すよう力を尽くしてゆくことであると強調しました。「共に検討、共に建設、共に享受する原則」により、中国の独奏ではなく、沿線各国によるコーラスであることが重要であるとしました。同構想の沿線には、60数カ国があり、総人口は44億で、世界63%を占め、GDP総額は21兆ドル、世界の29%を占めます。更に、同構想では、経済協力のみならず、エネルギー・環境・食料など複数の分野においても、日中韓をはじめ、東アジアの地域協力が巨大なポテンシャルを持っていることが説明されました。

次に、蔡教授は文化の視点から「一帯一路」戦略を解説しました。古シルクロードは、世界の主要な文化の母胎であり、東西文明の架橋でありました。シルクロードの各地に現れた文化は、キャラバンによって東西各地に伝えられ、様々な文化変容を受けながらも、各地の文化を向上し促進させました。一方、「一帯一路」構想が世界の多極化、経済のグローバル化、文化の多様化、社会の情報化という流れに沿うものであり、開放的な地域協力理念をもって、グローバルな自由貿易体系と開放型世界経済の維持に取り組んでいますが、実は構想の最も重要な目的及び推進力は、各国の国民の間の文化交流を作り出すことであるという論点が出されました。そこで、近年、中国語ブーム(漢語熱)の背景の下、文化の多様化に応じて、文化交流及び多文化共存・共生・共栄を根底とした孔子学院の発展を例として説明しました。立命館大学政策科学部の周瑋生教授が初代学院長を務めた立命館孔子学院はその成功事例として挙げられました。

その後、蔡教授から文化は日中関係を結ぶ紐帯であり、文化の交流は両国国民の相互理解及び両国関係の発展に重要な役割を果たすべきであると話しました。更に、日中両国文化交流を振り返って、文化の交流が主に3つの段階に分けられるとし、すなわち、古代においては、主として日本が中国に学び、一方近代(明治維新以降)になると、中国が日本に多くの留学生を派遣し、様々な分野から日本を学び取った、しかし、現代においては、日中両国が相互勉強の時代に入っているとしました。「一帯一路」構想において、経済・エネルギー・環境・福祉分野などでの日中協力が促進でき、特に文化・人文の交流に大きな期待が寄せられます。また、日中文化交流において、在日華人・華僑及び留学生のネットワークが果たす役割を重視しなければならないことも指摘されました。

最後に、立命館大学政策科学研究科「資源循環と持続可能な環境戦略RP」に所属している院生が、エネルギーや環境、低炭素社会・食料などの視点から、各自の研究テーマを紹介しながら、研究の手法・現実的意義及び留学生の勉強生活について蔡教授と深く交流しました。

2016.10.05

政策科学研究科周研究室がソフトバンク(株)等と異分野講習会を開催

政策科学部は教育理念として、「広い視野をもって現代世界、現代社会の問題を理解し、これを解決できる人材を育成します」をあげています。そのためには、文理融合と理論実践両面のアプローチを用い、技術から社会システムまでを視野に入れ、政策システムの最適化と人間実践活動の科学化を目指す、異分野結集による超学際(Transdisciplinarity)的な研究と学問が求められます。政策科学研究科周研究室は、学生たちが研究している分野の壁を超え、多分野の社会問題に関心を持たせるために、この間、ソフトバンクグループとグランソール奈良医療グループによる異分野講習会を開催しました。

4月27日には、ソフトバンクグループの阿部 基成事業開発本部長と神田 直記人事本部副本部長等、7月4日にはグランソール奈良医療グループの辻村 勇取締役兼国際部長をOICキャンパスにそれぞれお迎えし、同社の事業領域、戦略計画、特に通信・イノベーション分野と医療経営分野について最新情報を紹介し、国際協力と社会イノベーションの視点から日中協力のポテンシャルなどを分析・検討しました。とりわけ、学生にとってはあまり知らない分野でもあり、講演者からは素人にもある程度理解できるように丁寧にプレゼンが行われ、新たな知識の勉強だけでなく、今後の院生自身の発表にも非常に参考となるものになりました。

ソフトバンクもグランソール奈良も異なる分野で事業を行っていますが、両社の共通点としては、国際的な連携を重視していることが挙げられます。まず、ミクロ的に言えば、時代の変化に敏感に適応し、地球環境と共存型のライフスタイルを創造・推進するための商品・サービスや社会システムなどを開発・提供する「イノベーション力」の力を持つことが重要であると捉え、マクロ的な視点では、現代企業は、国内だけでなく、グローバル視点で海外の事業展開、ひいては国際貢献をはかることが大切だとしています。これは、今の時代における競争で優位に立てるかどうか重要なポイントとなります。学生たちも今後の研究に常に批判的な発想力、創造性や新規性に富む分析力及びグローバル視点を持って問題を考えることの大切であることの意識を改めて深めることができました。また、ソフトバンクの自然エネルギー財団と周研究室が提唱している「東アジア低炭素共同体」構想に対する協力について意見交換も行われました。

本学習会は周研究室の伝統イベントとして、学生たちに構内で学外のことを勉強できるチャンスを提供しており、今後も引き続き行う予定です。

2016.07.04

韓国・国民大学校と日韓合同ワークショップを開催

韓国・ソウルより、国民大学校の社会科学大学国際地域学科の大学院生が3年ぶりに立命館大学政策科学研究科を訪問し、日韓両大学の大学院生がそれぞれの研究テーマについて報告するワークショップが6月23日に開催されました。

この合同ワークショップは、立命館大学政策科学研究科の2つのリサーチ・ユニット(Kクラス、Mクラス)の合同によるオープンリサーチです。

日韓の大学院生の研究報告のテーマは、両校の研究の多様性を反映して多岐にわたっています。日韓のパブリック・ディプロマシーの比較、地域振興のための文化資源の活用等、7人の報告に対して、国民大学校社会科学大学の日本学専攻の教員と立命館大学政策科学研究科の教員をまじえて討論がなされ、実り多い研究報告会となりました。

2016.06.27

文理融合を図る教育と研究を目指して政策科学部周研究室と理工学部専門ゼミナールとの合同ゼミナールを開催しました

2016年6月13日(月)に理工学部専門ゼミナールが政策科学部周研究室との合同ゼミナールの形で大阪いばらきキャンパスにて行われました。本合同ゼミナールは「学科の壁を超える学際性、及び文理融合的な教育と研究を目指し、自由に討論し、異なる視点やアプローチから新たな考えを生み出す」を主旨として行われたものです。

最初に、理工学部の中島淳教授から理工学部専門ゼミナールを紹介した上、今日の合同ゼミナールの主旨が説明されました。続いて政策科学部の周瑋生教授より「政策工学への誘い」を題にして理工学部の学生を対象に「認識科学」と「設計科学」の両面からミニ講義が行われました。

研究発表は二つのセッションに分けて行われました。第一セッションにおいては、理工学部専門ゼミナールに所属する18名の学生が、①ランチストリートで回収型弁当箱を使った効果の検証、②レシート、印刷用紙、レジ袋の使用削減をはかるための技術と政策提言、③LED電球の導入などによる構内エネルギー消費の削減方策、④キャンパス全面分煙を提唱するための意識調査など四つのグループに分け中間発表が行われました。各グループの発表後、教授と学生から多くの質問やアドバイスをもらい、政策科学部の学生にとっては、理工学的なアプローチを聴講でき参考になる有益な発表となりました。

第二セッションにおいては、政策科学部周研究室に所属している15名の院生から各自の研究内容が紹介されました。「日本の固定価格買取制度」、「福島原発事故前後の世論変化」、「気候変動問題における日中韓協力」、「中国の食料安全問題」、「計量生活満足度評価」、「低炭素技術特許ビックデータによる炭素削減ロードマップ構築」などについて発表されました。周研究室では、主にエネルギー環境分野を中心として、「時間」「空間」「政策」三つの軸に沿って研究を進めています。具体的には、経済発展と環境保全に資する様々な経済的社会的または技術的な対策を分析・評価し、公平性、効率性や地域特性を加味したエネルギー・環境政策を求め、持続可能な発展のための国際的な提言に結びつける研究を展開しています。発表者はそれぞれ最新の成果を行うとともに、理工学部の教員よりフィードバックを受けました。社系学生の論理組み立てなどは、たいへん参考になったとの感想もありました。
最後に、理工学部佐藤圭輔准教授から、多くの文理融合的なアドバイスを受けて、新たなステップに入っていこうと総括的なコメントを受けました。