機構長ごあいさつ

立命館大学では、大学全体が共通して取り組む教育のうち、教養教育、キャリア教育、サービスラーニングの3分野を推進する機関として、2008年4月に共通教育推進機構を設置しました。

知識基盤社会と言われる今日、「知の拠点」としての大学の責任はますます重くなっています。特に、グローバル化の進展は高等教育に急速な国際化を迫っており、わが国においても、柔軟な発想力や先見性、それを支える幅広い教養、専門学力、学際的な総合性を身に付けた人材を育成することが求められています。また、大学教育の質の保証が強く求められるなかで、専門、教養に峻別しがたい新たな学びの領域は、ますます広がりを見せています。

立命館大学では、学士課程教育における教養教育の重要性を改めて確認し、全学的な教養教育の改革に取り組んでいます。総合大学の特長を活かした教養教育の「立命館スタンダード」の確立を目指し、他者と共生、協同するための「人間力」、社会で通用する「市民力」、「汎用的スキル」(問題発見・解決能力、自己発見・自己認識力、コミュニケーション力)の獲得を教育目標として位置づけることを再確認しています。また、「学園ビジョンR2020」においても「多様なコミュニティにおける主体的な学びの展開」が提起され、従来の「一般教育と専門教育」という区分にとらわれず、ボランティアを通じた学生の社会活動(サービスラーニング)や、進路・就職に向けた学生のキャリア形成など、学生の社会的成長を支援する新たな教育分野の充実にさらに積極的に取り組むことを目標としています。

共通教育推進機構は、全学的教育の各分野の課題を相互に関連づけ、また各学部の教育体系と全学的教育を有機的に結びつけることで、総合的かつ全学的な体制の中核的役割を果たします。そして、この役割を活かして、各学部教授会との間で緊密に審議・調整して進めるコーディネート機能を発揮するとともに、各教育分野の改革に向けた調査・分析機関としての役割を果たしてまいります。
共通教育推進機構は、3センターの取り組みを通じて、各学部が目標とする人材育成像の実現に寄与することを目指し、「立命館憲章」が定める「確かな学力の上に、豊かな個性を花開かせ、正義と倫理をもった地球市民として活躍できる人間の育成」に貢献してまいります。