現役教員インタビュー

Interview #3

自分らしさを発揮して
新しいことに挑戦し
深い授業ができるのが
本校の魅力だと思う。

立命館中学校・高等学校
廣松 光一郎 先生[数学科]

難問を解ききった後、互いの考え方を
熱心に聞き合い、刺激し合う生徒の姿が嬉しい。

私はアメリカで生まれ育ち、大学卒業後は大学教員になりたいと思ったこともあったのですが、日本でALTとして中学生の英語教育に携わるうち、多感な時期の生徒にとって大きな存在である中学校や高校の教師はとてもやりかがいのある仕事だと考えるようになりました。縁あって英語の常勤講師として立命館中学校・高等学校に着任しましたが、その後、自身の専門分野である数学の教員免許を取得するとともに採用試験を受験し、現在は数学の教諭として教壇に立っています。数学の教員免許取得に際し、職場の方々に理解をいただけたことには今も感謝しています。

分掌ではSSH(スーパーサイエンスハイスクール)推進機構に所属しています。高校を担当していた時は、主に理数系の国際的なコンテストにチャレンジする生徒の指導のほか、年に数回、希望者が集まり、グループごとに一晩かけて数学の難問・奇問を解く「数学セミナー」という宿泊行事の運営にも関わっていました。本校教員がさまざまな分野から出題する問題には「美しさ」があり、それに気づいた生徒は本当に嬉しそうにします。2日目に優秀解答の発表があると、生徒同士がお互いの考え方や工夫を熱心に聞き合って、互いに刺激し合う様子が見られるのは私にとって大きな喜びでした。

毎年、本校を会場に開催されるJSSF(Japan Super Science Fair )という国際サイエンスフェアも、生徒の成長が目に見える大きな機会です。世界の20カ国・地域から100名以上の高校生が参加して研究発表を行うもので、英語による発表・ディスカッションはもちろん、企画・運営も本校生徒の手で行います。このような貴重な経験ができるのは、受験にしばられない本校の魅力だと思います。教員にとっても、受験を意識することなく、自分らしさを出してより深い授業ができるのが、本校の素晴らしさだと思います。

自分らしさを出して指導できるよう
ていねいにアドバイスをしてもらえた。

初めて担任を持った時は失敗だらけでした。生徒との信頼関係がまだ築けていないのに、自分なりのルールからはずれた生徒を頭ごなしに注意し、生徒から反発されるようになったのです。「どうして言うことを聞いてくれないのだろう?」とすっかり自信をなくして先輩教員に相談すると、忙しい時間をさいて「なぜこのルールがあるのか説明しましたか?」など、親身にアドバイスをしていただきました。先輩方はいつも「こうすべきだ」とは言わず、色々な例をあげながら、私らしさを出しつつ指導ができるよう、ていねいに導いてくれます。他にも、本を紹介してもらったり、教師塾や研究会に誘ってもらったりしたおかげで多くのことを学ぶことができ、状況は徐々に改善して、生徒の反応も良くなっていきました。今後も困難にぶつかることがあるかもしれませんが、これまでの経験と、心強い先輩の存在があるので、自信を持って対応できると思います。

将来、国際的な共同研究に関わる生徒のため
英語で数学を教えたいと考えている。

本校は、伝統校でありながら、新しい取り組みに挑戦できる学校でもあります。私は、数学の授業でグループ制を導入しています。基本的な内容を教えた後は、3、4人のグループの中で教え合いながら課題に取り組むというスタイルです。ここで大切にしているのは、単に答えを出すだけではなく、考えた過程をグループ内でわかりやすく伝えるということ。それによって、考えを整理する力、プレゼンテーションの力も磨かれると思うからです。クラス全員の前で自分の考えを発表することを拒む生徒が、少人数のグループの中でなら、わからない生徒に対して積極的に教えている姿を見て、このやり方は間違っていないと確信しました。

これからは、数学の授業を英語で行ってみたいと考えています。理系の分野では、今後、海外の大学との共同研究が主体になっていくと考えられますので、英語で自分の考えを伝えられるようになることがとても大切だと思います。また、生徒が「わかる」と実感できる授業を行い、その成果を本やウェブサイトで広く報告することによって、新しい道を拓きたいとも考えています。そして、先輩教員のように、後輩の力になれるような存在になりたいと思います。

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