現役教員インタビュー

Interview #7

研修員制度を利用し、
教職大学院へ。
学んだ理論を
再び実践で生かしたい。

立命館慶祥中学校・高等学校
岩倉 衣梨奈[国語科]

「本物の体験」を成長につなげていく
生徒の姿を見るのが嬉しい。

立命館慶祥中学校・高等学校の魅力は、「本物の体験」ができる豊富な海外研修プログラムにあると思います。高校で行われるのは7つのコースの海外研修。私はベトナムコースの引率を3度経験しました。毎回全く異なる研修になるのは、あらかじめ答えがあるのではなく、生徒自身がその瞬間に何を感じるかを大切にしているからです。都市開発が進む一方、孤児院で暮らす子ども、物売りをする子どもがいるベトナムの現実に直面して感じることは一人ひとり違います。この研修をきっかけに医療関係の道に進むことを決めた生徒もいました。経験を通した「気づき」によって行動が変化し、成長へとつながっていく姿を、同じ経験をしながら間近で見られるのは教師にとって大きな喜びです。

「誰のために学び、誰のために生きるのか」を
常に考えながら、しっかり学びたい。

私は今、立命館大学大学院教職研究科(教職大学院)で学んでいます。本校に勤務して6年目、日々の生徒との関わりの中でさまざまな課題を見出しながらも、その理論について学ぶ時間を確保できずにいたところ、新しくできた立命館の研修員制度の校長推薦を受けたのです。現場で学ぶべきこともまだまだあるとは思いましたが、一度立ち止まり、これまでの実践をふり返るとともに、教育の理論をしっかり学び、さらなる実践に生かそうと考え、この制度によって大学院へ進学しました。

今年度は、立命館守山中学校・高等学校で週4コマの授業を担当しながら、立命館朱雀キャンパスに通っています。教職大学院の講義は、研究者教員と実務家教員のチームティーチング。理論だけでなく、先生方の実践や経験からも多くのことを学ぶことができます。32名の1期生は、新卒の学生からベテラン教員まで個性豊かなメンバーです。グループワークやディスカッションでは、様々な視点から多くの意見が活発に交換されるので、日々新たな発見があります。

指導についてだけではなく、学校マネジメントについて学ぶことができたのも収穫でした。管理職だけではなく、全員がマネジメントの意識を持つべきだということ、自分の教育ビジョンが学校全体のビジョンに反映されていれば、その学校は「私の学校」になるという考え方は、今まで持ったことのない視点でしたし、学級に置き換えれば、学級運営にも生かすことができるのではないかと考えています。

大学院では「生徒の主体的な学びにつながる国語教育の方法および教材の開発」「学校における教育活動での生徒の主体的な学びにつながる生徒指導・学級運営の方法」について研究し、総合的な「教師力」を身につけたいと考えています。本校の理念である「誰のために学び、誰のために生きるのか」というテーマを常に考えながら、貴重な2年間でしっかり学び、学校に戻って生かせるようにしたいと考えています。また、京都には古典の舞台となった場所などもたくさんあるので、できるだけ訪ねて見聞を広めたいと思います。

グローバル人材になるために欠かせない
「日本人力」「日本語力」「主体性」。

生徒には、本当の意味での「グローバル人材」になってほしいと願っています。日本人としての誇りを持ち、自国の文化や歴史を理解した上で他者を尊重する「日本人力」、適切な「日本語力」、なんでも自分のこととしてとらえ、積極的に考えて行動する「主体性」が、グローバルな人材には欠かせない要素だと私は思います。その意味でも、国語は大切な教科です。授業の中でも、古典や日本文化についてもっと積極的に伝えられるようになりたいと考えています。

本校は京都から離れていますが、中2の京都研修で立命館大学を訪れたり、大学の先生が出前授業に来てくださったり、立命館の附属校としてのさまざまなプログラムがあり、生徒の半数は立命館大学に進学しています。私は京都には友達がいなかったのですが、立命館大学の学生になった卒業生が何かと気にかけてくれて、改めて立命館の一員であることを嬉しく思いました。教師の仕事は大変な面もありますが、自分自身も成長できる素晴らしさもあります。「チーム立命館」として、一緒に頑張っていきましょう。

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