現役教員インタビュー

Interview #8

未来の担い手を育てる。
その使命感を胸に
理科の重要性と
おもしろさを伝える。

立命館宇治中学校・高等学校
川本 健太郎[高校1年担任/理科]

「社会との関わり」を意識し
理科を学ぶ重要性を伝える。

周囲を豊かな自然に囲まれた広大なキャンパス。全人工芝の緑がまぶしいグラウンドの奥に、多様な設備が整った二棟の校舎。生徒たちが伸び伸びと学べる環境が、立命館宇治中学校・高等学校の魅力です。一生懸命学ぶことはもちろん、クラブ活動に打ち込む、体育祭や学園祭に情熱を注ぐ、あるいは留学やボランティア活動に積極的に参加するなど、生徒の活動は実に多彩です。各々の関心に応じて主体的に学び、行動することを通じて、大学受験を目的とした勉強では培うことのできない多様な力が育っていると感じます。

指導する上でも、未来を見すえて「社会に貢献する人間」を育てることをいつも肝に銘じています。意識しているのは、「社会とのつながり」を感じさせること。きっかけは、高校IM(イマージョン)コースの生徒を対象とした特別授業「グローバルリーダーシップスタディーズ(GLS)」に携わったことでした。JICAや国際交流基金など、国際社会の第一線で活躍している方をゲスト講師として招き、世界の国々の現状や、世界でどのような人が求められているかなどのお話を聞き、ディスカッションしました。受講した生徒たちが、「社会のために何かしたい」という気持ちを膨らませるのを間近に見て、私自身も大いに刺激を受けました。

それからは、私が担当する理科の授業でも、ただ教科書に書かれた内容を教えるだけでなく、身につけた知識が社会でどのように生かされるのか、社会との関わりに触れながら理科を学ぶ重要性を伝えることを心がけています。

「理想の教師像は一つじゃない」。
研修を通じて迷う心を救われた。

新人教員時代、「こんな教師になりたい」という理想ばかりが先走り、強引に指導して失敗したことがあります。自分の価値観を貫こうとすればするほど生徒の心は離れていくばかり。どうしたらいいのか分からなくなった時、視野を広げるきっかけになったのが、さまざまな研修でした。立命館学園では、教育研究・研修センターが実施する各種研修の他、学内外のさまざまな研修への参加も支援してくれます。私は今でも年10回を超える研修に自主参加しています。

研修に参加して何より良かったのは、学内外の多くの教員と話す機会を得て、教育のやり方は教師によって、また学校や生徒によって千差万別なのだと知ったこと。「理想の教師像は、一つじゃない」と実感し、私自身の心が救われたような気がしました。「生徒に寄り添って指導しよう」と気持ちを切り替えられたのは、それからです。今は自分の価値観に固執せず、目の前にいる生徒にとってどうするのが良いのか、想像力を膨らませて指導するよう心がけています。

海外研修の引率で国際社会に触れ
科学教育の重要性を改めて実感。

IB(国際バカロレア)ディプロマ・プログラム実施校に認定されるなど高度な国際教育を推進する本校では、理科教員であっても、語学力や国際理解力が不可欠だと痛感しています。海外で行われるサイエンスフェアや研修旅行の引率、入試業務などで海外へ赴き、さまざまな人と交渉することも少なくありません。

IMコースの生徒の研修旅行の引率として香港を訪れたことは、私にとっても忘れ難い経験でした。アジアの金融の中心である香港では、教育においても経済に関わる学びが重視される傾向があり、現地の高校生の関心事も、もっぱら金融や経済でした。そうした高校生に刺激を受ける一方で、モノづくり力や技術力といった日本のすばらしさにも気づかされました。将来世界でリーダーシップを発揮し、次世代に持続可能な社会を築いていく人を育てるために、科学教育の重要性を再認識するとともに、それを担う使命感と責任感を強くしました。今年、立命館学園が実施する教員対象の短期海外研修に学校長から推薦をいただき、参加を決意したのも、そうした思いがあったから。このチャンスを最大限生かし、一回り大きく成長したいと意気込んでいます。

夢は、立命館宇治中学校・高等学校を日本一の学校にすること。本校には、そんな大それた夢を実現できる力と情熱を持った教師がたくさんいます。私もこれからもっと自分を磨き、いつか本校はもとより、日本の教育に貢献したいと思っています。

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