現役教員インタビュー

Interview #10

次代の担い手を育てる
責任感と勇気をもって
新しい英語教育の
創造に挑む。

立命館守山中学校・高等学校
中村 暢[高校3年担任/英語科]

グローバル時代に通用する英語力を育む
先進的な英語教育に取り組む。

立命館守山中学校・高等学校は2006年度に高等学校が、翌2007年に中学校が開校し、今年で高校が11年目、中学校は10年目を迎えました。高校は文部科学省から「スーパーサイエンスハイスクール校」に指定されるなど、とりわけ「サイエンスの力」を育む教育に力を注いできました。2年前からはICT教育を本格化。教員と生徒全員がiPadを所有し、授業や家庭学習などに活用するなど、先進的なツールや手法を積極的に取り入れ、たゆむことなく新しい教育を創ろうと尽力しています。

私の担当する英語も例外ではありません。グローバル時代を生き抜く上で不可欠な力を育むため、先進的な英語教育に取り組んでいます。難しいのは、私自身が中学・高校生だった頃には体験したことのない教育を現在進行形で創り続けなければならないこと。

例えば、「アクティブラーニング」もその一つです。生徒たちを能動的に学習活動に参加させ、体験を通して力をつけさせます。実習や問題解決型学習、ディベートなど取り入れる手法はさまざまです。どうしたら生徒が意欲的に学ぶのか、試行錯誤の毎日です。

だれも取り組んだことのない教育実践にチャレンジするのは時に大きな勇気が必要ですが、授業を通じて生徒と向き合う中で、生徒が確かに変わっていくのを目にするのは、何にもかえがたい喜びです。

新科目“Critical Thinking”の授業をデザイン。
大学院での研究、これまでの教育実践のすべてが役立った。

「どうしたら日本人は英語を使いこなすことができるようになるのか」。
高校生で英語教師を志した時からずっと、そう疑問を抱いてきました。答えを見つけたいという思いから大学卒業後は立命館大学大学院の言語教育情報研究科に進学し、新しい教育手法を求めて研究にいそしみました。念願の英語教師になってからも「こんなに英語教育について勉強・研究してきたのに、どうすれば生徒の英語力を伸ばすことができるだろうか」と苦悩し、一つひとつの壁を乗り越えながら日々を重ねてきました。

これまで歩んできた道のりが無駄ではなかったと実感したのは、高校の新しい科目“Critical Thinking”の授業のデザインを任された時でした。立命館守山高校のアカデミックコースでは、1、2年次に文理を問わず幅広い科目を学び、3年次に各専門コースに分かれます。2016年度、4つの選択肢の一つであるグローバル(国際系)コースを、これまで以上に高度な英語力を養成するコースに刷新しました。

生徒の到達目標は英検準1級取得レベル、海外留学が可能な英語力を習得すること。授業中は、すべて英語で進行し、生徒にも英語で答えさせ、「英語を使える」ようになることを目指します。 教材にはどのような英文や内容が適しているか、どのように授業を進めれば、生徒が能動的に考えたり、積極的に発言したりできるか。すべてを一から設計するのが私の役割でした。初めてのチャレンジでしたが、大学・大学院で身につけたSLA(第二言語習得法)などの専門知識、そしてこれまで現場で経験してきた一つひとつが役立ちました。

今“Critical Thinking”の授業は、英語教員だけでなく、ネイティブ教員や多数の留学生が参加。授業は毎回賑やかで活気に満ちています。まるで海外留学で現地の授業を受けるような体験を通して生徒の英語力は顕著に伸びています。
高校時代に抱いた疑問の答えはまだはっきりとは見えません。けれど日々の実践を通じて答えを追い求められることが、かけがえのないやりがいになっています。

新しい教育の創造に立ち向かう勇気をもって
ともに教育の世界で切磋琢磨を!

教育に携わる上で大切にしているのは、「自立」という言葉。人生は明確な答えのないことの方が多い。教育活動に求められるのは、生徒たちがそれを乗り越えていくために「自分で考え、その答えを探す力」を育むことだと考えています。知識伝達型の教育ではなく、生徒を良く見て、彼らの考えていることに耳を傾け、既成の枠にとらわれない教育を創造していこうと日々苦闘しています。

教育に携わるには、「次世代の若者を育てる」という本当に大きな責務を担う覚悟と、だれも挑戦したことのない新しい教育の創造に立ち向かう勇気が必要です。大変だけれど、苦労も含めて何一つ無駄にはなりません。

ぜひこれから一緒に教育の世界で切磋琢磨しましょう!

pagetop