現役教員インタビュー

Interview #9

生徒の意欲を引き出し、
大きな成長を
間近で見られるのが
教師の醍醐味だと思う。

立命館守山中学校・高等学校
吉本 恵子[英語科]

生徒がワクワクしながら成長できる
「場面」をもっと作っていきたい。

教科では中学校2年生の英語を担当、分掌では、昨年発足したばかりの研究開発部に所属しています。研究開発部は、立命館守山中学校・高等学校でサイエンスグローバルリーダーを育てるためにはどのような教育内容が必要なのか、6年間を一貫した視点から見直す全校的な取り組みを統括する部門です。キャリア・グローバル・サイエンスという3つの分野のうち、私は、グローバル分野で留学・海外研修、異文化理解教育などを担当しています。

教育内容の見直しはとても大きな仕事なので、校内のさまざまな先生とコミュニケーションを取りながら進めています。これまでの教育活動のとらえ方が変わってきたり、学年のカラーが見えてきたり、学校全体の教育全般を見渡すことができるので、教師として、とても勉強になると感じています。今年からは、グローバル分野の教育長という、より責任ある立場を担うことになりました。私としては、生徒に何かを与えるよりも、「場面」を作ることが大切だと考えています。たとえば、中学校で実施している週に1回のEnglish Lunchでは、ネイティブ教員や高校に来ている留学生との交流の「場面」を設定しています。習ったばかりの英語が使えることで生徒の学習意欲を刺激したり、異文化への心理的な距離を近づける貴重な機会となっています。生徒がワクワクしながら自分の力を発揮し、成長できるような「場面」を作ることに、私自身もワクワクしながら取り組んでいます。

「やってみたい」という気持ちを
引き出す瞬間が、大きな成長への第一歩。

生徒は皆、「やってみたい」という気持ちを持っています。その気持ちを引き出す瞬間が、生徒の成長への第一歩だと思います。英語の授業でiPadを使用することによって、一人ひとりの生徒に合わせた、よりきめ細やかな指導ができるようになりました。人前で英語を話すことが恥ずかしくてできない生徒も、一人で音読を録音したものを提出し、指導を受けることならできます。そこをスタート地点に、徐々に大きなハードルに挑ませることによって、学年末にはスピーチコンテストで立派な発表ができるようになったり、留学生と交流できるようになったり、大きな成長を目の当たりにできるのは、中学校教師の醍醐味だと思います。

自信を持つということも大切です。英語は積み重ねの学習が大切な教科なので、日々の家庭学習で最低1日1ページの「自学ノート」に取り組ませています。これは個人ポートフォリオのようなもので、振り返った時に「前は書けなかった英文が書けるようになった」「こんなことを英語で話せるようになった」と、自分の成長が目に見えてわかることによって自信を持ち、より積極的に学習に取り組めるようになるのです。「英語がわかるようになってきた」と報告に来る生徒の笑顔を見ると、ノートをチェックしてコメントを書く時間が、とても有意義に感じられます。

限られた時間の中で学びの機会を探す日々。
将来は海外でも学びたい。

現在、1歳と3歳の子どもがいます。3年間の育児休暇を取得し、昨年復帰しました。仕事と家事・育児を両立させることが当面の課題ですので、校外の研修などには参加が難しい状況ですが、限られた時間の中でも自分自身の学びの機会を見つけています。たとえば、研究授業を行うことで、教科のアドバイザーの先生と何度も話し合い、多くのことを学ぶことができます。校内で授業見学をする機会や、同僚との意見交換からアイデアをもらう機会も多くあります。立命館の附属校はすべて同じ教科書を使っているので、附属校合同の勉強会に参加して各校の授業内容や試験問題を共有し、互いに良いと思ったことを取り入れたりもしています。子どもが成長したら、立命館の自己研鑽休職制度を利用してJICAのプログラムに参加するなど、海外で勉強する機会をぜひ持ちたいと考えています。

子どもを持って、より強く思うようになったのは、「平和を愛する生徒を育てたい」ということです。立命科(道徳教育)の授業の中で、英語科の中でも繰り返しその気持ちを伝えています。「自由と清新」「平和と民主主義」という理念を掲げる立命館だからこそ伝えられるメッセージがあると思っています。

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