Ritsumeikan 先生が語る立命館の一貫教育[Web]
数学
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伊藤

筋道を立てて話す、ニュースを読み解く、雑多で複雑な仕事を順番に片づける、そんな日常生活や将来社会で活躍する上で必要とされるのが、論理的思考力です。物事を順番に積み上げていく力、と言ったらわかりやすいでしょうか。算数は、それを鍛えるのにもってこいの教科です。その際、一番大切なのは、「楽しむ」こと。

同感ですね。問題を解く過程にストーリーがあると、数学はがぜん面白くなります。公式を覚えるのではなく、何のために先人たちがそれを導き出したのかを考える。彼らの思考を追体験するように論理的な道筋に沿って謎を解き明かしていくんです

伊藤

小学生の場合はこうです。たとえば割り算を教える時、まず「飴を4人で分けたいんだけど、一人にいくつ配ればいい?」と尋ねます。「あれ? なんか変だぞ、問題が解けない」こどもたちはしばらく頭を悩ませ、「一体雨は何個あるのかな?」と思い至ります。この「あれ?」を引き出す、いうなれば思考を揺さぶる問いかけを繰り返すことで、「考えることが楽しい」という体験を増やしていくんです。

そうなると必要な知識も変わってきます。中学で高校の内容に踏み込むことも珍しくありません。

伊藤

単元を超えてつながっているという感覚、大切ですね。割り算とかけ算、面積の求め方や割合も、実は互いに結びついている。小学校では5年間ですべての単元を学び終え、6年生の1年間を総復習の年と位置づけています。その際は各単元の関連性に気づかせるよう心がけています。

もちろんつながりは、中学、高校にも及びます。複雑な公式も関連性や生かし方がわかれば、学ぶことが楽しくなる。だからこそ基礎となる土台をしっかり培うことが重要なんです。

伊藤

そのため授業外に寺子屋[→リンク]という時間を設け、復習に力を入れています。基礎を育み、考えることを楽しいと思えたら、中学・高校の飛躍はきっと大きいはずです。

伊藤

こどもたちは100gの水を実際に測って量感覚をつかんだり、ノートをていねいに書くことで思考回路を整理することも学びます。頭だけでなく、体もフルに使って、客観的、論理的に考える力を養っていくんです。正解を書くことが重要なのではありません。たとえ答えまでたどり着けなくても、自力で粘り強く少しずつ進むことを教えます。

そう、「考える方法」を自分のものにすれば、どんなに難しい問題に直面しても、自分で筋道を組み立て、自力で解答まで到達できるようになります。

伊藤

人生で必要な力を育てている。算数を通して人生を教えていると感じるのは、そういう時ですね。

本来人間には、考えたり学んだりすることを楽しむ性分がある。江戸時代には市民が知的な娯楽として和算を楽しんだといいます。いつか教職を退いたら、故郷の能登で、先人の教えを学んだり、難問に挑戦したり、こどもや大人と一緒に数学を楽しむ場をつくりたい。そんな夢ももっているんです。

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