Ritsumeikan 先生が語る立命館の一貫教育[Web]
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福本

今日、立命館小学校を訪れ、廊下いっぱいに飾られたこどもたちの作品を見ました。色彩の鮮やかさといい、大胆で勢いのあるタッチといい、どれもすばらしいですね。

横澤

「魂の世界へ行きなさい!」。それが私の口ぐせです。作品を作っている最中は、私語も許しません。トコトン集中して、自分の世界に没頭させます。するとこどもは、驚くような表現力を発揮し始めます。自分でも思いがけない色彩や造形を作り上げた時のこどもの顔は、作品以上にすばらしいものですよ。

福本

わかります。音楽にも共通するところがありますから。心を磨かなくては、本当に美しい音楽を奏でることはできません。だから音楽の授業は、まず姿勢を正してきちんとあいさつをするところから始まります。それがやがて、物事に真摯に取り組む、人の話を最後までよく聞くといった姿勢を身につけ、他者への思いやりを育むことにつながると考えているからです。

横澤

こどもたちにとってはね、「すごいものを作れた!」という喜びが、自己肯定感になるんです。それが他人と比べず、自分自身に自信をもち、ひいては他人を思いやったり、力を合わせたりすることもできるようになります。これこそ生きていく上で何より必要な力ではありませんか。

福本

小学校で先生方の働きかけで育んだ「心」の素地を、次は生徒自らの力で伸ばしていくこと。それが中学・高校です。合奏で、みんなの気持ちを合わせるのもそう。一斉に音を出した瞬間、0.01秒の狂いもなくピタッと合うと、言葉に尽くせないほどの「感動」がわきあがります。

横澤

音を感じ合い、他者と共感する。まさにそれを体で実感するわけですね。

福本

真の音には心があるとでもいいましょうか。思春期を迎えた生徒たちは多くの困難にぶつかり、もがきながら精神的に自立していきます。そんな時、大勢の仲間と心を合わせることができたという実感が、支えになってくれるはずです。

福本

私は音楽を通して、美しいものに目を向け、素直に「美しい」と言える心を培いたいと、常々考えています。それが「命」を大切にすることにもつながりますから。

横澤

同感です。「美」を理解する心は、倫理観や客観性を持って物事を判断する力ともなります。「思考」「感情」「直観」「感覚」、そのすべてを磨かなければ、美しい作品を作ることはできません。「知」と「心」両方のバランスがよくなければだめなのです。

福本

授業で音楽そのものを指導することはもちろん、規律を教え、精神をまっすぐ育てることを重んじるのは、そのためです。

横澤

その通りですね。私の役割は、図画工作を教えることではありません。授業のすべてを通して「人間を育てる」ことなんです。

福本

私も、音楽とを押して、人としての「道」を生徒と共に学べる授業をこれからも追及していきます。

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