学校法人立命館と国際協力銀行(JBIC)は、2005年9月13日に「環境技術をテーマとした『中国内陸部・人材育成事業』特設研修コース開発に係る提案型調査」に係る業務委託契約を締結しました。これは、中国の環境技術教育担当教員の教育力向上を目的とした短期集中コースの研修プログラム開発を目的としたものです。10月16日からは、中国での環境技術教育に関する現地調査を実施し、2006年6月には初回の研修を行うことをめざしています。
本件は、国際協力銀行の提案型調査案件としては、「適正技術を用いたプランテーション労働者の生活環境改善調査(2005年3月〜2006年2月)」(スリランカ案件)に続く2件目の国際協力事業となります。
■現地調査の背景と内容について
中国においては環境汚染対策は緊急性を要する課題であり、その解決のためには具体的な対策と平行して環境対策人材の養成が必要です。行政官など環境対策担当者を対象とした研修はすでに実施されていますが、大学の教育体系および教育内容を充実させるための研修は実施されていません。
そこで、@北京・上海など環境対策がすすんでいる大学・研究所等を訪問して沿海部における環境技術教育の現状と課題を把握する、A甘粛省・吉林省・江西省など内陸部の教育庁・大学を訪問して環境技術教育に対する研修ニーズを把握する、という二つの目的のため、下記の日程で現地調査を実施しました。
| A班(環境技術教育の実態および研修内容の調査) |
| 調査期間 |
10/16(日)〜10/22(土) |
| B班(環境技術教育研修に対するニーズの調査) |
| 第1次調査期間 |
10/16(日)〜10/22(土) |
| 第2次調査期間 |
11/20(日)〜11/26(土) |
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■研修コースの概要
(1)目的
この研修では、中国の環境問題を解決するため、中国内陸部の大学において一般教育を含めた環境技術教育を担当する教員に、日本の大学における環境教育の概要、環境技術に係る先端研究、環境ビジネスの現状や公害問題の歴史などを学ぶプログラムを提供し、中国の大学における環境技術教育レベル向上を目的としています。
大学の環境技術担当教員の教育力向上を通じて環境管理技術者の需要増大に対応するため、コースは、@教育方法、A環境関連科目の内容構成、B現在の環境技術に関する先端研究とビジネスの状況の3分野で構成されます。また、研修は、講義、フィールドワーク、特別研究(実験室実習)とし、最終のまとめとして成果物の作成を行います。中国内陸部では、環境技術担当教員が十分確保されておらず、科目担当者母体層を拡大しつつ、現在の担当教員の能力向上を図る必要があります。このことから、コースの実施期間は1〜3ヵ月の範囲で、対象地域の状況に柔軟に対応しつつ運営を行います。
(2)対象
対象は、中国内陸部19省167大学において環境技術教育に携わる大学教員(一般教育担当者を含む)で、2006年6月から1〜3ヵ月の日程で立命館大学びわこ・くさつキャンパス(BKC)を主会場として講義と理工系実験室での実験・実習を行います。それに加え、立命館アジア太平洋大学(APU)・北九州市・熊本市・東京都・筑波学園都市・環境関連企業などを訪問してフィールドワークを行うなど、中国が直面する環境技術教育の課題に積極的に応えつつ、環境技術教育に係る大学教育の質的向上をめざす実践的な研修プログラムを開発することをめざしています。
2006年6月には貴州省および江西省より30名が来日し、びわこ・くさつキャンパスにおいて、本調査により開発された4週間の研修プログラムを受講することになっています。 |