参加学生によるプログラム・レポート

2015年10月のレポート一覧

2015.10.27

アクティビティレポート①(2015年派遣:タマサート大学)

経済学部 近藤恵利華さん (4回生)

成長したポイント

タイのタマサート大学に交換留学生として来て、2ヶ月がたちました。まだ2ヶ月、もう2ヶ月どちらにでも考えられる今、私自身がここに来て以前とは変わったと感じる点を『食』を通じて言葉にします。

①楽しみの幅が広がった 
私は自他共に認める大の食べること好きです。だから、タイの食べ物は私にとって一食一食がまさに、一期一会です。今までに食べたことのない味付けや見た目、具材を挑戦してみる楽しさを教えてくれます。日本で食べて信じていたタイ料理とは、またひと味もふた味も違う本場の味。食堂、高級志向の洒落たレストラン、そして日々日常で見かける屋台料理、同じタイ料理なのに違う味を、特に屋台は日によって料理を変えてくるおもしろさがあります。一歩外に出れば、タイ人の家庭の台所、味の好みを、自分で感じることができます。同時に日本食のおいしさも懐かしく、見直すことができます。

②みんなに優しくなれる
私は、特に屋台が好きでいろんな所に挑戦しています。ただ買う、だけではなくせっかくならば、と習ったタイ語で話します。間違えても凹みません。外国人というマイノリティですが、多くの人とやりとりすることで人の優しさ、厳しさに触れることができます。自分でこの経験を感じたからこそ、人に優しくなれると感じています。自分が心細い時に片言でも助けてくれる人たちの優しさを噛みしめているからです。


2015.10.27

アクティビティレポート①(2015年派遣:ガジャマダ大学)

国際関係学部 梅本将司さん(2回生)

キャンパスライフ

私たちの通うガジャマダ大学は国内でもハイレベルな大学のため、優秀な生徒が集まっています。その中でも本プログラムの提携先である経済経営学部、通称FEB (Faculty of Economics and Business) の国際コースの生徒は特に秀でおり、端的に言うと「お金持ち」の生徒が集まっている印象です。生徒の特長は、ほぼすべての生徒が卒業後の進路として自ら起業することを視野に入れており、既に学生起業を行っている生徒も少なくありません。そのため経済や経営、簿記に関わっている人にとっては自分の進路を見つめなおす良い刺激となるでしょう。

学問だけでなく、ガジャマダ大学はクラブ活動も盛んに行われています。私はガジャマダ大学で体育会のソフトボール部に所属し、主に同時期に入部した約20名の新入生への指導に当たっています。全部員が英語を話せるわけではないため、英語とジェスチャーのみでの指導ですが、生徒が成長する姿は大変喜ばしいものです。また、これが自分にとってインドネシア語学習への動機にもなっており、入部してよかったと感じています。

加えて、私を含め立命館からの派遣生は、農学部で行われている日本語教室でチューターとしても活動しています。本来は山形大学の短期プログラムとして行われていますが、人数が不足していたため補助として参加しています。インドネシアの人々は大変な親日であり、月に一度Japan weekが開催されるほど日本のポップカルチャーが浸透しています。そのため日本語教室にはある程度日本語を話せる生徒が多く、生徒とともに自分たちも楽しむことができています。

私がここにきて感じたのが、インドネシアの人から日本人の需要が非常に高いということです。先述のように日本に興味を持っている人が多いにもかかわらず、現地にいる日本人はさほど多いとは言えません。従ってガジャマダ大学を含めPBLプログラムの良さの1つは、日本という立場から様々なことを伝えられることにあると感じました。


2015.10.27

アクティビティレポート①(2015年派遣:チュラロンコン大学)

経営学部 今泉賢太さん (3回生)



みなさんこんにちは。立命館大学経営学部国際経営学科三回生の今泉賢太と申します。私は今年の八月から、国際PBLプログラムを通じてタイのチュラロンコン大学文学部に留学しています。現地で生活を始めて約二か月が経ちました。今回のアクティビティレポートでは、私が実際現地での生活で感じた、また体験した町や宿舎の雰囲気について紹介したいと思います。

今現在、私は大学提供がしているチュラロンコン大学インターナショナルハウスに住んでいます。場所は大学の傍に位置し、文学部へのアクセスは寮からのシャトルバスで五分、サイアムと呼ばれるバンコクの中心までは徒歩20分という好立地です。私はこの寮で日本人のシェアメイトと共に生活していますが、この寮には様々な種類の部屋があり、一人用やシェア用、また家族用など用途が異なる部屋があります。築一年と比較的新しいこともあり、部屋の設備や勉強部屋、ダイニングなどの共有スペース、セキュリティ・メンテナンスサービスが充実しています。日本との大きな違いとしては、私が実際住んでいた滋賀の立命館大学BKCインターナショナルと比較するとキッチンがないという点です。日本で一人暮らしというと自炊が当たり前ですが、一般的にタイの学生は料理をしません。そのため学校や寮の周辺には、たくさんのレストランや屋台が並び、連日学生で賑わっています。

学校や寮周辺の雰囲気としては、上記でも述べているようにレストランや屋台が立ち並び活気に溢れています。また、バンコクの中心部に行くと商業施設やビジネスビルが並び、学校周辺とは異なり観光客やビジネスマンで賑わっています。

これから目標として、インターナショナルハウスという国際的な環境を活かして、さらに他の留学生と交流を深めると共に、もっと現地の生活に適応できるように努めていきたいと思います。



2015.10.27

アクティビティレポート①(2015年派遣:インドネシア大学)

経営学部 前田拓郎さん (4回生)

街・宿舎の雰囲気

こんにちは、私、インドネシア大学留学中の前田と申します。経営学部国際経営学科4回生に所属しています。今回のテーマは「街・宿舎の雰囲気について」です。これから4つの事柄を通じて街・宿舎の雰囲気を紹介していきます。4つの事柄はマルゴシティ、Moffee、宿舎、ジャカルタの渋滞についてです。

まずマルゴシティについて。マルゴシティは宿舎の近くにある大きなショッピングモールです。大学の近くに位置しているので、常に多くの学生がいます。私自身も日用品などを購入する際に、よく活用しています。

次にMoffeeについて。MoffeeとはMoffee Coffeeという名前のコーヒー店です。コーヒーの味、店内の雰囲気、共に私のお気に入りです。週に3回程度通っています。通っている中で店の宣伝スナップ写真を依頼されるまでに、オーナーの方と仲良くなりました。

そして宿舎について。宿舎の名前はマルゴンダレジデンスという名前です。部屋は広くありませんが比較的きれいで私は気に入っています。また、大学から近い点も魅力的です。



また最後にジャカルタの渋滞について。ご存じの通りとは思いますが、ジャカルタの渋滞は凄まじいものです。通勤時間などが被る時間になると車やバイク、そして人間で道が混乱状態になります。私が住んでいる地域はジャカルタの都市部ではありませんが、それでも渋滞が毎日起こっている現状です。

今回のレポートでは以上4つの事例から街・宿舎の雰囲気について紹介させて頂きました。このほかにも紹介したい場所や事柄はたくさんあるのですが、この辺りで翌月号にバトンタッチしたいと思います。翌月号は「キャンパスライス」がテーマとなっております。ご期待ください。




2015.10.27

アクティビティレポート①(2015年派遣:バンドン工科大学)

経営学部 末藤寛也さん (3回生)



私のアクティビティレポートは、キャンパスライフについて述べようと思います。インドネシアのバンドン工科大学に来てまず感じたのは、学生の英語レベルの高さです。特に、日本人と比べてスピーキング能力が高く、はじめはほとんどついていけなかったし、一カ月たった今でも何とかついていくのがやっとです。逆に、街を歩くとほとんどの人はインドネシア語しか話せず、拙いインドネシア語やボディランゲージで伝えるのがやっとです。授業は、日本に比べてグループワークや個人の課題などが多く、授業に集中し、積極的に参加しなければなりません。私の取っている授業には偶然教科書は必要ないですが、ほかの生徒の持ち物を見ると、ものすごく分厚い教科書を持っており驚きました。

バンドン工科大学の学生は、とてもフレンドリーに接してくれます。私の場合は、友達と週一でフットサルをしたり、食堂や喫煙コーナーでインドネシア語を教えてもらったりしています。インドネシアに来るまでは、「ムスリムは厳しい」という勝手な想像をしていましたが、男子生徒は日本の大学生のようにくだらない話が大好きです。時折日本の文化や習慣、生活などを教えるとすごく驚いたり、喜んだりしてくれることもあり、積極的にこちらの学生とコミュニケーションをとれています。

残された時間を有意義に過ごすため、積極的にコミュニケーションをとったり、様々な場所に行ったりします。もちろんインドネシアに来た一番の目的である、マネジメントの学習にもしっかりと取り組みます。


2015.10.14

留学体験記 (2014年派遣:タマサート大学)

政策科学部 坂本賢一さん (3回生)

 

街や学校の雰囲気について

バンコクは慢性的な交通渋滞で有名です。道には露店が並び、華美なお寺とたくさんのビルの間で現地の人々が熱気あふれた生活を営み、たくさんの観光客が訪れています。
私はタマサート大学タープラチャンキャンパスにある教養学部のSEASに所属していました。タープラチャンキャンパスはバンコクの中心部から少し離れているものの、人気観光地で賑やかな地域に位置しています。そのためキャンパス内外で観光客をよく見かけました。またランシットキャンパスと比べ留学生の人数が多いです。対して、川の対岸の留学生や現地学生が住む地域はローカルな土地で観光客はまずいません。
地域にかかわらず夜は安全ではなく実際に留学生が被害者になるケースも何件か耳にしました。

プログラム内容や派遣先での授業、アクティビティについて


授業選択についてSEASでは英語開講科目の中から最低三つ選択することが決められています。SEASの特徴としてほかの学部と比べ留学生の数が少ないです。また、例年東南アジアからの留学生が多く、欧米からの留学生は少ないようです。私はPBL科目を二つ選択していたので、グループワークをする機会が多かったです。そのため英語・タイ語を使用する機会が多く、現地学生と仲良くなる機会が多かったです。基本的にSEASの学生は東南アジアの言語を第二外国語として学んでいる学生が多く、英語開講科目は他の学部と比べて少ないほうだと思います。英語の達者な学生ばかりではないですが、積極的に発言発表する学生が多くいい刺激をうけました。

PBL科目ではフィールドトリップへ行きました。そこで共に過ごし課題に取り組んだ同じクラスの学生とは、かけがえのない仲間になりました。またLanguage Campという東南アジアの言語のクラスをとっている学生のキャンプがあり、カンチャナブリへ行き学習をしながら観光地を巡り、夜には出し物をするというものもありました。

私は留学中活発に動くことを意識していました。現地の学生は留学生に興味がありとてもフレンドリーに仲間に入れてくれ、様々なお誘いを受けることが多かったです。私はできるだけ部屋にこもらず出かけるようにしました。部屋で本から学ぶ知識も重要ですが、現地の学生と外で得られる経験は限られた期間内でしか得ることのできないかけがえのない知識だと思います。また様々な出会いも訪れます。留学中は現地でしかできないことをするためにも、留学前の準備が大切だと思います。




2015.10.14

留学体験記(2014年派遣:バンドン工科大学)

政策科学部 上村 未来さん (3回生)



プログラム内容や、派遣先での授業、アクティビティの内容について

バンドン工科大学にはバンドン市内にあるメインキャンパスとバンドン郊外のジャティナンゴルキャンパスの2つあります。私が所属していたアントレプレナーシップ専攻はジャティナンゴルキャンパスで開講されているため、学校周辺でアパートを借り生活をしていました。アントレプレナーシップ専攻は去年から始まったプログラムであり、現地学生は40人と少人数だったため、生徒はすべて同じ講義を受けます。私が受講した講義5つすべてにクループワークやディスカッション、フィールドワークがありました。すべての講義のグループのメンバーは同じで、講義の後や休日に集まってプレゼンの準備やフィールドワークをしていました。アントレプレナーシップ専攻は、将来、起業家を目指している学生が集まっているため、「ビジネスモデル」という講義では、実際に自分がしたいビジネスを考え実現に向けてビジネスモデルキャンバスの作成、実際に起業家の方を訪問しビジネスモデルを学びます。彼らたちの中には、すでにビジネスを始めている生徒もいて、クラスメイト全員のモチベーションが高く私も刺激を受けました。講義の主な言語は英語ですが、補足説明やフィールドワークではインドネシア語だったため、講義の内容を理解することができないときも多々ありました。しかし、講義の後に、どのような内容だったのか生徒に聞くと簡単に説明してくれるため大まかなことは理解することができます。生徒自身もあまり英語ができる子がいないため、グループディスカッションがインドネシア語で行われることも多々あり、大変でした。しかし、時間がたつにつれ何を話しているのかなんとなくわかってきたり、最後に通訳を全部してくれたりしたので、よかったです。




街や学校の雰囲気について

インドネシアには異なった言語や文化を持つ人々が共存して生活をしています。私が主に生活をしていたジャティナンゴルには、外国人訪問者が少ないため英語を話すことができる人と出会うことはめったにありません。そして、インドネシア語ではなくスンダ語を話す人が多く、初めてスーパーや屋台に行ったときは何を言っているのかわからないことも多々ありました。ジャティナンゴルはショッピングモールが1つと4つの大学がある小さな町です。しかし、工事中や建設中のところが多々あるので、あと10年ほどする経済的に発展するだろうといわれています。学校も建設途中の箇所が多々あり、いつもトラックなどが出入りしています。観光では訪れることができないような街で、はじめは退屈だけど住むととても落ち着くような街です。


現地の人々との交流について

インドネシア人はとても社交的な人たちが多く、屋台やお店などよく訪れる場所では店員さんがいつも話しかけてくれます。また、インドネシアのほとんどがイスラム教なため、日本と異なる交流や恋愛、友達関係などがありました。例えば、強いイスラム教徒では結婚までに異性と付き合ってはいけない、交流をしてはいけない。また、一日5回のお祈りをしなければいけない。一方で、イスラム教だけどヒジャブをつけなかったり、お祈りを必ずその時間にしなくてもよかったり、デートをしたりする生徒もいます。また、彼らから必ず質問されることは宗教。今まで、宗教について考えることはありませんでしたが、日本の宗教の考え方、そして、ほかの宗教の考え方を知る機会になりよかったです。宗教の考え方はどの宗教も人それぞれであることを感じました。

日本語も英語も全く通じない場所での生活やインドネシア語で説明される講義はとても大変でした。また、時間にルーズなインドネシア人との待ち合わせや、ゴミだらけでくさい道を歩くことなど苦痛なことは多々ありました。しかし、たくさんのインドネシア人と交流し対話をすることで、彼らは日本人よりもあったかい人たちであること、そして、将来について考えていることを知ることができました。インドネシアはまだまだ発展途上で格差が残る国ですが、エネルギーあふれる国だと思います。





2015.10.14

留学体験記(2014年派遣:ガジャマダ大学)

経営学部 山口 励さん(3回生



プログラム内容や、派遣先での授業、アクティビティの内容について
 
私は今回国際PBLプログラムで、インドネシアの古都ジョグジャカルタにあるガジャマダ大学(UGM)経済経営学部に留学中しました。インドネシアのビジネス学部の中で最も優秀との呼び声が高いこの学部ではインターナショナルコースと一般コースがあり、私たちが所属するインターナショナルコースでは全ての授業を英語で行い、30~40人ほどの少人数のクラスでインドネシア人とその他の留学生と共に、プレゼンテーションやディスカッションを中心に主体的な1講義2時間半の授業が行われています。気になるその英語レベルなのですが、彼らは小さいころから英語の英才教育を受けており、どんな英語での議論も朝飯前です。

街や学校の雰囲気について

インドネシアはインドネシア語を公用語とし、約90%がイスラム教です。少数派ですがヒンドゥー教、仏教の人もいます。しかし、イスラム教だからといって女性の皆が皆ヒジャブ(頭にかぶる布)を被っているのではなく、信仰はしているけれど被らない人、中には宗教上禁止されている飲酒や豚を食べる人もごく少数ではあるがいます。ちなみにインドネシア男性の禁煙率はなんと67.4%。喫煙はハラム(イスラム教上の禁止物)ではないのです。大学内には大きなモスクや、きれいな敷物が置かれた部屋がいくつもあり生徒たちはお祈りを欠かしません。毎日、定期的に町のあちこちにあるモスクから大音量のアザン(お祈りの唄)が流れ、授業中にアザンが始まると授業は一時中断されます。

ジョグジャカルタの町の雰囲気は、古都らしく素朴でしっとりとした雰囲気で治安も良いです。またUGM以外にもたくさんの大学が集まっており、物価も低く、一食15,000Rp (150円) ほどで美味しい郷土料理をお腹いっぱい食べられるので、学生に優しい街といった印象があります。ただ、大学の外に出ればインドネシア語での生活を強いられることになります。インドネシア語は比較的表現のバリエーションが少なく、3カ月もあれば現地の人とコミュニケーションがとれるといわれています。ブルジョーと呼ばれる屋台ではインドネシアの若者が集まっており、インドネシア語が話せれば友達が増えることでしょう。



現地の人々との交流について

私がこの町というより、インドネシアに来て一番驚いたのは、呪術というものを大半の人が信じているということです。“魔術師”と呼ばれる職業が実際に存在し、陰で国民の生活を支えているようです。

宗教は違えども、アニミズム信仰という自然の木や石、雨や風に魂が宿るという考え方が根本にあるという意外な共通点をもつ日本とインドネシア。この国が今後、さらに発展していくことは明らかであり、これからの日本とインドネシアの架け橋になれる学びはここでしか得られないと思います。