参加学生によるプログラム・レポート

アクティビティレポート②(2015年派遣:バンドン工科大学)

Bandung  | 2015年11月24日

国際関係学部 中島一将さん (2回生)

9月24日はIdul Adha(犠牲祭)と言って、インドネシアの祝日でした。このお祭は牛や羊などの家畜を畜殺し、神様に捧げる、ムスリムの伝統的なお祭りです。このお祭りは朝から始まり、事前に用意された、牛の出血を溜めるための大きな穴のもとに牛が一匹ずつ連れて来られます。そして大人4,5人で足を縄で縛ります。この時牛は死ぬまいと必死にあがきますが、落ち着くのを待ちます。そしてついにムスリムのお祈りの歌を捧げながら、牛の首にある3つの大きな血管を探しナイフで切ります。友だちはイスラムの国では首を完全に切り落とすのは認められていないため、牛は大量出血で死ぬんだと説明してくれました。私自身、家畜を殺しているところを生で見るのは初めてで、とても衝撃的でした。かわいそうだ、どうしてこんな惨いことをするんだろうと思いましたが、同時にこの過程を通して私たちは肉を食べられることを思い出し、食べ物のありがたさを感じました。実際に犠牲をささげた人に聞いてみると、本当に自分自身でアッラーに犠牲を捧げられた、嬉しいと話してくれました。

最後に牛を食べやすい形になるまで細かく解体し、みんなで分け合います。僕はジャティナンゴルのキャンバスにあるモスクでこのお祭りに参加したので学校の友だちとサテを作り、みんなで食べました。1日がかりのイベントで牛が殺される夢を見そうなほど衝撃的で精神的に疲れましたが、とてもよい経験となりました。