参加学生によるプログラム・レポート

アクティビティレポート③(2015年派遣:チュラロンコン大学)

Chulalongkorn  | 2015年12月25日

国際関係学部 海野智咲さん (3回生)

心に残っているエピソード

タイのチュラロンコン大学に通い始めていよいよ四カ月が経ちました。タイでの生活は毎日刺激的で、新しい発見の毎日です。その中でも今回はタイ留学中で一番心に残った私のエピソードを紹介したいと思います。

タイでは95%が仏教徒と言われており、国民の多くが敬虔な仏教徒でもあります。それゆえ年に多くの仏教に基づいたお祭りが開催されています。その中でもロイクラトンというお祭りはとても有名であり、私はこのお祭りに参加し、一生忘れることのできない思い出を作ることができました。

ロイクラトンは11月の満月の夜に、農民の収穫の際に、稲の生長を促す水の精霊に感謝を捧げ、また罪や汚れを水に流し、魂を浄めるために行われます。人々は、バナナの葉や紙で作ったクラトン(灯籠)を、ロウソクや線香や花で美しく飾り、満月を映す水面に流します。このお祭りはタイ全土で行われ、チェンマイでは仏陀に感謝を込め、多くの熱気球が空に放たれます。これはコムローイ祭りとも呼ばれ、ディズニー映画の「ラプンツェル」のモデルとなったことでも良く知られています。まず初めにコムローイ祭りでは仏陀に感謝を込め、御坊さんが経を唱えます。その後一斉に気球が挙げられました。空一面を覆い尽くす気球は本当に幻想的で言葉に表すことができませんでした。タイの人々が祈りを込めて空に放つ気球はとても美しく、幻想的でした。そしてその翌日に行われたロイクラトン祭りでは、クラントンヤイと呼ばれる豪華絢爛な山車がパレードを成しながら市内を回り、町中がお祭りで賑いをみせていました。そして川には多くのクラトンが流されており、川が蝋燭の光で包まれていました。チェンマイで経験したこのお祭りはとても刺激的でタイ留学の中で忘れられない思い出の一つとなりました。

留学生活も残り一か月を切りましたが、残りの一か月も様々なことに挑戦し、タイで勉強することのできるこの時間を一つ一つ大切にしていきたいです。