参加学生によるプログラム・レポート

Chulalongkornからの留学生によるレポート一覧

2018.10.30

アクティビティレポート①(2018年派遣:チュラロンコン大学)


国際関係学部 西村 真理奈さん(2回生)


<生活・課外活動編>


こんにちは!現在、チュラロンコン大学コミュニケーションアーツ学部に所属している、2回生の西村真理奈です。

タイに来てから約2ヶ月が経ちました。最初の2週間は、食べ物は辛いし、交通渋滞はひどいし、タイ語が喋れないから英語でコミュニケーションを取ろうとしたら通じないしで、急な環境の変化に戸惑い、日本に帰りたくて仕方がありませんでした。しかし徐々に生活にも慣れ、友達も増え、今では毎日楽しく過ごしています。今回は、普段どのような日常を送っているか、放課後の過ごし方また、住んでいる地域や街の様子など、タイでの生活全般についてお伝えしたいと思います。


私は、朝が大の苦手で、生まれてから今までの人生で1度も早起きの習慣が身についたことはありませんでした。しかし、タイに来て初めてのルームシェアをするようになってから、なぜかアラームを設定しなくても5時か6時にはパッと目が覚めるようになりました。本当に自分でも何が起こったのか、、ただただびっくりしています。朝は基本的にそのくらいに起きて、リラックスして、朝ごはんを味わって食べて、身支度をして、宿題などやることをやったりと、ゆっくり時間をかけて家を出ます。金曜日以外、毎日朝から学校があるので、徒歩で最寄りの地下鉄の駅まで行き、電車を使って学部にいちばん近い駅で降りて、そこからまた徒歩で学部の建物まで向かいます。

授業は、基本的に4時には終わるので、その後は、友達とご飯を食べに行ったり、ヨガクラスに行ったり、道端でやっているズンバに参加したり、ショッピングしたり、遊んだりと様々な時間の使い方をしています。


学校終わり、サイアムにあるレーザーゲームをしに行った

放課後、中秋節をBBQを食べて祝った



私が住んでいるアパートの大半はチュラ大の学生で、主にドイツ、フランスなどヨーロッパから来ている留学生が多いです。ヨーロッパ以外にも、アメリカ、カナダ、メキシコ、シンガポール、台湾など様々な国出身の人々が集まっています。毎日、誰かしらの部屋でパーティーがあったり、プールやジムの共用スペースがあったりと、人との関わりを多く持つ事ができる、とてもソーシャルな場所です。毎日のように新しい人との出会いがあり、いろんな人と友達になることができます。ただ、最寄りの駅からアパートまでが、非常に歩きにくく遠いので、立地は最悪です。


ある日誰かの部屋であったパスタパーティーにて

One day tripで、Hua Hinというビーチに行った


私は、辛い食べ物が一切食べられないので、食選びにはなかなか苦労しています。誰とも予定がないときは、スーパーで買って帰ったり、食堂のご飯をテイクアウトしたりして、家に持ち帰って食べています。タイは物価が安いので、自炊するより買ったほうが時間もかからないし、簡単です。特に食堂のご飯は、バラエティが豊富で、安全だし、美味しいし、安いし、最高です。タイでは、水道水は飲めません。また、こっちの水は硬水なので、髪の毛がとてもパサついて困っています。日本からシャンプー、トリートメントを持ってくることを強くおすすめします。





2018.01.31

アクティビティレポート⑤(2017年派遣:チュラロンコン大学)

政策科学部 張 暁玲さん(3回生)

ついに留学が終了しました。最後のアクティビティレポートでは約5ヶ月間の留学を振り返り、全体を通じて主に何を感じたか、学んだかについて書きたいと思います。

5ヶ月間の留学の中で、一番印象に残ったのはやはり大学のPBL授業です。チュラロンコン大学で受講したPBL科目は、経済学部の「Culture and Traditions in Thai Lifestyles」で、グループワークやフィールドワークが多い授業です。教室で行う講義形式の授業では、先生が一つ大きなテーマに基づいていくつかの課題をあげ、グループごとに一つの課題を与えます。グループで事前にそれぞれの課題について調べ、調べた内容をまとめてクラスの前で発表します。学生からの発表が終わってから先生からの説明が入るという授業のスタイルです。このように、先生が一方的に講義を行うのではなく、学生に自主的に学び、考え、表現する時間を提供するというスタイルは、日本ではあまり経験したことがなく、新しいと思いました。

また、授業を通してグループワークの難しさを痛感しました。最後の回までに、各自でグループプロジェクトのテーマを決め、役割を分担し、プロジェクトを実行します。そして、最後にそのプロジェクトの内容と成果をクラスで発表します。このプロセスの中で難しいと感じたことは、グループメンバーの中どのようにしてお互いの意見を組み合わせ、納得し合い、グループメンバー全員に役割を果たしてもらうことができるかということです。私のグループではボランティア活動はコミュニティにどのような貢献ができるかということをプロジェクトのテーマにしました。まずはどこで、どのようなボランティア活動をするかということをグループの中で決めなければなりません。それぞれやりたいことや興味のある分野が異なるため、合意形成をするのに何回も話し合いをしました。また、学部や時間割が異なるため、グループメンバーが集まるのも大変でした。このような難しさと大変さがあったからこそ、最後に目標が達成できた瞬間の喜びが大きいのではないかと思います。

グループワークは大変で難しいと感じる一方、その重要さも実感しました。授業のフィールドワークやプロジェクトで、ほとんどの場合はタイ語で説明されることが多かったです。その際タイ人の学生が英語で説明したり、私の質問をタイ語に通訳して代わりに聞いたりしてくれました。一人でできることの範囲が狭いかもしれませんが、グループメンバーそれぞれのできることや得意な分野を組み合わせることができれば、できる範囲が広くなり、大きな力になると思います。

留学生活がもう終わろうとしています。寂しいですが、この留学で新しいものを見たり、たくさんの人と出会ったりすることができて、本当に嬉しく思います。しっかりと今までの留学生活を振り返り、次の新しいステップのスタートになるよう、この経験で学んだことや感じたことを日本に持ち帰り、今後に活かしていきたいと思います。

古紙を再利用して、簡単な道具で山間部の子どもたちに送るノートを作ります。


作成したノート。山間部の子どもたちへのメッセージを込めて、表紙をデザインします。

2017.12.26

アクティビティレポート④(2017年派遣:チュラロンコン大学)

政策科学部 藤岡 千夏子さん(3回生)

立命館大学政策科学部3回生の藤岡です。今回はチュラロンコン大学のキャンパスライフについて書きたいと思います。タイでは毎年旧暦の12月(現在の10月あるいは11月)の満月の夜に川の女神への感謝の気持ちを込め、バナナの皮で作った灯籠を川へ流すロイクラトン祭りというものがあります。地域によって形式は変わりますが、一番有名なのはディズニーのラプンツェルのある場面のモチーフとなった、チェンマイで行われるもの(空にランタンを飛ばす)です。2017年は11月3日に行われ、チュラロンコン大学も大学主催でロイクラトン祭りを大学敷地内の池で開催されました。私はその祭りにタイの友達と参加しました。当日は大勢の人々が様々な場所から訪れて、チュラ学生が主催で多くの露店が見られました。今年は、前年度と比較して環境に配慮していたらしく灯籠の数が少なかったらしいのですが、夜の池に小さな星が浮かんでいるようで綺麗でした。

また、私はタイのソーウーという中国の二胡に似た楽器に興味があり、チュラロンコン大学のタイの古典楽器クラブに参加していました。そのクラブは学期が始まったすぐ、新入生向けにクラブ紹介のイベントがあり、そこで見つけました。いざそのクラブに参加してみると、留学生は私一人で、クラブのタイの学生も英語が得意ではない人が多くコミュニケーションに大変困りましたが、皆さんとても一生懸命私にソーウーの弾き方を教えてくださり、またとても気を遣って接してくれました。私はこのクラブの一大イベントであるワイクルーセレモニー(タイの学校で行われる、学生が先生に日ごろの感謝を伝える式典)に参加させてもらいました。私は簡単な楽器の役割を与えられました。またそのセレモニーではタイのシリントーン王女も参加し、私達と共に楽器を演奏するとのことだったため、とてもいい経験になりました。

タイの留学生活では、自分から動けば様々な機会を得ることができます。特に日本人はタイで生活するのに絶好の場所だと私は考えています。何故ならタイは親日国で、日本文化が多く入ってきているからです。またタイの学生の中には幼い頃に日本のアニメを見ていた人や日本食が好きという人も多く、タイと日本でお互い違う文化や国ですが、少しでも心理的に近いと感じられることができると思います。また、タイの人は自分達から「シャイだ」と言うくらい日本人とどこか通じるような性格を持つ人も大勢います。そして親しくなると、沢山世話を焼いてくれ、心優しい人が多いです。私は、留学当初はタイで、タイの大学でうまくやっていける自信がありませんでしたが、日々を過ごしているうちにタイの魅力を改めて実感しました。留学生活も残り1カ月となりましたが、これからも続けて日々を精一杯、感謝の気持ちを忘れずに生活していきます。


チュラロンコン大学のロイクラトン祭り


タイ古典楽器クラブのワイクルーセレモニー

タイの楽器「ソーウー」

 

 

 

 

 

2017.11.22

アクティビティレポート③(2017年派遣:チュラロンコン大学)

政策科学部 張 暁玲さん(3回生)

タイに来て2ヶ月が経ちました。来た最初の頃は価値観や文化の違いに驚きましたが、今はそれに少しずつ慣れてきています。今回のアクティビティレポートでは、タイで感じる「マイペンライ精神」について書きたいと思います。


タイに来ると、一日に少なくとも一回は「マイペンライ」という言葉を聞くのではないでしょうか。「マイペンライ」はタイ語で、「大丈夫」「どういたしまして」「気にしないで」などたくさんの意味合いを持っている言葉です。一般的には、「ありがとう」と言われる際の返事として「マイペンライ」を言います。また何かに断る際に使う言葉です。しかし、タイに来てから、改めて「マイペンライ」の使う場面の多様性を感じました。印象に残っているのは入学した頃、学部オフィスの不備で受講登録のメールが届いてなかったため、オフィスに問い合わせたところ、「マイペンライ」と言われたことです。日本の場合だったら、謝ることが当たり前だと思いますが、タイでは謝る代わりに「マイペンライ」と言うことが多いそうです。日本で9年間生活している私は日本の考え方に慣れ、最初は「ありえない」と思いましたが、中国にいた時にも同じようなことがあったと思うと、なんとなく受け入れるようになりました。また屋台で注文した食べ物をこぼしてしまった時、店主に怒られると思いきや、「マイペンライ」と言って新しいものを出してくれました。このように、日常生活で「マイペンライ」と付き合うことがたくさんあります。


続いてバンコクの街並みの風景からみる「マイペンライ」を紹介したいと思います。バンコクの町では歩く度に「マイペンライ」の雰囲気を感じることができます。私が泊まっている留学生寮はバンコクの中心にあるサイアムに位置し、ショッピングモールなどが充実している立地です。しかし、寮の背後にはまだ発展に追いついてない団地のような地区があります。そこで暮らしている人々は飲食業で生計を立てています。レストランの席やテーブルが道路まではみ出したり、店舗の持ってない人は道路で押し車でフルーツや焼き鳥を売ったりしています。車の排気と焼き鳥の煙が混ざっている空気の中での買い物は日本ではあまり考えられませんが、タイでは普通なことで、皆が「マイペンライ」だと思っています。タイ政府が屋台の出店制限を強化しているにもかかわらず、屋台の店主が路上で営業をしています。バンコクの中華街ヤワラート通りの夜はいつも路上の屋台で賑わっています。歩いてみると、歩道で調理したり、食器の洗浄をしたりする風景が目に入ります。屋台を訪ねる外国人観光客が多いからか、また屋台の数が管理範囲外だからなのか分かりませんが、交通秩序を維持している警察は見ている以外に何もできません。ここからは、タイの「マイペンライ」文化を感じる一方、経済成長著しい首都のバンコクでもまだいつ撤去されるか分からない不安の中で生計を立てる人たちがいるというギャップを感じました。


要するに、「マイペンライ」という言葉は時と場合によって、その意味が異なります。「がっかりさせる」というネガティブな意味があれば、「ありがたい」「どんな環境でも楽観的になれる」というポジティブな意味もあります。残りの留学生活では、新たな「マイペンライ」文化を発見し、「マイペンライ」の使い方を会得したいと思います。

 

バンコク市内にある有名なパッタイ屋さん「Thipsamai」
店の前は歩行者の歩く道路ですが、調理場となっています。

 

 

  

メークロン鉄道市場
列車が通る鉄道で野菜や魚などを売っています。
日本人にとっては危険でありえないことですが、
現地の人にとっては普通です。


 

2017.10.26

アクティビティレポート②(2017年派遣:チュラロンコン大学)

政策科学部 藤岡 千夏子さん(3回生)


立命館大学政策科学部3回生の藤岡 千夏子です。私は現在PBLプログラムでタイのチュラロンコン大学の文学部(BALAC)に留学しています。9月分のレポートでは現地大学での生活と授業外の生活、最後に留学から現在までで学んだことを記録していきたいと思います。

私はチュラロンコン大学の文学部でも授業が全て英語で開講されるBALACプログラムに在籍しています。日本と異なり、タイの大学は1コマ3時間(間に10分程の休憩があります)で定時に始まらないことが多いです。私は1週間に4つの授業を履修しており、そのほとんど全てが講義形式です。PBLの授業は文学部ではなく、経済学部へ他学部受講しに行っています。そのクラスではタイの文化や伝統を学ぶことが出来ます。授業の雰囲気は日本とあまり変わらず、教室を出入りしたり水を飲んだりする学生が多い自由な授業ばかりです。しかし日本の授業ほど大人数のクラスがなく、また熱心にノートをとる学生が多く見られます。私はタイの授業スタイルには慣れてきましたが、やはり3時間は長く感じます。タイの大学では10月頭に中間テストがあり、9月下旬になると図書館や学校付近のカフェ等で勉強している学生が多く見受けられます。日本とは異なり、中間テストの容量が多くてとても大変です。

チュラロンコン大学はサイアムというバンコクの中心地からすぐの場所にあるため、買い物や交通面では困りません。私はサイアムで映画を見たり、ショッピングをしたり比較的安いフードコートで食事をしたりなど都会での暮らしを過ごしています。ただサイアムの物は高いため、食事をするなら大学の食堂やローカルな屋台で食べた方が安いです。またタイの知り合いにバンコク外の観光地に連れて行ってもらうこともあります。また、最近初めて大学のジムと50メートルのプールを利用しました。個人的にタイでは日本よりも健康や体形維持のためにジムやランニングをしている人が多いように感じました。

8月頭にタイへ来てからもうすぐで2カ月が経とうとしています。タイで生活するのに一番必要なことは、「寛大で柔軟な心」を持つことです。日本では考えられないようなミスや事態が起こっても、決して腹を立てるのではなく、広い心で日本の基準で生活してはいけないと思うことが大切です。実際私は何度も日本で経験したことがない理不尽な場面に遭遇しましたが、そのたびに日本基準の心で生活してはいけないと実感しました。

タイのバンコクは日本人が住むにはほとんど困らない場所です。街中を歩けば日本食、日本語の看板が目に入ります。後は、タイの方々のようにスローでおおらかな生活に慣れれば怖いものはありません。これから中間テストとまだまだタイでの日々は続きますが、タイで留学生活をおくれることに感謝して楽しんでいきたいと思います。

 

 

緑がいっぱいの広いキャンパス    PBL型の授業でタイの伝統的な家を訪れました

寮からすぐ近くのショッピングセンター

 

2017.09.14

アクティビティレポート①(2017年派遣:チュラロンコン大学)

政策科学部 張 暁玲さん(3回生)

皆さん、こんにちは。政策科学部の3回生の張暁玲と申します。現在は国際PBLプログラムを通じてチュラロンコン大学の文学部に留学しています。現地での生活は約3週間が経ちました。今回のレポートでは、寮や大学などの現地での生活様子と今まで感じたことを紹介したいと思います。

私は大学のインターナショナルハウス(CU-iHouse)で一人暮らしをしています。部屋はベッド2つの2人部屋ですが、1人で使っています。ルームメイトと一緒にシェアハウスをする留学生も少なからずいます。寮にはwifi、コインランドリー、リーディングルームがあります。キッチンは共有スペースにありますが、コンロはなく、電子レンジ2台が置いてあります。そのため、食事はいつも近くの屋台あるいは大学の食堂でとります。屋台や食堂では30~50バーツで安くて美味しく食べることができます。寮と学校はバンコクの中心に位置し、ショッピングモールやローカルマーケットが充実しています。買い物や食事には困らない立地です。通学は大学のシャトルバスを利用し、所属する文学部までは5分ほどかかります。シャトルバスは月曜日から金曜日しか運行しないため、要注意です(一部のみ、祝日でも運行しています)。


大学は一つのキャンパスしかなく、全ての学部や施設が同じ敷地に集中しています。最初は場所が分からなくて迷いましたが、現地の学生が親切に道の案内をしてくれたおかげで、今は少しずつ慣れるようになりました。授業は始まって約2週間が経ちました。1週間目の授業は主にイントロダクションで、授業の内容とスケジュールなどの紹介でした。授業に出席しないと詳しいシラバスをもらえないので、興味のある授業に全部一回出席してみました。履修登録のシステムがややこしくて大変でした。登録する前にすでに満員になった授業もあるため、個人で教授に相談しないといけません。2週目に留学生対象の履修登録や個人情報登録のガイダンスがあり、そこで説明を受けながら登録しました。ガイダンスの後、留学生のオリエンテーションもありました。オリエンテーションでは、学生が主催するゲームを通して他の留学生とも知り合いました。後日、留学生と現地の学生の仲を深めるための文化交流に参加し、プラチャーティポック王(ラーマ7世)博物館に行きました。


今まで一番感じたカルチャーショックといえば、タイの「マイペンライ」精神でしょう。オフィスでもレストランでも常にこの言葉が耳に入ります。相手が「大丈夫」と言ってくれても、自分で大丈夫かどうか確認すべきだと思います。頼み事をする時にも2回以上強調しないと自分が思う通りに応えてくれません。この点に関しては、日本と全く異なり、最初は驚きばかりでしたが、今は少しずつ慣れました。


留学生活はまだ始まってばかりで、不安や驚きの気持ちが大きいかもしれませんが、これからは少しずつタイの学生または他の留学生との交流関係を作っていきたいと思います。

大学のシャトルバス

大学の食堂(学部ごとの食堂があります)

お昼ご飯(25バーツくらい)

プラチャーティポック王(ラーマ7世)博物館

2016.10.21

アクティビティレポート①(2016年派遣:チュラロンコン大学)

文学部 森河 奏絵さん(3回生)

タイに来てから約2か月が経ちました。来た頃はほとんど知っている人がおらず不安な日々を送っていましたが、今はだんだんと知り合いも増え、楽しく過ごすことができています。今回はチュラロンコン大学での生活を通して、街や学校、授業の様子について紹介したいと思います。


毎朝寮から学校まではシャトルバスが出ているので、私はそれに乗り通学しています。通学時間は所属する文学部のビルまで5-10分ほど。とても近いです。授業は、開始時間ぴったりに始まることはほとんどありません。なかには遅れてくる先生もいますし、遅れたからといって謝ることもありません。むしろ生徒が遅れてきた先生に対し手を合わせ「ワイ」と呼ばれるあいさつで敬意を表すほどです。タイでは先生を非常に敬っているため、先生が遅れてきても問題はないようです。授業は一コマ3時間(途中休憩あり)のレクチャー方式で、はじめは集中力が持たず大変でしたが、2か月経ちようやく慣れてきたようにも思います。PBLの授業ではグループワークやフィールドワークが多くあり、タイの学生から話を聞いたり、タイの家をみたり、伝統的な音楽を聞いたり、お寺に瞑想しに行ったりと、様々な場所を訪れて見聞きすることでタイの文化を学ぶことができています。学食は一食30-40バーツ(90-120円)でおいしいタイ料理を堪能できるので、とてもお得でたくさん活用しています。また、学部ごとに食堂があって人気のメニューも異なるため、いろいろな食堂をまわるのも楽しみの一つです。放課後や休みの日は友達と出かけることが多いです。チュラロンコン大学はサイアムというバンコクの中心地にあるので、すぐ近くに大きなショッピングモールがいくつもあり、放課後には制服姿の学生がたくさんいます(タイでは大学生も制服を着ます)。週末には有名なお寺や遺跡を見に行ったり、大きなマーケットに行ったりするなど少し遠出をすることで、学校周辺とはまた異なるタイの魅力に触れることができています。


日常生活を通して様々な面でタイ文化を感じ、新しい発見をしながら充実した毎日を送っています。

2016.03.03

アクティビティレポート⑤(2015年派遣:チュラロンコン大学)

政策科学部 松田惇生さん(3回生)

チュラロンコン大学派遣生レポートの第5回目は、政策科学部3回生の松田惇生が担当させていただきます。留学も終え、振り返りの意味も込めてこのレポートを書いています。僕の参加していたプログラムは、「国際PBLによるイノベーター育成プログラム」というものです。プログラム名にもあるように、国際PBLというものが中心です。


チュラロンコン大学で僕が受けていたPBLの授業は、"Thai Culture"と"Creative & Critical Thinking"というものです。どちらも立命館大学ではあまり体験したことのないPBL型授業のスタイルで、日本の講義形式の授業で学んできた私にとっては新鮮なものでした。


二つの授業の中でも、特にPBLの要素が強かったのは"Creative & Critical Thinking"でした。授業内容は課題が与えられ、それをグループで解決してくるというものでした。その課題というのが、例えば「大学生活をよりよくするクリエイティブなものを作る」というものです。課題はあまりにも漠然としていて頭の固い私にはとても難しいものでした。


まずはプロジェクトを一緒に進める仲間を探すところから始まり、どんなものを作るかということをチームメートとともに語り、決めていきます。あーでもない、こーでもないと話し合ううちに、ハッとするような発見が会話の中から生まれます。次にその話し合いの内容を実際に具現化します。当然、話し合い通りに具現化することは難しく、現実を見てもう一度話し合う必要がありました。この話し合う、具現化する、失敗する、やり直すというステップを繰り返すことで、プロジェクトを達成していきました。最終的に出来上がったものは、教室内に設置する携帯電話充電ステーションです。学生は携帯が授業中充電できると同時に、携帯をそのステーションに預けることで授業にも集中することができるというサービスを発表しました。プロジェクトを進める方法や、チームメートとの合意形成のプロセスは、これからの人生でも活かすことができると思います。


PBL型の授業は、近頃日本でも注目が集まり、実際に数も増えていると思います。PBLで学べるチームワークやチームでの合意形成、そしてそのプロジェクトを達成したときにチームメートと分かち合う喜び、その全てがPBLの良さだと思います。この留学プログラムに限らず、PBLの授業等に参加してみて、学んでみてはいかがでしょうか。人生に活かすことができる様々な発見ができると思います。

 

第一回目の課題。一週間でアイスクリームスティックでクリエイティブなものを作ってくる課題で作った貯金箱。

学生が授業内で主催したパーティー。グループごとに役割が振られ、我々はクリエイティブな飲み物の役割りを担った。

ディスカッションで得たアイディアを具現化する様子

2016.01.21

アクティビティレポート④(2015年派遣:チュラロンコン大学)

文学部 沼田将志さん (3回生)

成長したと感じる点

留学を終え、成長したなと感じる点を見つけ出すにあたり、ぼんやりと自分のどこの部分が成長したかなと考えてみると語学はもとより、異文化理解や文化や歴史などといった自分の東洋史での学びなどがそうだと思います。しかし、成長というのはこのような自分の目に見えて変わったところのみではないと考えるに至りました。日本に帰り、一段落し、これまでの自分の考え方、感じ方と今の自分のそれと比べた時、行動力や人に頼る力といった目に見えないところが成長していると感じることができました。

私は立命館大学では文学部東洋史に所属し、東南アジア特にタイの歴史について勉強をしていますが、チュラロンコン大学でのタイの歴史などの授業によって、自分の学びをより深めることができました。自分の研究のために図書館にはよく行きました。日本ではない環境で本を探すとなると本当に困るものです。検索、6つもある大学図書館の位置などわからないことばかりで到底一人では探せません。学校の施設を学校の事務室や学生が説明会などで教えてくれるといったこともありません。加えて、日本とは違う社会、環境にいら立っていました。自分で行動を起こすしか方はありません。そして、自分一人だけではすべてのことができず、そのために事務所の人のみならず見知らぬ他人に聞かざるを得ませんでした。そして、ありがたいことに多くの人が自分を支えてもくれ、満足して留学を終えることができました。
 
日本では自分でなんとかしようとします。自分一人では何とかできなかったこの経験があってこそ今どこか成長している自分と、そこで手伝ってくれた他人が今は友達として存在してくれています。自分の身の回りにあるチャンスというものは目には見えないものであると確信し,それがこの留学で得た一番の成長点であると感じるようになりました。

クメール様式の仏塔 アユタヤ古代遺跡

文学部留学生歓迎会

2015.12.25

アクティビティレポート③(2015年派遣:チュラロンコン大学)

国際関係学部 海野智咲さん (3回生)

心に残っているエピソード

タイのチュラロンコン大学に通い始めていよいよ四カ月が経ちました。タイでの生活は毎日刺激的で、新しい発見の毎日です。その中でも今回はタイ留学中で一番心に残った私のエピソードを紹介したいと思います。

タイでは95%が仏教徒と言われており、国民の多くが敬虔な仏教徒でもあります。それゆえ年に多くの仏教に基づいたお祭りが開催されています。その中でもロイクラトンというお祭りはとても有名であり、私はこのお祭りに参加し、一生忘れることのできない思い出を作ることができました。

ロイクラトンは11月の満月の夜に、農民の収穫の際に、稲の生長を促す水の精霊に感謝を捧げ、また罪や汚れを水に流し、魂を浄めるために行われます。人々は、バナナの葉や紙で作ったクラトン(灯籠)を、ロウソクや線香や花で美しく飾り、満月を映す水面に流します。このお祭りはタイ全土で行われ、チェンマイでは仏陀に感謝を込め、多くの熱気球が空に放たれます。これはコムローイ祭りとも呼ばれ、ディズニー映画の「ラプンツェル」のモデルとなったことでも良く知られています。まず初めにコムローイ祭りでは仏陀に感謝を込め、御坊さんが経を唱えます。その後一斉に気球が挙げられました。空一面を覆い尽くす気球は本当に幻想的で言葉に表すことができませんでした。タイの人々が祈りを込めて空に放つ気球はとても美しく、幻想的でした。そしてその翌日に行われたロイクラトン祭りでは、クラントンヤイと呼ばれる豪華絢爛な山車がパレードを成しながら市内を回り、町中がお祭りで賑いをみせていました。そして川には多くのクラトンが流されており、川が蝋燭の光で包まれていました。チェンマイで経験したこのお祭りはとても刺激的でタイ留学の中で忘れられない思い出の一つとなりました。

留学生活も残り一か月を切りましたが、残りの一か月も様々なことに挑戦し、タイで勉強することのできるこの時間を一つ一つ大切にしていきたいです。

2015.11.24

アクティビティレポート②(2015年派遣:チュラロンコン大学)

国際関係学部 泉向日葵さん (2回生)

私がタイに来てからすでに3ヶ月が経とうとしています。5ヶ月間の留学期間も、現時点ですでに中間のテストを終え、残り2ヶ月を切りました。今思うと、タイに来た当初はこれからの生活への期待と共に、多くの不安を抱えながらの毎日でした。しかし少しずつ生活に慣れ、失敗から学び、学生との交流を深める中で、徐々に余裕が生まれ、現在では、自分の留学での目的を実行する過程にいます。

チュラロンコン大学はキャンパス内に、スタジアムや図書館などを含めた数多くの施設があり、その広さに初めは何度も迷いました。また日頃から、歌のコンテストや学部の代表者によるイベントなど、学生が主催するイベントも多く、キャンパスは常に賑わっている印象です。入学当初、年間通して行われるイベントの1つである、fresh gameに参加しました。これは、各学部の1回生が様々なスポーツで競い合うというものです。また、定期的にキャンパス内に市場がでることも、学校内に多くの人が集まる理由の一つです。

チュラロンコン大学での授業の多くは1コマあたり3時間です。1時間半の授業に慣れている私は、3時間の授業に耐えることができるか不安でした。しかし、実際は授業の途中に休憩やグループワークがあるほか、アクティビティに出かけることもあり、楽しさを感じる授業内容です。私が履修しているタイの文化や生活習慣を学ぶ授業では、タイの昔の人々の暮らしを知るために博物館に出かけ、加えて、グループワークの一環で、良い行いをするためにお寺のトイレ掃除を経験しました。

留学開始からすでに3ヶ月が経過しようとしていることもあり、少しずつタイの学生との交流関係が広がり、食堂やキャンパス内で友人に会える機会が増えました。タイの学生は面倒見が良く、キャンパス内で困っているとすぐに助けてくれます。食堂やコピー室は英語が通じないため、現地の学生にいつも助けられていました。言語が違うだけでなく、英語が母国語ではない環境にいることで、より人の優しさや温かみに触れる機会が多く、改めて人は一人では生きられないと実感する毎日です。


クラスアクティビティで博物館へ


食堂の人気 ガイトートカオニャオ

2015.10.27

アクティビティレポート①(2015年派遣:チュラロンコン大学)

経営学部 今泉賢太さん (3回生)



みなさんこんにちは。立命館大学経営学部国際経営学科三回生の今泉賢太と申します。私は今年の八月から、国際PBLプログラムを通じてタイのチュラロンコン大学文学部に留学しています。現地で生活を始めて約二か月が経ちました。今回のアクティビティレポートでは、私が実際現地での生活で感じた、また体験した町や宿舎の雰囲気について紹介したいと思います。

今現在、私は大学提供がしているチュラロンコン大学インターナショナルハウスに住んでいます。場所は大学の傍に位置し、文学部へのアクセスは寮からのシャトルバスで五分、サイアムと呼ばれるバンコクの中心までは徒歩20分という好立地です。私はこの寮で日本人のシェアメイトと共に生活していますが、この寮には様々な種類の部屋があり、一人用やシェア用、また家族用など用途が異なる部屋があります。築一年と比較的新しいこともあり、部屋の設備や勉強部屋、ダイニングなどの共有スペース、セキュリティ・メンテナンスサービスが充実しています。日本との大きな違いとしては、私が実際住んでいた滋賀の立命館大学BKCインターナショナルと比較するとキッチンがないという点です。日本で一人暮らしというと自炊が当たり前ですが、一般的にタイの学生は料理をしません。そのため学校や寮の周辺には、たくさんのレストランや屋台が並び、連日学生で賑わっています。

学校や寮周辺の雰囲気としては、上記でも述べているようにレストランや屋台が立ち並び活気に溢れています。また、バンコクの中心部に行くと商業施設やビジネスビルが並び、学校周辺とは異なり観光客やビジネスマンで賑わっています。

これから目標として、インターナショナルハウスという国際的な環境を活かして、さらに他の留学生と交流を深めると共に、もっと現地の生活に適応できるように努めていきたいと思います。