参加学生によるプログラム・レポート

Gadjahmadaからの留学生によるレポート一覧

2018.10.30

アクティビティレポート①(2018年派遣:ガジャマダ大学)

国際関係学部 岩永 めぐみさん(3回生)


インドネシアに来てから約2カ月が経過し、こちらの生活にも慣れてきました。私が留学しているガジャマダ大学は、ジョグジャカルタというところにあります。ジャカルタなどに比べて物価も安く、治安も良いのでとても暮らしやすい街だと思います。


 私の住んでいるコス(シェア型アパート)は、大学から10分くらいの場所にあり、エアコンやWi-Fi、温水シャワーが完備されていて、優しいスタッフの方々が24時間フロントにいるので安心です。また、週に1回ルームクリーニングサービスもあり、快適な生活を送ることが出来ています。


大学の学生数は立命館よりもはるかに多く、学部も多様です。その中でも私は、FISIPOL(政治社会学部)という学部に所属し、インドネシアの歴史やトランスナショナリズムなど国際関係学科の授業を受講しています。FISIPOLにはIUPという英語のコースがあり、留学生も多く在籍しています。IUPに所属している学生は留学が必須で、インドネシア語で行われる通常のコースより、学費が5倍もするそうです。授業についてですが、1時限は2時間行われます。また、1限が7:30から始まり、とても朝が早いので慣れるまでは大変でした。グループワークが多く、授業時間外にもみんなで集まってミーティングをすることもよくあります。


授業がない日には、現地で日本語を勉強している学生との日本語会話会や文化交流会に参加したり、インドネシア人の友人にいろいろな場所に連れて行ってもらったりして、とても充実した生活を送ることが出来ています。特に、険しい山道を1時間ほど登った先にあるCandi Ijoからの景色は絶景で、忘れられない経験となりました。

また、知り合いのインドネシアの方の案内で、完全には観光地化されていない穴場のカリムンジャワという島へ訪れましたが、今までに見たことのないほど透き通った海と夕日を見ることができ、とても感動しました。しかし、シャワーが水だけであったり、トイレも自分で水で流す簡易的なものであったりと(ガジャマダ大学のトイレも同様)、改めて日本は発展しているなと感じました。


 8月には一年に一度の犠牲祭というイスラムのお祭りに参加しました。目の前で、生きた牛や羊が殺されるのはとてもショッキングな光景でしたが、食べ物のありがたさを実感するのはもちろんのこと、改めて宗教や文化の違いについて考えさせられる貴重な経験でした。


大学近くの大きな通りには、飲食店がたくさんあります。


犠牲祭で殺した羊や牛の肉をサテという料理にして、村のみんなで食べました。


隠れた穴場スポット、カリムンジャワの海です。




2018.10.29

アクティビティレポート②(2017年派遣:ガジャマダ大学)

経営学部 澤邊 駿さん(3回生)

留学を通して学んだこと・達成したこと

新しいことに挑戦することが留学中の目標でした。その一つとして、私は餅を販売するスタートアップ企業を設立し、リーダーとしてインドネシア人2人とドイツ人1人を牽引しました。

計画当初は実店舗を持ち、餅を販売する計画でした。しかし、学校との協力で屋台と使用して販売を試みた結果、売り上げが伸びませんでした。私は味の追加や様々な工夫をしましたが、それとは裏腹に売り上げを伸ばすことができませんでした。餅が売れない理由を突き止める為に、私は販売市場で聞き込み調査を行い、問題は販売価格である事に気付きました。そこで私は、ターゲット層を変更し、実店舗を持つのではなく、食堂やコーヒーショップに販売を委託しました。

その他にもチーム内部のマネジメントにも工夫をしました。私は、個人の生産性がチーム全体の業績を大きく左右すると考えております。そこで、共同作業の改革を行い、チームメンバーに影響を与えました。具体的には、共同作業を苦手とするインドネシア人の為に、私は共同作業の時間を短縮し、会合では常に要点を絞り、指示を出すことを心がけました。私が司令塔としてチームメンバーに対し個人がすべき課題の明示、分業を行う事で個人の生産性の向上を図りました。結果5ヶ月間で売上を開始当初の月の3倍以上に伸ばす事に成功しました。

この経験を経て、私はリーダーの役割を再確認し、個人の能力を最大限に引き出す事の重要性を学びました。リーダーとして、チームを牽引するだけでなく、個人が能力を最大限に発揮できる環境づくりをした事で今回の成功に至ったと感じております。






2017.12.26

アクティビティレポート①(2017年派遣:ガジャマダ大学)

経営学部 田崎 朱里さん(3回生)

私は、ガジャマダ大学に留学している経営学部経営学科3回生の田崎です。今回のレポートでは、私が住んでいるコス(アパート)について紹介します。


私が住んでいるコスは、女性専用で、お湯がでるシャワーがあって、24時間のセキュリティーがいます。家賃は、月に約1万6千円です。3階建てで50部屋ほどある大きいコスで、住民はほとんど現地大学生と留学生(ガジャマダ大学とウエニエ大学の学生)、たまに現地社会人がいます。私のコスの特徴は、部屋が広いことと、お湯がでるシャワーがあるコスの中では家賃が安いことです。また週1回の部屋のクリーニングサービスと、週3回のランドリーサービスがあります。


大学までは、自転車で通っています。約10分という、比較的キャンパスに近いところにあり、学生街だけあり、コスの周りには安いお店がたくさんあります。私は毎日、朝ごはん30円(ごはんとおかず3種類)、昼ごはん100円(ごはんとフライドチキン)、夜ごはん100円(ナシゴレンや揚げ物)を食べています。10分歩いて大きな通りに出ると、おしゃれなお店がたくさんあります。


コスの好きなところは、全員が家族のように接してくれることです。住み込みで掃除を担当しているおばさんは、毎日料理をしていて、たまに出来立てをおすそ分けしてくれます。セキュリティーのおじさん達は、いつも挨拶のみならず私のおしゃべり相手になってくれます。私がインドネシア語を学び始めた原点が、彼らと会話したかったことです。管理人のおばさんは、旅行に誘っていただき、いつもインドネシアでの生活を支えてくれました。住民の一人であるママは、大学生の娘と住んでいます。私は月に1回熱を出すのですが、ママはいつも薬をくれたり、ご飯を届けてくれたり、自分の子供のように気にかけてくれます。そしてインドネシア人の友達はとても親切で、よく買い物やごはんに付き合ってくれます。彼女の故郷の家族にも会いに行き、家族の一員として迎えていただきました。アメリカ人の友達は、インドネシア人との人間関係や文化の違いに悩んだときにいつも相談に乗ってくれました。オーストラリア人、イタリア人、中国人、タイ人の友達は一緒にインドネシア語を勉強しました。コスに帰ると、共有スペースでみんなで勉強しておしゃべりしてご飯を食べて、毎日家に帰ったら家族がいました。


コスといっても、全てのコスがこのように人間関係が濃い訳ではありません。私のコスは特別で、本当に恵まれていました。このコスで私は日本人一人だけでしたが、彼女たちにたくさん支えられ、何不自由なく楽しく過ごすことができました。あと一か月で帰国しますが、コスのメンバーとお別れすることが寂しいです。

オーストラリア人の友達と。


コスのおばさんのテンペは世界一です。

セキュリティーにも日本食をふるまってあげた。この日は親子丼でした。


毎日の勉強会。タイ人とママとその娘。

日本食を作ってインドネシア人にふるまってあげた会

 

2017.02.24

アクティビティレポート④(2016年派遣:ガジャマダ大学)

政策科学部 谷口 嘉章さん(2回生)

ガジャマダ大学、経済経営学部に留学している政策科学部2回生の谷口嘉章です。今回はPBL科目について書かせていただきたいと思います。PBL科目に指定されている科目はそんなに多くないのですが、私はアントレプレナーシップとプロジェクトマネジメントの2つを受講しました。より収穫の多かったアントレプレナーシップについて書かせていただきます。

アントレプレナーシップでは、グループでなにもないところから会社を作り、実際に販売を行いました。1セメスターをかけて、毎週ミーティングを行い進めていきました。インドネシアの人々は日本の文化に興味を持ってくれている方が多く、私のグループは日本人が2人いたことから商品を日本の食べ物に決定し、器具と食材の調達、当日の調理、収益の計算まで自分たちだけの力で行いました。はじめに、インドネシアにはないが、なじみやすい、そして簡単に作ることができる食べ物ということで“はしまき”と“ライスバーガー”に決まったのですが、販売に至るまでに“海外で新たにモノを販売するうえでの難しさ”を実感しました。


まず、日本の味をどう再現するかという点で、日本で売られている、また日本人の好む味とインドネシア人の好む味には差があります。私の印象では、こちらの人々は辛い物や甘いものは好みますが、すっぱいものはそこまで好きではないように思います。インドネシアの食事においてもすっぱいものはほとんどありません。たとえばソースづくりなどにおいて、どこまで日本の味を再現し、どの程度インドネシアに馴染む味に合わせるかということは非常に難しく感じました。


次に、すべての器具、食材を自分たちでそろえなければいけなかったのですが、現地において何が高価で、何が手に入れやすいのかということも把握しなければなりませんでした。食材など、日本に比べて大幅に安いものもあれば、服のように、ほとんど変わらないものもあり、私たち日本人が値段だけ見ても高価なものか全く分かりませんでした。日本人とインドネシア人のグループでしたが、現地に住む人々の情報、価値観はビジネスを進めるうえで不可欠なものであると感じました。


他にも、ビジネスを実際に行ったことによって得られた経験が多くありました。理論だけではない、このような形態の授業は日本にはあまりないので貴重な経験ができたと思っています。


2017.01.26

アクティビティレポート③(2016年派遣:ガジャマダ大学)

経済学部 鈴木 裕明さん(3回生)

今までのアクティビティレポートで大学、食事に関しては理解してもらえたと思うので、私からは大学以外での活動について紹介したいと思います。

大学には基本的に週3-4日行くことになると思います(ガジャマダ大学の場合)。基本的には平日に講義の予習復習を終わらせ、週末に観光に出かけることが多かったです。登録する講義によって時間帯は変わるのですが、大多数の講義は16時で終わります。私の場合はフットサルと日本語を教えるクラブに入っていたので、講義が終わるとすぐにそれらの活動に参加していました。大学には100を超えるサークルやクラブ活動があるので必ず自分の趣味にあったものが見つかると思います。

フットサルサークル

また、ジョグジャカルタには世界遺産を始め、歴史的な観光スポットが数多く存在します。大学付近を離れると自然豊かな場所も多くあるため川下りや山登りなども経験できます。5ヶ月間は長いように思えるかもしれませんが、あっという間です。これらのアクティビティを全て行おうと思っても時間が足りないくらいです。それくらい日本では経験できないようなアクティビティが数多くあります。

大学の友達と川下り


JOGJA International Heritage Walk 2016

私はムスリムの人たちの食べる”ハラルフード”に関心があったためインドネシアを選びました。世界最大のイスラム人口を持つ国がインドネシアで、人口2億5千万人のうち9割近くの2億2千万人がムスリムです。そういったムスリムの人は、1日5回のお祈りをしたり、ハラムフードを食べてはいけなかったりと宗教に関連した行いが多々あります。宗教とはあまり関わりのない日本人には、それらの行動1つ1つが驚くことばかりかもしれません。しかし彼らと生活を共にすることで宗教に対する考え方や、インドネシアに対する考え方が大きく変わりました。現在全世界に16億人以上のイスラム教徒がいると言われています。東京オリンピックを2020年に控え、本当の意味で日本をグローバル化するにはムスリムの人々を理解することが必要不可欠であると様々な活動を通して感じました。

2016.12.15

アクティビティレポート②(2016年派遣:ガジャマダ大学)

国際関係学部 岡村 知史さん(2回生)

みなさん、こんにちは。国際関係学部2回の岡村知史です。僕は今、インドネシアのジョグジャカルタにある、ガジャマダ大学(以下UGM) 経済経営学部(以下FEB) に留学しています。今回のアクティビティレポートでは、FEBの講義についてご紹介したいと思います。

早速、講義の話と行きたいところですが、FEBには授業や事務手続きなどを受けるための規則(FEB’s Way)があります。それは服装などに関するもので、これを守らないと、講義が受けられないなどといったペナルティが課せられます。実際に教授に指摘され、帰らされた人もいるそうなので、かなり厳格なものとなっているようです。具体的には、襟のないTシャツ禁止、半ズボン禁止、サンダル禁止などです。

次はいよいよ、講義の話に移って行きたいと思います。FEBの講義は1コマ150分で行われます。立命館は1コマ90分なので少し長めに感じます。構成としては、前半は、学生によるプレゼンをメインに、ディスカッションを通してテーマについて理解を深めていき、後半は教授によるレクチャーによって理解を正確にしていく、という形が主流となっています。なので、英語によるコミュニケーション能力はもちろん、プレゼンテーション力や発言力などを鍛えることができます。 

内容は、国際経済や開発経済、電子商取引など、専門的な経済経営分野を取り扱っています。なので、僕のように経済経営分野を初めて学ぶ人も、今まで専攻していた人も、新しく、より深い知識を身に付けることができます。例えばEntrepreneurshipという授業では、実際に自分たちで新しい商品のアイデアを出し、諸経費などのビジネスプランを考える、ということをやっています。将来、起業を考えている人にはぴったりなのではないでしょうか。また、このほかにも、インドネシア経済や、インドネシアの文化・言語、インドネシアの価値・理念など、インドネシアならではの授業も開設されており、経済以外にも地域に特化した分野を学ぶこともできます。


僕自身は国際関係学専攻で、経済経営学を専攻するのは初めてで、内容についていくことに必死で大変なことも多いですが、内容が面白く、興味がある人には、専攻外の分野でもおすすめします。

今回のアクティビティレポートはいかがだったでしょうか。何かわからないことや気になったことがあれば、国際教育センターに相談してみるのもいいですし、僕達現派遣生にもどんどん連絡してください!

 

2016.11.28

アクティビティレポート①(2016年派遣:ガジャマダ大学)

経営学部 原 魁杜さん (2回生)


海外に長期滞在するにあたって、一番不安に感じるのが食事についてだと思います。そこで、今回はインドネシアの食生活についてのレポートです。
インドネシアでは、特に昼夜は日本に比べて外食の割合が非常に高いようです。そのためか、いたるところにburjo(ブルジョ)と呼ばれる簡易のレストランがあり、食事の価格も他の物価に比べて安く、一食100円(約13.000ルピア)以内で食べることができます。外食で済ませることが基本なので、留学生が滞在する家(ホームステイは一般的でなく、一人暮らし、もしくはルームシェアです)にはキッチンがないことも珍しくありません。

さて、結論から言うと、インドネシア料理は日本人の口にとても合います。主食が日本と同じく米だということもあり、辛い料理もありますが、臭みのある料理も少なくすんなり体に入ります。来てすぐはお腹を壊す人もいたようですが、じきに体が適応していくためそれもさしたる問題ではありません。チャーハンに近いナシゴレン、焼き鳥のようなサテアヤム、温野菜のピーナッツソース和えであるロテックなどが代表的なインドネシア料理です。通常食事にはスプーンとフォークを使い、麺料理などには箸を使うこともあります。素手で食べることもあり、そのときには生活様式の関係で左手は使わず右手だけで食べます。道路沿いにござを敷いて、料理を下に置いてあぐらをかいてご飯を食べるLesehan(レセハン)というスタイルの食事もあります。国民のほとんどがムスリムなので、豚肉を入手するのは困難です。

食事自体はとても美味しく、安いので、周りの日本人の留学生と話していても、日本食が恋しくなってホームシックになったなどは聞いたことがありません。もし日本食が食べたくなっても、近くに一幸舎などのラーメン店、日本食レストランなどもあるため、食事についてはあまり心配する必要はないと思います。食事中に一つだけ気になるところを挙げるとすれば、ハエがたくさん出るということぐらいでしょう。これについてはどこで食事をしても出るため、慣れて諦めるしかありません。

 
Burjo
 


Nasi goreng

 

2016.03.03

アクティビティレポート⑤(2015年派遣:ガジャマダ大学)

政策科学部 小松蓮太朗さん(3回生)

私は留学期間中、KKN(コミュニティサービス)というプログラムに参加していました。これはインドネシアの村で2ヶ月住民と生活をしながら、地域が抱える問題を解決していくというプログラムです。私は週に1回小学校や中学校で日本語を教えていました。また夜には現地の住民に日本語を教えていました。外国人ひとりで村に入り、生活することは簡単ではありませんでした。例えば、インドネシア人の学生は自分がやるべき活動を理解しているが自分はわからない、ほとんどの会話がインドネシア語かジャワ語で話されるため理解できない、水浴びのお風呂に慣れない、共同生活でプライベートがないなど例挙にいとまがありません。しかし言葉がスムーズに伝わらない環境で、人と仲良くなるための身ぶり手ぶりを考えたり、インドネシア語の会議を英語で教えてくれる友達の優しさに気づいたり、非言語的コミュニケーションの学びが多かったです。

またKKN期間外では、立命館の学生と一緒にガジャマダ大学の日本語クラスで日本語を教えていました。村での日本語授業、大学での日本語授業と準備に忙殺される日もありましたが、教えるという感覚よりインドネシア人と日本語を使って遊ぶという気持ちが強かったように思います。毎日朝に飲んだEs Kopi Susu(冷たいコーヒー牛乳)の味は一生忘れません。

みなさんもぜひ一度インドネシアのジョグジャカルタに足を運んでみてはいかがでしょうか。優しい人、おいしい料理、たくさんの自然は夢のように恵まれた環境だと思います。


2016.01.21

アクティビティレポート④(2015年派遣:ガジャマダ大学)

国際関係学部 藤本聡美さん (3回生)

私が留学しているガジャマダ大学には、インドネシア各地の村に赴き、村で活動するという、コミュニティ・サービスという科目があります。このように元来、ガジャマダ大学は社会奉仕が盛んな大学であると言えます。
 
私の参加したボランティアはこれとは違い、各学部から数人学生が選ばれ、学生たちが共同でジョグジャカルタの近くにある村に赴き、社会奉仕をするというものでした。
村では主に、子供たちに英語を教えたり、一緒にゲームをしたりしました。さらに子供たちがよりよい学習環境を得るためにも、彼らの家庭の収入を安定させることが重要です。インドネシアには「ゴトン・ロヨン」とよばれる相互協力の概念が今も存在しており、それは特に村において実感することができます。この村の唯一の特産品はイグサのような素材から作られるかごで、村の人々はこれを共同で生産、販売しています。ボランティアでは、こうした村での生産について話し合う会議に私たちメンバーも参加させてもらい、様々なアドバイスを行いました。

村の子供たちがメンバーをいつもキラキラした目で見つめている様子を見て、こうして子供たちも彼らに憧れ、彼らが学んでいるガジャマダ大学というものに憧れ、これから努力を積み重ねていくのだろうと思いました。そうした大学で留学したことを誇りに思いますし、留学で経験したすべての物事や出会ったすべての人との縁は、一生自分の糧となり、自分を支えていくと信じています。

2015.12.25

アクティビティレポート③(2015年派遣:ガジャマダ大学)

国際関係学部 川嶋桂奈さん(2回生)

成長したポイント

インドネシアに来て既に3か月が過ぎ、ここでの留学生活も残り1か月半となりました。今回のアクティビティレポートでは、インドネシアに来てすぐの頃と比べて成長したと感じる点について書きたいと思います。


まずは、インドネシアでの生活について。インドネシアに来たばかりのころは、こちらの食生活や気候に体がなかなか適応せず、貧血、発熱、腹痛と体調不良と戦う毎日を過ごしていました。しかし、今ではお腹も強くなり、現地学生と一緒に様々な屋台料理を楽しんでいます。また、最初は至る所にいる虫や動物たちに神経質になっていたのですが、最近は対処法を覚え、彼らとも上手に共存できるようになりました。インドネシアで生活をしてみて、心も体もタフになった気がします。


そして、留学生ライフについて。最初の頃は思うように英語が話せず、また現地学生やヨーロッパからの留学生たちの流暢な英語に圧倒され、授業中に発言するのをためらってしまうことが多かったのですが、今ではその雰囲気にも慣れ、少しずつ自分の意見を言葉にして伝えられるようになりました。そして、休日にはインドネシアの学生の家庭に遊びに行ったり、ヨーロッパからの留学生たちと出かけたりと留学生ライフを満喫しています。


日々成長を感じる一方で、やはりまだまだだと感じることも多くある留学生活ですが、これからも自分の目標を達成できるよう頑張りつつ、限られた残りの時間を楽しんでいきたいと思います。

2015.11.24

アクティビティレポート②(2015年派遣:ガジャマダ大学)

国際関係学部 藤岡賢也さん(2回生)

 

皆さんこんにちは!国際関係学部2回生藤岡賢也です。私はこの度国際PBLイノベータ育成プログラムに参加し、インドネシア共和国のガジャマダ大学に派遣生として留学しています。今回は私が通学しているガジャマダ大学があるインドネシアの町“ジョグジャカルタ特別区”での生活についてご紹介します。

ジョグジャカルタ(現地では一般的に“ジョグジャ”と呼ばれる)はインドネシア古来より伝わる王宮文化が色濃く残る古都として、連日多くの人々で賑わうインドネシア有数の観光地です。1991年に世界文化遺産に登録された世界最大の仏教遺跡“ボロブドゥール寺院遺跡群”や、同年に登録されたヒンドゥー教美術文化と仏教の二つの宗教文化の融合を象徴する “プランバナン寺院遺跡群”など、インドネシア・ジャワ島を代表する世界遺産が存在しているのがこのジョグジャカルタの一つの大きな魅力です。

ジョグジャカルタはジャワ島内の他の都市に比べて物価が安く、食品や日用品をスーパー等にて安値で購入することができます。また市街中心部の“ジャラン・マリオボロ(マリオボロ通り)”では“バティック”などの伝統工芸品の店が数多く点在しており、尚且つ安値で買うことができるので連日多くの買い物客で賑わっています。ガジャマダ大学はジョグジャカルタの中心部に位置し、ジャラン・マリオボロから自転車で15分程のところにキャンパスがあるので、私はよく授業の無い時間に現地の友達とジャラン・マリオボロに行き、ショッピングやカフェで会話をしたりして楽しんでいます。

次に私の暮らしている宿(コス)についてご紹介します。私は現在PBLプログラムの同派遣生の子とルームシェアしています。家賃は日本円で一か月に2万円程で、派遣前に宿を予約できたのでWiFi完備、温水シャワー付きと、とてもいい物件で過ごすことが出来ています。洗濯はコスの裏側にあるランドリー屋にて1kg 50円程で洗濯できますし、フロントの人に頼めば部屋の掃除もお願いすることが出来ます。コス周辺には沢山の屋台やレストランにコンビニ、ショッピングモールやスーパーマーケットなど日常生活において困ることはほぼありません。上記でも紹介しましたが、ジョグジャカルタは物価が安いので屋台で食事をすると一食100~200円程で食べることが出来ます。



2015.10.27

アクティビティレポート①(2015年派遣:ガジャマダ大学)

国際関係学部 梅本将司さん(2回生)

キャンパスライフ

私たちの通うガジャマダ大学は国内でもハイレベルな大学のため、優秀な生徒が集まっています。その中でも本プログラムの提携先である経済経営学部、通称FEB (Faculty of Economics and Business) の国際コースの生徒は特に秀でおり、端的に言うと「お金持ち」の生徒が集まっている印象です。生徒の特長は、ほぼすべての生徒が卒業後の進路として自ら起業することを視野に入れており、既に学生起業を行っている生徒も少なくありません。そのため経済や経営、簿記に関わっている人にとっては自分の進路を見つめなおす良い刺激となるでしょう。

学問だけでなく、ガジャマダ大学はクラブ活動も盛んに行われています。私はガジャマダ大学で体育会のソフトボール部に所属し、主に同時期に入部した約20名の新入生への指導に当たっています。全部員が英語を話せるわけではないため、英語とジェスチャーのみでの指導ですが、生徒が成長する姿は大変喜ばしいものです。また、これが自分にとってインドネシア語学習への動機にもなっており、入部してよかったと感じています。

加えて、私を含め立命館からの派遣生は、農学部で行われている日本語教室でチューターとしても活動しています。本来は山形大学の短期プログラムとして行われていますが、人数が不足していたため補助として参加しています。インドネシアの人々は大変な親日であり、月に一度Japan weekが開催されるほど日本のポップカルチャーが浸透しています。そのため日本語教室にはある程度日本語を話せる生徒が多く、生徒とともに自分たちも楽しむことができています。

私がここにきて感じたのが、インドネシアの人から日本人の需要が非常に高いということです。先述のように日本に興味を持っている人が多いにもかかわらず、現地にいる日本人はさほど多いとは言えません。従ってガジャマダ大学を含めPBLプログラムの良さの1つは、日本という立場から様々なことを伝えられることにあると感じました。


2015.10.14

留学体験記(2014年派遣:ガジャマダ大学)

経営学部 山口 励さん(3回生



プログラム内容や、派遣先での授業、アクティビティの内容について
 
私は今回国際PBLプログラムで、インドネシアの古都ジョグジャカルタにあるガジャマダ大学(UGM)経済経営学部に留学中しました。インドネシアのビジネス学部の中で最も優秀との呼び声が高いこの学部ではインターナショナルコースと一般コースがあり、私たちが所属するインターナショナルコースでは全ての授業を英語で行い、30~40人ほどの少人数のクラスでインドネシア人とその他の留学生と共に、プレゼンテーションやディスカッションを中心に主体的な1講義2時間半の授業が行われています。気になるその英語レベルなのですが、彼らは小さいころから英語の英才教育を受けており、どんな英語での議論も朝飯前です。

街や学校の雰囲気について

インドネシアはインドネシア語を公用語とし、約90%がイスラム教です。少数派ですがヒンドゥー教、仏教の人もいます。しかし、イスラム教だからといって女性の皆が皆ヒジャブ(頭にかぶる布)を被っているのではなく、信仰はしているけれど被らない人、中には宗教上禁止されている飲酒や豚を食べる人もごく少数ではあるがいます。ちなみにインドネシア男性の禁煙率はなんと67.4%。喫煙はハラム(イスラム教上の禁止物)ではないのです。大学内には大きなモスクや、きれいな敷物が置かれた部屋がいくつもあり生徒たちはお祈りを欠かしません。毎日、定期的に町のあちこちにあるモスクから大音量のアザン(お祈りの唄)が流れ、授業中にアザンが始まると授業は一時中断されます。

ジョグジャカルタの町の雰囲気は、古都らしく素朴でしっとりとした雰囲気で治安も良いです。またUGM以外にもたくさんの大学が集まっており、物価も低く、一食15,000Rp (150円) ほどで美味しい郷土料理をお腹いっぱい食べられるので、学生に優しい街といった印象があります。ただ、大学の外に出ればインドネシア語での生活を強いられることになります。インドネシア語は比較的表現のバリエーションが少なく、3カ月もあれば現地の人とコミュニケーションがとれるといわれています。ブルジョーと呼ばれる屋台ではインドネシアの若者が集まっており、インドネシア語が話せれば友達が増えることでしょう。



現地の人々との交流について

私がこの町というより、インドネシアに来て一番驚いたのは、呪術というものを大半の人が信じているということです。“魔術師”と呼ばれる職業が実際に存在し、陰で国民の生活を支えているようです。

宗教は違えども、アニミズム信仰という自然の木や石、雨や風に魂が宿るという考え方が根本にあるという意外な共通点をもつ日本とインドネシア。この国が今後、さらに発展していくことは明らかであり、これからの日本とインドネシアの架け橋になれる学びはここでしか得られないと思います。