参加学生によるプログラム・レポート

Thammasatからの留学生によるレポート一覧

2018.10.30

アクティビティレポート②(2018年派遣:タマサート大学)

国際関係学部 岸本 啓汰さん(3回生)


こんにちは。タマサート大学で社会福祉を主に学んでいる、国際関係学部3回生の岸本啓汰です。今回は自分が暮らしているマンションについてお伝えしたいと思います。

私は大学から徒歩30分くらいのところにあるアマリンマンション(Amarin Mansion)で生活をしています。8階建ての大きなマンションで、部屋はワンルームでトイレとシャワー(シャワーのみ)が付いています。家賃が1番安いタイプの部屋に住んでいますが、もっと高い部屋になるとキッチンなども付いています。


家賃は学生によって様々ですが、だいたい1ヶ月7000~9000バーツほどです。冷蔵庫、テレビ、Wifiなどの料金は家賃に組み込まれていないので、入居する時に自分で何が必要か選択しなければなりません。私の場合は月10000バーツを支払っています。


警備員が24時間常駐しており、さらにロビーにカードキー/指紋認証のロックが付いているので、セキュリティ面は万全と言っていいでしょう。1階にはコインランドリーと食堂があり、食堂は40~50バーツ程度でしっかりしたご飯が食べられます。また、部屋から食堂に電話をかければご飯を届けてもらえます。タマサート大学の留学生がとても多く住んでおり、屋上で毎夜パーティーを開いたりしているのでマンション内はとてもにぎやかです。


デメリットは大学まで少し遠いことと、マンションの周辺が充実していないということです。大学までは徒歩で30分、タクシーでは10~15分ほどかかります。バンコクの道路はとても混雑するため、下手をすると車でも20~30分かかってしまうこともあります。

マンション周辺には、徒歩圏内で24時間営業のセブンイレブンやカフェ、軽食屋が数件ありますが、スーパーやショッピングモールまで行くとなると少し距離があります。私は基本的にタクシーまたはバイクタクシーで大学やスーパーなどに行っています。

もうすぐ中間テストの時期に入ります。短い留学期間を最大限に楽しみ、活かせるように今後も頑張りたいと思います。


部屋の様子


1階の食堂のご飯 (ミンスドチキン)




2018.10.30

アクティビティレポート①(2018年派遣:タマサート大学)

経営学部 畑島 亮太さん(4回生)


経営学部経営学科4回生の畑島亮太です。教養学部の東南アジア研究(SEAS)に所属しています。今回はバンコクの街、タマサート大学、所属学部について紹介します。


街について
バンコクの中心街はとても発達しています。高層ビルが立ち並ぶエリアや高級店が入居しているモールがあります。その一方で、偽物のブランド品を売っているマーケットや露店、庶民向けの屋台が多くあります。屋台では100円から200円で済ませることができます。やよい軒や丸亀製麺、CoCo壱番屋など日本の飲食チェーンもたくさん進出しており、日本食には困りません。
インフラと交通に関してもバンコクは発達していると言えます。電車は距離にもよりますが、30〜50バーツ。バスは基本的に空調設備が付いていないものは6.5バーツ、クーラー付きは13バーツです。タクシーの初乗りは35バーツ、メーターをつけてくれるかどうかは運転手との交渉で決まります。そのほかにも、トゥクトゥクやバイクタクシーなど様々な交通手段があります。夕方や雨が降った時は驚くほど渋滞するので用途に分けて利用します。


大学について
タマサート大学は歴史ある由緒正しい大学です。経済界や政界に多数卒業生を輩出しており、学歴を重視するタイではネームバリューのある大学と言えます。よくタイの京都大学と形容されます。私が通っているメインキャンパスであるタプラチャンキャンパスは市街地から離れた王宮エリアに位置します。大学から徒歩圏内にバンコク3大寺院や、バックパッカーの聖地と言われるカオサン通りがあります。タイの大学には制服がありますが、タマサート大学ではテスト期間以外での着用の義務はありません。大学内のブックセンターで購入することができます。スラックス、ベルト、ネクタイ、シャツ二枚、紋章を購入しても約3000円程度です。


所属学部について
私は教養学部の東南アジア研究に所属しています。ジェンダーやCSR、マーケティングの授業を受講しています。どの講座も東南アジアの文化、歴史的背景を前提に海外諸国と比較して考察されるため非常に面白いです。1つの授業が3時間ですし。英語で15枚のペーパーを中間と期末に書かなければいけない点で、日本の大学より大変です。クラスは30人程度で、8割がタイ人です。留学生はアメリカ、ヨーロッパ、マレーシア、日本人が多いです。



ナイトマーケット


渋滞の様子と街並み

サークルはあまり活発ではないが、学部間のサッカー集まりみたいなものがある




2018.10.29

アクティビティレポート⑦(2017年派遣:タマサート大学)

松下 加奈さん(経営学部3回生)


「きっと、うまくいく」


この映画、ご存知ですか?
これは2009年にインド映画歴代興行収入1位を記録し、大ヒットした映画です。
このタイトルは、劇中のキーワードである”Aal Izz Well”の日本語に訳されたものです。
タイ語で無理矢理噛み砕くと”Mai pen rai”になるでしょう。


東南アジア圏の留学経験者は、この「きっと、うまくいく精神」が、
留学生活中、浮き沈みが激しかった情緒の支えになったことでしょう。


私も紛れもなくその一人です。


私はタマサート大学のBJM(Bachelor of Arts Program in Journalism and Mass
Communication)に留学をしました。
日本人留学生がおらず、右も左も前も後ろも皆無な環境。
住んでいるアパートが今にも潰れそう問題に対する不満。
「成績大丈夫!?」と授業毎に募る不安。
ショートヘアの見た目からレディーボーイに見られ、良くない噂を立てられたこと。


色んな方向から問題が突き刺さってきて、最初はこの現実が受け入れられず、目が腫れるまで泣き
ました。
でも、留学を終えて思うことは、なんだかんだうまくいくんです。


それも、私なりの「きっとうまくいく論」を見つけ出したからこそだと信じているので、きっと
うまくいくための私なりの持論を留学を通じて学んだこととして紹介したいと思います。


① 1人で抱え込まない
辛くなるだけです。無理せず先生や友達を頼って下さい。みんなどうにか助けようと、一緒に色々
考えてくれます。自分でどうにかしようと思わずに、甘えてみましょう。新しい道が開けるかもし
れません。


② 息抜きをする
頭も気分もリセットして、メリハリをつけてみてください。
留学中、生活リズムが崩れると良いチャンスも逃してしまうんじゃないかな、って個人的に感じま
した。


③ でもちゃんと最後まで頑張る
②と矛盾してしまいますが、息抜きに休んでもいいけど、止まることはダメだと思うんです。
なので、うまくいかせるには自分自身の頑張りも必要だと思います。
でも、頑張るにしても①の1人で抱え込まず、困ったら周りを頼ってみてください。そして、②の
息抜きをしてください。このサイクルが私の留学生活の支えでした。


もう気付いていると思いますが、どれも当たり前のことです。
でも、なぜかこの当たり前は留学に行くと、当たり前じゃなくなって、友達と一緒にいる時のい
つも通りの自分になれなくなってしまいます。
だからこそ「きっと、うまくいく」と、楽観的に構えずに、その時の留学を精一杯楽しんでくださ
い。
もしよかったら「きっと、うまくいく」の映画も観てみてください。
そして、このレポートで少なからず留学に対して気が楽になった方がいたら幸いです。


なんとかうまくいった一番苦しんだ授業


この子達のお陰でどんなことも乗り越えることができました。




2018.02.28

アクティビティレポート⑥(2017年派遣:タマサート大学)

国際関係学部 中西 華子さん(2回生)

こんにちは。国際関係学部2回生の中西華子です。私は8月〜12月の5ヶ月間バンコクに滞在し、タマサート大学の教養学部・東南アジア研究で勉強していました。タイに滞在している間、たくさんの異文化に触れることができました。そこで今回は、私が留学期間に感じたカルチャーショックについて紹介したいと思います。

1つめは、交通についてです。
タイには、タクシー、バイタク、トゥクトゥク、バス、電車、船、ロットゥー(乗り合いバン)など様々な交通手段があります。タイに滞在している間、私はよくバスを利用していましたが、その際に一番大変だったのが渋滞です。渋滞のひどさは時間帯などによって異なりますが、基本的に毎日のように起こります。とくにひどい時は普通なら30分で行けるところが1時間もしくはそれ以上かかったこともありました。本当になかなか進みません...

車内から撮った渋滞の様子

2つめは、時間の捉え方です。
最初のオリエンテーションでThai Timeについて教わり、日本人とタイ人の時間の捉え方が全く違うことに驚きました。日本人はよく「10分前行動」や「5分前集合」などが常識として言われますが、タイにはそのような文化はなく、むしろゆったりとしています。普段の授業でも生徒の集まり具合をみて開始を5分遅らせることは多々ありましたし、遅刻しても責められることはあまりありません。日本の時間感覚との違いに戸惑う時もありましたが、ゆったりしているのも気が楽でいいなと感じました。

オリエンテーション時のパワーポイント

3つめは、故プミポン前国王の火葬式についてです。
10月の下旬に故プミポン前国王の火葬式があり、喪に服した国民が王宮に集まり、別れを惜しむ様子が見られました。葬儀は4日間ほどあり、その期間は王宮周辺の道路が閉鎖され、火葬の儀がとても盛大に行われました。大学は王宮のすぐそばにあるので、その期間は大学も休みでした。私はその期間、アパートで火葬式の生中継を見ていました。王宮周辺に喪服姿の国民が詰めかけ、前国王との別れを惜しむ姿から、前国王がとても国民から愛された人であったことが感じられました。このような盛大な国の催しは日本にはないので、とても驚きましたし、とても貴重な体験ができました。

 

火葬式前夜の王宮周辺の様子を知らせる新聞の一面

2018.01.31

アクティビティレポート⑤(2017年派遣:タマサート大学)

国際関係学部 中西 朋美さん (2回生)

こんにちは、国際関係学部2回生の中西朋美です。8月から12月までタイのタマサート大学教養学部東南アジア研究(SEAS)に留学していました。12月半ばに全ての授業とテストが終了し、無事日本に帰国しました。今回はPBL科目以外の授業について、私が実際に受講していたものを2つ紹介したいと思います。

1つ目は、これから留学する皆さんも受講する可能性が高い「Elementary Thai as a Foreign Language 1」、タイ語の授業について紹介します。この授業は所属していたSEASで開講されており、東南アジア研究に留学していた学生の多くが受講していました。他学部には中級者向けのタイ語の授業もありますが、授業についていくのがとても難しいと思います。初級のこの授業はタイ人の先生1人に対し、30人ほどの学生で開講される少人数授業です。週に1回、3時間授業で、簡単な日常会話やタイ文字、タイの文化についても授業を通して学ぶことができました。授業の雰囲気は少人数教室ならではの、生徒と先生の距離が近いため和気あいあいと楽しく学ぶことができます。基本的な授業の構成は、前半に会話練習、休憩をはさんで後半にタイ文字や単語等の文法を勉強しました。全授業を終えタイ語ばかりの生活でもところどころ理解できるようになり、現地の人とも少しコミュニケーションがとれるようになりました。また文法に関しては、書いたり読んだりできるようになるためにはこの授業以外にもタイ語を学ぶ場を作る必要があると思います。

2つ目は、教養学部International Studies (ASEAN-China)で開講されている「The Historical Background of Modern Southeast Asia」について紹介します。所属していたSEASとは違う学科で開講されている授業で、主に植民地時代以降の東南アジアの歴史について勉強しました。タイ語の授業とは違い70人ほどの大人数で受ける座学が中心の授業で、最初のほうは3時間のリスニング練習をしているようでした。時には実際の歴史を題材とした映画を観たり、植民地時代やナショナリズムを専門とする先生の小話が挟まれたりと、普通の座学よりリアリティのある歴史を学ぶことができて面白かったです。最終課題のグループワークでは、日本人4人、中国人3人、タイ人2人のグループでベトナムのナショナリズムについてレポートとプレゼンテーションに取り組みました。SEASで英語開講されている授業はほとんど留学生しかいないため、私にとってこの歴史の授業は多くのタイ人と一緒に受ける唯一の授業でした。SEASに留学する人でタイ人の友達をたくさん作りたい人やタイの大学の雰囲気を味わいたい人は、SEAS以外の授業を受けるのもいいと思います。

タマサート大学は他学部、他学科の授業も受講することができるため、自分の興味がある授業を選ぶことができます。PBL科目以外も、PBLとは少し雰囲気が違っていて面白いので、ぜひ自分に合った授業を探してみてください。

 

タイ語の授業で使用していた教科書            タイ語の先生

 

 

2017.12.26

アクティビティレポート④(2017年派遣:タマサート大学)

国際関係学部  杉元 美沙希さん (2回生)

こんにちは!タマサート大学教養学部東南アジア研究(SEAS)に所属している杉元美沙希です。今回は、私が受講している3つのPBL科目(Main Cities and Urbanization in SEA, Gender and Sexuality in SEA, CSR and Marketing in SEA)について紹介します。


1つ目は、Main Cities and Urbanization in SEAです。この授業では、東南アジアの都市や発展の問題、所得格差について学びます。基本的には教授が前に立って講義を行う形式ですが、最後の数回の授業では生徒がグループプレゼンテーションを行います。プレゼンテーションの内容は、各グループが東南アジア諸国の中から1か国、決められたテーマ(Urban Poverty, informal sector, transportation, environmental issueなど)の中から1つのテーマを選びます。


2つ目は、Gender and Sexuality in SEAです。この授業では、ASEAN諸国のジェンダーや性の問題を中心として、日本などASEAN以外の地域についても取り上げられます。この授業では、授業中に質問を投げかけられることやディスカッションが多く、周りの留学生と意見交換をすることができるのが特長です。テストはなく、ミニレポートと大きなレポートそれぞれ2つずつ、計4つのレポートの提出が求められます。


そして最後に、CSR and Marketing in SEAでは、CSRやマーケティングの基礎知識について講義形式で学びます。様々な方面で活躍している方々が、ゲストスピーカーとして話してくださることも多く、とても興味深いです。また、11月上旬に、Khon Kaenという地域へ3泊4日のフィールドトリップに出かけ、観光したりレクチャーを受けたりしました。そこで学んだことを踏まえ、Khon Kaenの抱える問題と、それを解決するためのCSRの取り組みについてグループで考え、レポート作成・プレゼンテーションを行いました。

タイでの生活も、残すところあとわずかになりました。残りの期間も元気に楽しみながら、多くのことを吸収したいと思います!

フィールドトリップにて訪れたお寺と植物園


2017.11.22

アクティビティレポート③(2017年派遣:タマサート大学)

国際関係学部 須合 希帆さん (2回生)

こんにちは。現在タイバンコクに滞在中の国際関係学部2回生、須合希帆です。私は10年ほど前(小学生の頃)も、同じタイバンコクに3年間と半年滞在しておりました。その頃と比べ、街の様子は大きく変わった部分、そうでない部分が沢山あり、生活していてとても面白いです。今回は、タマサート大学でのキャンパスライフ、そして私自身が行っている課外活動について紹介します。

キャンパスライフ
私は現在教養学部の東南アジア研究(SEAS) で学習しています。8月15日から本格的に授業がスタートし、10月上旬に中間テストが行われました。私にとって、こちらに来て初めてのテストとなるため、準備には少し苦戦しました。しかし、ここへ来て気付いたことは、“留学の目的”を自分の中で見失わなければ、どんなに多い課題、どんなに難しいテストでさえ苦に感じなくなるということです。昔お世話になっていた、タイに長年住んでいる方に以前お会いした際に、「タイ人の価値観は何事も楽しむこと」と教えてくださいました。仕事も勉強も、そのように思うことができればさらなる達成感が生まれるのかなと思いました。タマサート大学には、自習室や図書館、周りにはカフェなども充実しているため、勉強するには最適です。また、食堂も日本とは違い、朝早くから開店しているため、学生にとってとても過ごしやすい大学です。

課外活動について
私が主に行っている課外活動は2つあります。1つ目は、大学の授業とは別にタイ語の語学学校へ週に一度通っていることです。理由は、こちらに来てタイ人ともっとタイ語で話したい、という思いが高まったことがきっかけです。言語は話すためのツールですが、話せることによってまた新しい発見ができるのではないかと思っています。本当はタイ人の目線になって生活したいのですが、日本語・英語しか話すことができなければ現地の人とのコミュニケーションはとても少なくなってしまいます。この経験を活かして、日本へ帰国しても継続して勉強し、将来タイ語をツールとして使っていけたらなと思っています。
2つ目は、Thinkというボランティア活動です。2016年に設立された極めて新しい団体で、現地の貧困に苦しむタイの子供達に実際に支援をしている企業や団体をインタビューし、私たちがそれらを発信することで世の中の学生に現状を知ってもらい、考えてもらうきっかけを作ろうと試みています。現在は、引き継ぎや活動企画期間で、週に一度のミーティングで話し合いをしています。
 

授業風景

テスト中の様子

Think(昨年度取材をさせていただいていた企業の方との食事会)

 

2017.10.26

アクティビティレポート②(2017年派遣:タマサート大学)

政策科学部 森兼 みなみさん(3回生)

政策科学部3回生の森兼みなみです。現在、タマサート大学の教養学部東南アジア研究(SEAS)に所属しています。

私は大学から徒歩15分程の場所にある3J courtというアパートに住んでいます。アパートには24時間営業の食堂があり、30バーツ程度からととてもお手頃な値段で食事を摂ることができます。また洗濯サービスやクリーニングサービスも有料ですが委託することができ、私は追加でクリーニングサービスを利用しています。バスタオルやベッドシーツの交換、部屋の掃除を毎週行ってもらえるのでとても便利です。

アパートから大学とは反対の方向に15分程歩くとスーパーマーケット、そこから更に歩くと大きなショッピングモールがあります。様々なブランドやスーパーマーケット、そして日本食を含む多くのレストランが入っています。ショッピングモールは徒歩で行くには少し遠いので私はいつもバスを使います。バス停はアパートの目の前にあり、日本人街のプロンポンや中心地のサイアムにもバス1本で行くことができます。バスに乗るとまずお金を回収する係の方に行き先を告げてお金を払うのですが、慣れない場所に行く際は口頭で伝えることが難しいので、係の方にタイ語で書かれた行き先を見せています。20バーツもあれば様々な場所に行くことができるので、タイの交通機関が日本と比べていかに安いかを感じます。しかしバンコクの渋滞は凄まじく、自分の乗りたいバスがいつ来るのかもわからないので、急いでいる時にはモーターサイと呼ばれるバイクタクシーを利用しています。

早くも中間テスト、中間レポートの時期になりました。バンコクでは毎日が出会いと発見の連続です。限りある時間を無駄にすることなく様々な経験を通して成長していきたいです。

アパート前のバス停

アパート

2017.09.14

アクティビティレポート①(2017年派遣:タマサート大学)


国際関係学部 石那田 雄大さん (2回生)

国際関係学部の石那田雄大です。私が通っている大学はタイのバンコクにあるタマサート大学です。所属学部は教養学部の東南アジア研究(SEAS)です。タイバンコクに来てから一か月が過ぎました。今回は街と大学、所属学部について紹介します。

街について
タマサート大学タプラチャンキャンパスは王宮周辺の近くにあります。王宮周辺は歴代王が住んでいた王宮からワットポーやワットプラケオなどの代表的な建造物があり、簡単に観光名所に足を運ぶことができるのが利点です。またカフェやレストランが密集し、バックパッカー・観光客が集まるカオサン通りもあります。私はタイの学生や留学生と時々ここで食事をしたり話したりします。チャオプラヤ川の東側には王宮やワットプラケオ、カオサン通りなどの観光名所が集まっていますが、西側にはタマサート大学学生などが居住する宿舎が多くあります。私はAmarin Mansionに住んでいて、タマサート大学へは徒歩、タクシーや渡り船を使う方法があります。渡り船を使うと最低でも20分はかかるので、少々高いですが時間と体力を考えればタクシーの方が効率は良いです。町中の道は舗装されているところとされていないとこがあり、舗装されていないところは少々歩きにくいと感じます。Amarin Mansionからバスを使って10分ほどでショッピングセンターに行くことができます。

大学について
タマサート大学タプラチャンキャンパスには多くの留学生がいます。様々な国から学生がタマサート大学に留学生として来ていますが、日本人とアメリカ人留学生が多い印象を受けます。マレーシアやインドネシアなど、東南アジアからの留学生も来ており、私が仲良くしている友達にマレーシア人がいます。また私は大学の学食が好きです。ガパオライスなど学食はどれも安くておいしいものが多く、大体120円から150円で食べられます。

所属学部について
私は教養学部のSEASに所属しています。履修している授業の主な内容は東南アジアの経済発展や都市化、東南アジアにある企業活動など、主に経済学や経営学の内容が多いです。1コマ3時間という日本の授業の倍の時間ですが、最近なんとか慣れつつあります。1時間半ごとに休憩を入れてくれる教授もいるので、集中力をなんとか保つことができます。好きな科目はMain Cities and Urbanization in Southeast Asiaでどのように都市が発展していくのかという内容を学んでおり、日本では勉強したことがなかった内容なのでとても興味深いです。

大学の校内

大学側から撮ったチャオプラヤ川

夜のカオサンロード

2017.02.24

アクティビティレポート⑥(2016年派遣:タマサート大学)

経済学部 和泉 郁香さん(3回生)

タイの開発経済学

過去の自分の研究より、限界集落の活性化や One Tambon One Product:地域活性化プロジェクトに興味があり、今現在は活気がなくこれから成長や安定見込みもしくは可能性のある郊外に視野を当てていた。しかし、「タイの開発経済学」の授業では個人の研究テーマを「バンコク」がどのように発展を遂げ、今どのような問題を抱えているのかに設定した。バンコクの成長の鍵は華僑の活発な経済活動であり、現にバンコクで暮らしているタイ人の約80%以上は華僑である。その発展の原点となったローカルチャイニーズマーケットへ行きインタビューを行った。

さらにバンコクと言えば「渋滞」と言われるほど中所得者の増加が著しく経済成長が激しいと言える。 バンコク(タイ全体を見ても)は他のASEAN諸国に比べ都心はインフラが整い、高層ビルが立ち並び、全体的な写真を見れば先進国ではないかと思うほどである。更に、教育に対する熱意が強く、高学歴人口も増加している。しかし、なぜ渋滞が起こるかというと、その理由は間違えなく中所得者(車所有者)の増加であり、その国民性とも言える。そもそもなぜ中所得者が増加すると渋滞するか。それは、タイ政府は道路を作る際、その利用者をタイ国民全体もしくはバンコクに住んでいる人ではなく、富裕層いわゆる高所得者のみをターゲットとしていたからである 。例えば、日本では車を買う際に車庫証明が必要不可欠だが、タイでは車を買う十分なお金があれば購入可能で、むしろ1台目の車を購入する際はディスカウントが付いてくるほど、購入者に優しい。さらに、人口密度が高いシンガポールでは、車で市内に入る際、料金を支払わなければいけないので、都市部の車の数は圧倒的に少ないと言える。次に国民性とあったが、まだバンコク全体に公共交通機関が充実しているかと言えばそうでないが、中心部は何不自由することなく、電車、地下鉄、バス等が発達している。けれど、各世帯が子供の学校の送り迎えに自家用車で行うためさらに交通渋滞が尚一段とひどくなる。一方でタイ政府は2025年までにさらなる電車の路線拡張を計画しており、現状の改善に尽くしている。 

   

    都市部                 電車の駅

2017.01.26

アクティビティレポート⑤(2016年派遣:タマサート大学)

政策科学部 杉野 皐月さん(3回生)

私はタマサート大学の教養学部東南アジア研究に留学しています。今回はPBL科目について報告したいと思います。私はPBL科目としてCivic Educationを受講しています。この授業はタマサート大学の1年生は受講必須の科目です。いわば基礎演習のようなものです。また、この授業は異なったバックグラウンドの人たちのことを理解し、また色々な知識を高め合うためにと、様々な学部の人が混合されています。授業が土曜日の午前に開講されているということもあり、クラスには留学生は私ひとりしかおらず、40人ほどのタマサート大学の学生と毎回授業を受けています。この授業は基本的にグループワークです。10人程度のグループが事前に先生によって決められています。このグループは変わることはなく、1セメスターずっと同じメンバーとともに活動します。各授業でそれぞれテーマがあり、冒頭の30分ほど先生の講義を聞き、それについてグループで話し合い、最後に口頭やポスターを作製し簡単なプレゼンをするという形の授業です。そして最終課題では自分たちで1つのプロジェクトを考え、実行し、プレゼンし、どのグループが良かったかを競います。


私たちは最終プロジェクトで、WatPlengコミュニティにある水質汚濁がすすんだ川の水をきれいにするという取り組みをしました。EMボールという自然成分を材料にした泥だんごを作り、それによって水をきれいにするというプロジェクトです。また、一回きりではなく継続して行えるようにコミュニティの方々に泥だんごの作り方のワークショップも行いました。


この授業の中で私が一番苦労したのは言葉です。英語開講の授業だったのですが、周りはすべてタイ人なのでグループディスカッションやLINEでのやりとりは自然とタイ語になっていました。LINEの会話などはわかる単語から推測したり、時には辞書を使い大まかな内容を読み取ったりといろいろと試行錯誤しました。また、授業内でタイのコミュニティを訪れて問題発見をするという課題がありました。当然コミュニティの人たちは英語を話すことができないので、タイ語しか通じません。私はすごく悩みました。最初の方はなぜ英語で会話をしてくれないのかとイライラすることも多々ありました。しかし、これはタイ語を伸ばすチャンスではないかと発想を切り替えてからは気持ちが楽になりました。また、時間が経つにつれてグループでも信頼関係を築くことができ、沢山の友人もできました。私が困っているとき助けてくれたり、私もタイ語でわかることが増えてきたりと後半にはイライラは消えていました。授業時間、授業を受ける姿勢など日本とは異なる文化がたくさんあり、途中でドロップアウトしようかなと思ったこともありましたが、今となっては日本と異なる環境で異なる国の同じ世代の学生たちとグループワークをすることができた経験は、私を大きく成長させてくれたと思います。


2016.12.15

アクティビティレポート④(2016年派遣:タマサート大学)

国際関係学部 吉野 一輝さん(2回生)

タイ・タマサート大学での国際PBL(Problem/Project Based Learning)プログラムを経て留学を通して学んだこと・達成したことをテーマに今後の課題も含めて話したいと思います。

国際PBLプログラムは渡航先のASEAN諸国政府の抱える政策課題・社会問題をテーマに問題・課題解決に必要な「思考ミックス能力」を身に付けることを学生に期待しています。

日々の留学生活の中で日本と異なる環境下で、タイ独自の生活に親しみ海外で生きてゆくためのバイタリティを得ることができます。例えばタイの雨季には午後になるとスコールが降ります。それと同時に交通渋滞が発生することがよくあります。そしてこのような条件に置かれたときベストな移動手段はどうであるかというような判断を日常的に求められました。

PBLの渡航先としてタイを選ぶということは何を意味し、どのような魅力があるのか改めて振り返ります。

タイ王国は東南アジア屈指の物流・製造の拠点です。それに伴い日系企業が現地に進出し、大都市のバンコクでは留学生のみならず多くの日本人が生活しています。バンコク在住の日本人の人口は中国・上海と並び四万人越えています。チャイナプラスワンの動きに従い、東南アジアはさらなる注目の的になるでしょう。

コミュニティ形成の点でバンコクを留学先に選ぶことは学生にとって非常にメリットがあり、ここでの人々との出会いは大きな収穫でした。留学先のタマサート大学にはASEAN内からの国のみに留まらず、100以上の国から学生が集まり、タイ人学生に加えてこれらの留学生と共に学ぶことができる環境に恵まれます。また日本国内の他大学からの学生も多く集い、タイでの留学に熱を注ぐ学生から多くの刺激を受けました。今年度は立命館大学の他には把握している範囲で20以上の大学からの派遣生が来ています。この中には私たちと同じようにAIMSの学生として来ている学生もいるので、タマサート大学の生活では互いに同じ日本人として協力し合うことも大切です。そして上記にあげたように、現地でご活躍されている日本企業・政府機関や立命館大学タイ王国校友会の方々と交流させていただくチャンスも自分の行動次第で掴むこともできるでしょう。

PBLプログラムにおいて期待したい点がタイ渡航前の情報量の圧倒的な少なさの改善です。これは多くの学生が学部・授業・アパート決定のプロセスの段階から直面するでしょう。しかしこのような課題を自ら解決し理解するに導いてゆく過程で交渉力・情報収集能力・環境適応能力が鍛えられたのではないかと思います。まさにPBLそのものではないでしょうか。

タマサート大学の場合PBL派遣生で各学部の提示する要件(英語資格・GPA等)を満たすことで学生の希望する学部に所属することが出来、またその学部での最低履修単位数をクリアすると他学部の講義も履修できます。多くの講義は英語で開講されるので興味、関心のある授業をタイ語の心配なく受講できます。タイ語に特化したい人は渡航前に立命館大学で開講されている初級タイ語を履修しておくことを強くお勧めします。タマサート大学のタイ語クラスには主にBeginning ThaiとElementary Thaiの二つの初級クラスがありますがカリキュラム構成に問題があるとの声が多くあります。そのためこれがタイ語を習得したい学生が語学学校に通う理由となっているでしょう。

またタマサート大学には多くの学部がありますが留学生の中でも学部によってモチベーションが大きく異なります。タプラチャンキャンパスにおいてはBMIR(政治学部)という学部に優秀な学生が集まり、Thai Studies(タイ研究)やSEAS(東南アジア研究)などの学部は初心者向けといったイメージが強く定着しています。評価が高いとされる学部ほど語学要件も高く、授業のレベルや課題の量は大変になると思いますがその分の習得できる学びも大きいのではないかと感じました。振り返ると留学前での下準備がいかに重要であることであるかを再認識します。

以上の点を踏まえて立命館大学PBL生同士の結びつきが重要であると感じました。国際教育センター主催の留学生との企画や、PBL科目履修時に派遣生の交流はありますが、まだまだ繋がりが弱いと感じています。学生同士の結びつきは渡航先での学習・生活を円滑に送るためにも強化されることを期待し、帰国後は私たち3期生もこれに貢献したいと願います。

  

オリエンテーション時 

立命館大学タイ王国校友会の皆様と


Elementary Thaiの授業

2016.11.28

アクティビティレポート③(2016年派遣:タマサート大学)

国際関係学部 山脇 春乃さん (2回生)

バンコクに来て1か月目の頃は文化、習慣の違いに驚き、戸惑い、時に楽しませられてきた。まず、タイは微笑みの国というイメージがあるが、常に微笑んでいるような人はそんなに多くない。店員さんの大抵は仏頂面で愛想がない。特に英語で話しかけると対応がさらに悪化することも少なくない。しかし、こちらから微笑むと仏頂面が緩み、笑顔を見せてくれる。とにかくつたないタイ語で話しかけると優しく対応してくれる。学校で驚き、今でも困っているのは冷房だ。とにかく温度設定が日本では考えられないほどに低い。授業中は上着を着用しているが、手足の先の感覚がなくなるほどに寒い。タイでは、温度を低くしておくのがおもてなしだそうだ。そのため、大学だけでなく、デパートや電車、バスも冷房がよく効いており、とても寒い。35度を超える日でも、大学ではよく、冬服を着ているタイ人学生を見かける。また、タイでやはり感じるのはLGBTの人々の多さ、特にトランスジェンダー、ゲイの人々の多さだ。身なりを整えているかっこいい男の人はだいたいゲイであることが多く、みんな自分のセクシュアリティーをオープンにしている。
最も驚いたのは、タイ人の国王、王妃への尊敬だ。街のいたるところで国王、王妃の写真が飾られている。私の住んでいるアパートのロビーにも大きく飾られており、さらに部屋の一室一室にも写真が貼られている。バスに乗っているとき、前に座っていた女性が突然何かに向かって手を合わせはじめたことがあった。何に向かって手を合わせているのか、と見てみると国王の写真であった。また、大学までバスを乗ると、王宮を通過するが、その際にもバスから手を合わせて尊敬の意を示す人々を見ることができる。タイには不敬罪が存在する。国王、王妃、王位継承者あるいは摂政に対して侮辱した、と認められると、タイ人、外国人にかかわらず、3年から15年の禁固刑を受ける。どんなに仲が良くてもタイ人に国王についていろいろと聞くことは躊躇われる。残念なことに、タイのプミポン・アドゥンラヤデート国王は今年10月13日、88歳で死去された。この日、病院前にはたくさんのタイ人が詰め寄り、国家を歌ったり、号泣したりしていた。この日から人々は黒い服を着用し、喪に服した。フェイスブック上でも人々はプロフィール写真を真っ黒にして、喪に服している。テレビもすべて国王の今までの功績をたたえるものになっている。これらは1か月続くようだ。政府関係者は1年間にわたって喪服、制服を着用する。プミポン国王はタイの経済発展や農村支援などタイのために生涯をかけて尽力した方であり、その人を失ったタイ国民の悲しみは測りかねる。王宮には毎日たくさんのタイ人が全国から詰め寄る。その王宮付近では食べ物や飲み物が無料で配られている。理由を聞くと、国王のために何かいいことをしたいから、という人や徳を積むためという人や、ただ単に遠くからわざわざ王宮まで来た人々に無料で食べ物を渡したいという人もいた。とにかく外は黒い服をきた人々であふれかえり、交通機関は完全にマヒしている。突然道が封鎖されたり、バスから降ろされたりすることは日常になりつつある。

 


2016.10.21

アクティビティレポート②(2016年派遣:タマサート大学)

国際関係学部 奥野 衣莉香さん (2回生)

タイでの生活も3か月目に突入しました。ここでの生活には慣れてきたとはいえ、やはり毎日が「新」発見との出会いで満ち溢れています。特に私が所属しているタマサート大学のランシットキャンパスは、キャンパスが非常に広く一つの町と言っても過言ではありません。そこで今回は、そんなランシットキャンパスでのキャンパスライフについて紹介したいと思います。
 
まず、ランシットキャンパスは生徒が無料で使用することのできるスポーツ施設が非常に充実しています。プール、ジム、ウォールクライミング、テニスコート、バドミントンコート、バスケット…などと挙げればきりがありません。また、シューティングやタイの伝統スポーツであるムエタイなどのクラブもあり、タイ人の友達に頼めば、小一時間の体験をさせてもらうことも可能です。私の時間割は火曜日と金曜日が休みなので、こうした休みの日に毎週プールへ行くことも日課の一つとなりました。また、放課後にはタイ人の友達がバスケをしているのでたまに参加させてもらっています。キャンパス内ではほとんどの学生に英語が通じるものの、互いに母語としての英語話者ではないことから時折不自由さも感じます。しかし、バスケなどのスポーツを通し、互いの距離を近づけるのに言語は必須のものではないと気が付きました。確かに、言語はコミュニケーションの有力なツールとなります。しかし、私はタイでの経験によって、言語は絶対になくてはならないものというよりも、コミュニケーションの補足の一部だと身をもって学ぶことができたのです。
 

いつも一緒にバスケをしている仲間。在校生のみならず卒業生も混ざっています。


次に、ランシットキャンパスでは多くの一般人が雑貨店や食堂などで働いています。こうした人々のほとんどは英語が通じず、片言のタイ語で会話することとなります。正直、私自身、タイに来る前はタイ語に力を入れるつもりはほとんどありませんでした。ところがここで生活しているうちに、いつしかタイ語の独学を始めるようになっていました。それは、タイ語しか通じなくて「不便だから」というよりも、いつも優しく対応してくれるあそこのおばちゃんと「仲良くなりたい」という強い思いからくるものです。ランシットはバンコク市内に比べ、英語が通じる一般人の率は低いように感じます。しかし、彼らはいつも私を温かく迎えて入れてくれ、心をほっこりさせてくれます。おかげで、タイに来てからは「人の温かさ」のパワーを今まで以上に感じ考えるようになりました。

 
 
たまに寄る学校周りの屋台にて

 


放課後は友人と食事をしてから帰宅します

最後に、タイでの留学は同じアジア圏として「日本」を新たに見つめ直す良いきっかけにもなります。残りの留学生活も残り少ないですが、新たな学びを得られるように全力で楽しんでいこうと思います。

 

2016.09.16

アクティビティレポート①(2016年派遣:タマサート大学)

経営学部 桐畑 奏子さん (3回生)

経営学部国際経営学科三回生の桐畑奏子です。タイのバンコクにあるタマサート大学の東南アジア研究で1セメスターの留学をしています。タイに来てからもう一ヶ月になり、こちらでの生活にもかなり慣れてきました。今回は、街の様子や大学について紹介したいと思います。

バンコクの街では、ショッピングセンターから屋台まで様々なお買い物スポットがあります。 ショッピングセンターでは主に日本と同じ位の価格のものが売られています。日本食のレストランも多く、ラーメンや寿司、牛丼など日本のチェーン店も入っています。また、タイのコンビニでは食べ物以外にも日用品も充実しており、生活に必要なものはだいたいコンビニで揃います。タイでは屋台が多いイメージがあると思いますが、本当に至る所に屋台が出ています。食べ物、服以外にも様々なものが売られています。屋台では値段が書いていないことが多いので、自分で聞いて買います。値切りもできます。
交通機関の種類も豊富で、バス、タクシー、電車以外にもボート、トゥクトゥクと呼ばれる三輪タクシーやバイクタクシーがあります。値段もかなり安く、タクシーは初乗り35バーツ、バスは9バーツから乗ることが出来ます。

次に、大学について紹介します。タマサート大学はタイで二番目に古い大学で、私の通っているタープラチャンキャンパスはチャオプラヤー川沿いにあります。基本的に着用は自由ですが制服もあり、可愛いのでとても気に入っています。立命館大学と比べると留学生の数が多く、特に、欧米系と日本人が多いです。中国、韓国、台湾や東南アジアの国から来ている学生もいます。授業は一コマ3時間で、とても疲れますが明るくて元気な先生が多く、楽しく授業を受けています。中間テストもあり、レポートなどの課題も少し多いですが、頑張って取り組んでいます。自学部の授業は東南アジアでのマーケティングやジェンダー、タイ語を受講しています。他学部の授業も受講することができます。

私は、東南アジアに興味があったのでこのプログラムに参加したのですが、大学での授業だけでなく実際に生活することで、観光では知れない現地の生活や文化などを知ることができ、毎日がとても充実しています。残りの留学生活もたくさんの学びを吸収していきたいです。

学校へはボートでチャオプラヤー川を渡って通っています

学校付近の様子 

制服のスカートはタイトとプリーツの二種類あります

2016.03.03

アクティビティレポート⑤(2015年派遣:タマサート大学)

経営学部 寺谷愛実さん (3回生)

このレポートでは、私がこのプログラムに参加して現地で感じたこと・そしてその体験から心に決めた、帰国後もずっと大事にしたい自分自身の軸についてお話ししたいと思います。

今回の滞在で私が得た一番の経験は、まったく異なる文化や価値観の中で生きる人たちと直に触れ合う機会をたくさん持つことができたということです。自分自身をよく理解して、大切にしてあげること。私が出会ったタマサートの友達、ルームメイト、先生はこれを実践できている人がすごく多かったように思います。自分に自信を持っていて、かつ自分の行動に責任を持てる人は、私が見てきた限りどんな国籍・年齢・見た目の人であってもみんな例外なく、人として輝いているなと感じました。現地のタイ人という一つの枠に絞ってしまうのではなく、様々な決意をもってタイに来ることを選んだ日本人や他国からの留学生にも、もちろん出会う価値は大いにあったと実感しています。なぜならそれは絶対に日本国内にいるだけでは出会うことのなかった人たちだから。

そんな人たちとの交流は帰国後もSNSを通じて続いており、今でも私に「自分自身の理念に従って生きることの大切さ」を実感させてくれる大切な存在です。

 

 

 

2016.01.21

アクティビティレポート④(2015年派遣:タマサート大学)

経営学部 小山紗里さん(3回生)

私が、このタイでの半年間を通して成長したなと思えたポイントは、どんなことでも受け入れられる力がついたことと、自分のアイデンティティを、国際的な環境の中でも確立でもきるようになったことです。

どんなことでも受け入れられるとは、文化の違い、言葉、習慣、食べ物、環境などです。ここへ来るまでは、例えば熱帯のチャン島の穴だらけのログハウスにベッドにマットレスだけの部屋で蚊と共に寝るなんていう状況は耐えられませんでした。また、バンコクの食堂では何度行っても間違った料理がでてきたり、ラオスでは蠅がたかっていたり、欧米人は文句ばかりだったり…最初の頃は全てにムッとしたり嫌な気分になったりしていました。それが今は、これがここの文化でここの人たちがずっと暮らしている環境なのだから、と受け入れられるようになっている自分に気がつきました。受け入れるだけではなく、それを楽しむこともできるようになりました。

アイデンティティの確立は、一緒の寮に住んでいた、様々な国から来た留学生たちと過ごすうちに身につきました。始めの頃はキャラが濃くて、自分の意見の主張が激しい、欧米の留学生の中では自分がいまいち存在感を示す事が出来ず、不安に思っていました。しかし、ある時、もう自分が楽なように接しようと決め、主張するときはして、でも無理をしないで素の私でリラックスをして接していました。すると次第に私のアイデンティティをわかってもらえるようになりました。その後はみんなと急激に仲が深まったのを覚えています。様々な国の人の中で、日本人の私という存在を確立できたのは大きな成果だと思っています。

もうひとつ、たくさんの人生で一番に出会えた事を付け加えたいです。人生で初めての登山での一番の絶景、一番のビーチ、一番の冒険、一番の料理、一番の親切、一番の朝日、夕日….数えきれません。これら全てが、私のこれからの成長にとって大事な要素になると思います。

友達からもたくさんのことを学びました

様々な文化の違いを楽しみました

人生で一番綺麗だった標高2700mのバトゥール火山の朝焼け

2015.12.25

アクティビティレポート③(2015年派遣:タマサート大学)

文学部 仲野英生さん(3回生)

日本語でのレポートが久しぶりだなと感じるのは自分だけだろうか。こんなささいなことから日本での生活を懐かしく思うくらい、タイでの留学は充実している。


今回は、タマサート大学のPBL科目について報告したい。私が今期のタマサート大学の授業の中で特に楽しく、また興味深く勉強している科目はCorporate Social Business Responsibility and Marketing in South Asiaである。この授業では、タイの学生との交流が必要不可欠となってくる。またタイの学生以外にもロシア、韓国、台湾の学生も参加しており、彼らとグループを組んで学習していくのだ。そしてこの授業でもっとも特徴的なポイントはフィールドトリップの多さだ。フィールドトリップではアユタヤ、カンチャナブリ、ラチャブリーなどに出かけ、これらの観光地に出かけることによって沢山の交流が可能となり、また先生からその場所がどのような役割を担っているかを知ることができた。


このようなフィールドトリップとグループ活動を通して日本の大学との違いをみた。一つはただ授業内で話して聞くだけでなく実際に触れることである。二つ目は、先生との距離で、日本ではゼミや言語の先生を除いて、大学の先生との交流は課題についての質問以外あまりとらないのではないだろうか。しかし、タイの先生と学生の距離はものすごく近いと感じた。先生から話しかけてくる回数が非常に多く、普段は尋ねないような小さな疑問でも質問できる。


ほかの授業でも多くの関心や発見があり、本当に毎日が充実している。たまに授業でうたたねをしてしまうこともあった自分であるが、今ではそれが嘘のようだ。残りのタイの留学期間も悔いを残さないように、できる限りのことを吸収して帰りたい。

 

2015.11.24

アクティビティレポート②(2015年派遣:タマサート大学)

国際関係学部 小田春香さん (2回生)

こんにちは。現在タマサート大学の東南アジア研究に所属している国際関係学部2回生の小田春香と申します。この場を借りて、私の留学先のキャンパスライフ、今回は主に授業についてお伝えしたいと思います。

タイの大学の授業は、日本の大学とは違い、一コマが3時間という長期戦の授業となります。先生方は途中で(たいてい半分の1時間半が過ぎた頃に)15分程度の休憩(10分の場合もあれば、30分の場合もある)をはさんでくれますが、こちらに来て3カ月が経とうとしている今でも、3時間という驚異的な長さにはなかなか慣れないでいます。概ね、授業では先生方はパワーポイントを用い、講義をするといった形式です。画像や動画を交えながら授業をしてくれるので、口頭だけで説明する場合よりもとても分かりやすいです。

立命館と比べると、小テストやレポート提出が頻繁にあり(現在5科目履修していますが、隔週にどちらかがあるような感じです)、常に授業に対する意欲的な姿勢とそれをフォローしていく力が求められます。また、たいていのクラスでは中間試験と期末試験の2つが成績の最も大きなウエイトを占めるので、学期全体を通して気を抜いてはいられません。日本では期末試験直前にしか、ろくに勉強しなかった私ですが、こちらに来て少なくとも3倍は勉強するようになりました。授業は全て英語で行われますが、まだまだ英語も不十分な状態なので、「英語学習+各々の科目の勉強」をルーティン化して日々勉強に励んでいます。

このように振り返ってみると、やはり留学に来てとてもよかったと感じています。なかなか一息つけない状態というのが、日本では怠慢でしかなかった私を大いに刺激させ、勉強に対する意欲を掻き立ててくれました。残り2カ月を切ってしまいましたが、ここに来た目的である東南アジアについての専門的な学習を続けていくとともに、楽しみながら留学生活を送っていきたいと思います。


キャンパスの目の前にはチャオプラヤー川が流れています。こちらは教養学部の建物から撮ったもの。 
  

王宮にて、留学生の皆と


2015.10.27

アクティビティレポート①(2015年派遣:タマサート大学)

経済学部 近藤恵利華さん (4回生)

成長したポイント

タイのタマサート大学に交換留学生として来て、2ヶ月がたちました。まだ2ヶ月、もう2ヶ月どちらにでも考えられる今、私自身がここに来て以前とは変わったと感じる点を『食』を通じて言葉にします。

①楽しみの幅が広がった 
私は自他共に認める大の食べること好きです。だから、タイの食べ物は私にとって一食一食がまさに、一期一会です。今までに食べたことのない味付けや見た目、具材を挑戦してみる楽しさを教えてくれます。日本で食べて信じていたタイ料理とは、またひと味もふた味も違う本場の味。食堂、高級志向の洒落たレストラン、そして日々日常で見かける屋台料理、同じタイ料理なのに違う味を、特に屋台は日によって料理を変えてくるおもしろさがあります。一歩外に出れば、タイ人の家庭の台所、味の好みを、自分で感じることができます。同時に日本食のおいしさも懐かしく、見直すことができます。

②みんなに優しくなれる
私は、特に屋台が好きでいろんな所に挑戦しています。ただ買う、だけではなくせっかくならば、と習ったタイ語で話します。間違えても凹みません。外国人というマイノリティですが、多くの人とやりとりすることで人の優しさ、厳しさに触れることができます。自分でこの経験を感じたからこそ、人に優しくなれると感じています。自分が心細い時に片言でも助けてくれる人たちの優しさを噛みしめているからです。