活動内容 受託研修事業NEWS/EVENTS

2013年 NEWS/EVENTS 一覧

2013.12.02

スリランカ観光セクター開発事業 人材開発プログラムのテキストができました

プロジェクト背景
学校法人立命館は、スリランカ政府との間で業務委託契約を締結し、2011年3月から2013年3月まで、JICA円借款事業「観光セクター開発プロジェクト(Tourism Resources Improvement Project, TRIP)・人材開発プログラム」を実施しました。本プログラムの主なテキストを保管用にコンパクトにまとめたものが出来上がりました。

本プログラムは、スリランカが外国人観光客、特に日本をはじめとする東アジアからの観光客を受け入れることにより、人々の所得水準を向上させ、貧困を軽減させることを目的として行われました。

具体的には観光業に関わる質の高い人材育成のための教育・研修・カリキュラムの開発、スリランカの観光人材、とりわけホテル等で働く人材育成を行うホテルスクール、Sri Lanka Institute of Tourism and Hotel Management(以下、SLITHM )の力量向上を図りました。

Phase 1の活動
Phase1では、およそ26年にも及ぶ内戦の間、まったく改訂されてこなかったSLITHMのカリキュラムを国際的な標準に引き上げる活動に取り組みました。まず主要11分野のカリキュラム、教員用指導マニュアル、学生ハンドブックを新たに開発しました。同時に、ホテルスクール指導者と観光業界従事者向けに、観光マネジメントや料飲サービス、ツアーガイディング、また日本人観光客受け入れのために特に要望があった日本文化とおもてなし、日本料理などを含む11分野の研修を行い、知識・スキルの底上げを行いました。また、観光政策についても、地域観光振興・観光情報システム導入等のアドバイスも行いました。

SLITHMのメンバーとの協議

経済開発省とのミーティング

業務範囲調査でカウンターパートと挨拶を交わす立命館大学 金井教授、APUクーパー教授('11年3月)

着地型観光(Community Based Tourism)に関するフォーラムでお話しされる首都大学東京 本保教授

教員用マニュアルと学生用ハンドブック

着地型観光の実装マニュアル

Phase 2の活動
Phase 2では、Phase 1で開発したものを運用していくための体制づくりに重きが置かれました。具体的には世界観光機関(UNWTO)の認証取得に照らした機関監査・ギャップ分析、国家資格である職業能力基準の開発と認証取得支援、主要部署(カリキュラム開発ユニット、キャリアガイダンス&カウンセリングユニット、品質保証ユニット)の設立支援を行いました。

キャリアガイダンス・ユニット設置のためのワークショップを行う本学職員とSLITHM教員

プレス・カンファレンスの様子

こうした多岐に、そして長期に渡る丁寧なやり取りは、SLITHMおよび経済開発省と立命館との信頼関係を強固なものにしました。また、事業が進行するにしたがって、SLITHMの教職員も積極的に参加し、さかんに問題提起や改善策の提案が行われるようになりました。

一旦事業は終了しましたが、今後とも、学校法人立命館はスリランカの観光産業、そして多様な研究活動を通じて、国の発展に貢献したいと考えています。

2013.10.21

立命館大学で「瀋陽工業大学・大学管理運営優秀中堅教員研修」を実施

9月29日(日)から10月12日(土)にかけて、立命館大学の各キャンパスや山梨県、東京都で、「大学管理運営優秀中堅教員研修」を実施した。本研修は、円借款「中国人材育成事業」として、中国内陸部の大学を対象に2004年から実施している「中国大学管理運営幹部特別研修」である。これまで930名の研修員を受入れ、第37回目にあたる今回は瀋陽工業大学から教員19名を受け入れた。

 開講式は、9月30日(月)、衣笠キャンパス創思館カンファレンスにて執り行われ、小木裕文・立命館副総長による開講挨拶に続き、研修団団長で、瀋陽工業大学電気工学部教授・楊俊友氏による研修に対する意気込みのスピーチが行われた。その後、約2週間の研修期間中、研修員は、立命館大学の各キャンパスで日本の高等教育政策から教学政策、財政、人事まで大学管理運営に関する多岐にわたる講義を受け、意見交換を行った。


国会でのフィールドワーク

 10月8日(火)にはBKCキャンパスにて、小澤隆太・理工学部准教授のマニピュレーション研究室を見学し、小澤准教授から実際にロボットを動かしながらの説明を受けた。

理工学部・小澤隆太研究室見学の様子


報告会での発表の様子


 研修最終日の10月11日(金)には、2週間の研修を振り返り、報告会を立命館東京キャンパスにて行った。報告会では、研修員が4グループに分かれ、国際化、産学連携、教学政策、学生支援のテーマごとに発表を行い、服部健二・副理事長、慈道裕冶・名誉教授、今村正治・国際部事務部長(国際戦略担当)の質疑応答やコメントで、研修生を激励した。研修員は帰国後、日本で学んだことを活かし、中国における大学の改革と管理運営の向上に励むこととなる。

 学校法人立命館では、国際社会の発展に寄与する国際協力・国際貢献への取り組みを21世紀社会の中で教育機関が果たすべき役割と認識し、国際協力事業を学園の重要な柱の一つとしている。

2013.10.03

アブダビ首長国王立科学技術系高等学校 短期留学プログラムレポート

国際協力事業の一つとして学校法人立命館はコスモ石油株式会社、アブダビ石油株式会社と協同で
2011年9月よりアブダビ首長国王立科学技術系高等学校(ATHS)において日本語教育プログラムを
実施しています。その活動の一環で、2013年8月29日から9月9日までの12日間、ATHSから高校生14名が来日し、
短期留学プログラムに参加しました。今日はその時の様子をレポートします。

立命館宇治高等学校で行われた開講式では、チアリーダー部や吹奏楽部によるパフォーマンスで温かい歓迎を受け、
その翌日から通常授業への参加、放課後のクラブ活動体験、日本文化体験などを通じ、日本人生徒と交流を深めました。滞在していた学校の寮でも、寮で暮らす生徒たちと活発に交流をし、文化の違いを超えた友情を育みました。
  

皆すぐに仲良くなりました!


立命館大学びわこ・くさつキャンパスでは、理工学部・馬書根研究室において最先端のロボティックス研究について学び、島津製作所では最先端の医療技術や分析装置などを見学しました。


数々のロボットに興味津々


週末は京都の魅力を大満喫。宇多野ユースホステルでの滞在や、友禅染、舞妓体験、保津川下り、太秦映画村、
金閣寺、そして四条界隈でのショッピング。アブダビとはまったく違う文化・環境をとても楽しんでいました。
 

宇多野ユースホステルでの友禅染体験


プログラム最後の修了式では、先日このサイトにも掲載したように、安倍首相夫人が来賓として駆けつけて
くださいました。5月に夫人がアブダビを訪問された際に懇談された女子生徒たちと再会し、日本での生活について
尋ねられた生徒たちが、各々の楽しい思い出や印象に残ったことを伝えていました。
 

修了式にて日本語でのプレゼンテーション


その日の夜には、12日間生活を共にした立命館宇治高校生徒寮の寮生たちが、とっておきのパーティーを
企画してくれました。美味しい食事に加え、ゲームやダンス、珍味の試食、そしてパーティーの最後を飾る花火など、
工夫を凝らしたパーティーは大盛り上がりで、別れを惜しむ姿があちこちで見られました。

今回の来日で、彼らの日本語学習に対するモチベーションはかなりアップしたようです。
これからも頑張って日本語を勉強し、将来は日本とアブダビの友好の懸け橋となってくれることを期待しています!
 

修了式の様子


アブダビ日本語教育プログラムの詳細はこちら

2013.10.01

立命館大学で「瀋陽工業大学・大学管理運営優秀中堅教員研修」を実施中

立命館大学では、円借款「中国人材育成事業」として「大学管理運営幹部特別研修」を2004年から実施し、これまでに930名の幹部が研修を修了している。第37回目にあたる今回は、瀋陽工業大学を対象とし、19名の教員が9月29日(日)に来日し、30日(月)に開講式を行った。

 開講式では、小木裕文・立命館副総長から「今次の研修が実り多い成果を生む、と確信しており、遼寧省の高等教育の発展に少しでも寄与することができるならば、立命館の新たな日中友好交流のページとして書き加えられることになると考えています。」と歓迎の挨拶があった。これを受けて楊研修団長は、「私たち研修員は今回の研修の機会を大切にし、できるだけ多くの知識を学び、中国に持ち帰って中国の高等教育の発展に役立てたい。」と研修にあたっての決意を語った。
 現在は、立命館大学の各キャンパスで10日間の研修を実施しており、山梨県、東京都での実地視察を経て、10月11日(金)に研修報告会と修了式を行う予定。



開講式 集合写真

2013.09.26

立命館の国際協力・貢献についてメディアで紹介されました


ぜひご覧ください。

週刊ダイヤモンド 2013年7月27日号
ダイヤモンド×立命館大学 
「R-DNA 立命館value10  国際社会と地域発展に尽力 大学が担う様々な国際貢献」
http://diamond.jp/go/pb/tieup_130722ritsumei/index.html

PRESIDENT ONLINE  2013年9月16日号
「海外で人を育てる産学連携の社会貢献 ~アブダビ首長国の高校生に日本語教育を行う理由~」
http://president.jp/articles/-/10334

2013.09.25

JICA集団研修「歴史都市の保全・防災と文化観光への活用」を実施

8月19日(月)から9月20日(金)にかけて、立命館大学のキャンパスや京都府内、石川県金沢市・岐阜県高山市などで、JICA集団研修「歴史都市の保全・防災と文化観光への活用」を実施した。本研修プログラムは本学理工学部山崎正史特任教授をコースリーダとし、開発途上国の文化財行政、都市政策・計画行政に携わる国家公務員、地方自治体職員(9名)を対象に、歴史都市の町並み保存・防災、国際観光等について講義とフィールドワークを実施した。

研修団は、9月9日(月)から13日(金)にかけて、石川県金沢市、岐阜高山市、世界遺産白川郷を訪問した。9月10日(火)、高山市を訪問した際に、国内外の観光客を惹きつけるために取り行われてきた様々な努力や経験について市の行政官による講演、研修員との意見交換が行われた。また、9月11日(水)には、ユネスコの世界遺産へ登録された日本独特の白川郷・五箇山の合掌造り集落を視察し、村全体の景観を保全しつつ観光化していく実例を学んだ。

研修を通じて、研修員は、歴史都市の文化遺産の価値を適切に評価することの大切さを実感した。また歴史都市の持続的な発展に向けて、保全・防災の手法を踏まえ、文化遺産保全や都市、観光開発に携わる行政機関の文化観光整備の能力強化を図ることの重要性を学んだ。

9月20日(金)の報告会では、一ヶ月以上に亘った研修を振り返り、研修員による行動計画(帰国後に実施するアクションプラン)の発表をJICA関西センターにて行った。研修員は帰国後、日本で学んだことを、母国の文化財保護ならびに文化観光の発展に還元していく。

白川郷・長瀬家の前にて

アクションプラン発表の様子


閉講式 集合写真

2013.09.11

安倍昭恵内閣総理大臣夫人がアブダビ首長国王立科学技術系高等学校 短期留学プログラムの修了式に来校

9月7日(土)、安倍昭恵内閣総理大臣夫人が立命館宇治中学校・高等学校において開催されたアブダビ首長国王立科学技術系高等学校 短期留学プログラムの修了式に参加した。修了式には在日本アラブ首長国連邦大使館、経済産業省、コスモ石油株式会社、アブダビ石油株式会社からの来賓、長田豊臣・学校法人立命館理事長など多くの関係者が出席した。

国際協力事業の一つとして学校法人立命館はコスモ石油株式会社、アブダビ石油株式会社と協働で2011年9月よりアブダビ首長国王立科学技術系高等学校(ATHS)において日本語教育プログラムを実施している。その活動の一環で、8月29日(木)からATHSの高校生14名が来日し、立命館宇治高等学校において日本語学習や生徒との交流、企業や立命館大学において最先端の科学技術の見学などを行う短期留学プログラムに参加し、9月7日(土)が修了式となった。

今回の安倍内閣総理大臣夫人の来校は2013年5月に安倍晋三内閣総理大臣がアブダビを訪れた際に、安倍内閣総理大臣夫人がATHSで日本語教育プログラムに参加する現地の女子生徒と懇談し、日本での再会を約束されたことから実現したもの。修了式のスピーチではアブダビと日本の生徒に向け、「皆さんがアブダビと日本のかけ橋になってほしい。それが世界平和にもつながっていく」と期待の言葉を述べられた。立命館宇治高等学校のチャールズ・フォックス校長は、「交通や通信の発展によって“小さく”なった世界でこの様な相互交流をすることはより良い世界を作っていくために不可欠である。出会いに感謝すると同時に、再び会えることを心待ちにしている」と挨拶。また、岡部敬一郎・コスモ石油株式会社名誉会長、長田理事長からはアブダビにおいて日本語教育プログラムを実施することとなった背景や生徒たちへの期待が述べられた。修了式終了後のアブダビの女子生徒との懇談会では、安倍内閣総理大臣夫人が「皆さんの夢は何ですか」と投げかけ、生徒は「世界で活躍するエンジニアになりたい」と述べるなど様々な意見交換が行われた。

修了式の後、アブダビと立命館宇治高等学校の生徒達が互いに別れを惜しみ、再会を約束して抱擁し合う姿なども見られた。

安倍昭恵内閣総理大臣夫人とアブダビの女子生徒の懇談

スピーチを行う安倍昭恵内閣総理大臣夫人

生徒と関係者による集合写真


学校法人立命館では、国際社会の発展に寄与する国際協力・国際貢献への取り組みを21世紀社会の中で教育機関が果たすべき役割と認識し、国際協力事業を学園の重要な柱の一つとしている。

2013年5月にはアブダビ首長国の文部科学省に相当するアブダビ教育評議会(ADEC)とコスモ石油株式会社、アブダビ石油株式会社と覚書を締結し、アブダビ首長国との教育連携強化を行うこととしている。

2013.08.23

JICA集団研修「歴史都市の保全・防災と文化観光への活用」を実施中

 8月19日(月)から9月20日(金)にかけて、立命館大学は独立行政法人国際協力機構(JICA)関西国際センターの委託を受け、「JICA集団研修:歴史都市の保全・防災と文化観光への活用」を実施している。
 本研修プログラムは、山崎正史・理工学部特任教授をコースリーダとして、開発途上国の文化財行政、都市政策・計画行政に携わる国家公務員、地方自治体職員を対象に実施。歴史都市の文化遺産の価値を適切に評価し、保全・防災の手法を踏まえて、歴史都市の持続的な発展に向けて、文化遺産保全や都市開発、観光開発に携わる行政機関および研究所の文化観光整備の能力強化を図ることを目的としている。

 2013年度はエジプト、エチオピア、コソボ、チュニジア、グルジア、ラオスより9名の研修員を迎え入れ、各機関、大学より歴史都市の保全、防災、観光それぞれの分野の専門者を招き、講義及びフィールドワークを実施している。研修団は、8月20日(火)は人と防災未来センターを見学し、8月21日(水)は神戸旧居留地を歩き、旧居留地の歴史、阪神淡路大震災後の町並み形成と安全な町づくりについて話を聞いた。また、8月29日(木)は宇治市、9月3日(火)は京都市においてフィールドワークを実施する予定。

カントリーレポート発表の様子


人と防災未来センターにて、ボランティアガイドによる液状化現象の説明



集合写真

また、本研修プログラムの最終日には、研修生によるアクションプランの報告会を予定している。

※本プログラムの前身は、2004年度まで「独立法人国際協力機構(JICA)大阪国際センター」が開発途上国研修員を対象として実施してきた「町並み保全の手法と運営コース」である。2009年度より「歴史都市の保全・防災と文化観光への活用コース」と名を新たにして、本学が引き続き委託を受けて実施しているものである。
(詳細:http://www.ritsumei.ac.jp/intl/program/hrd/jica_osaka.html/)

2013.08.07

ベトナム障がい児教育支援プロジェクト 現地セミナーを実施しました

7月25日~27日、7月30日~8月2日にそれぞれベトナム・ホーチミン市、ハノイ市においてJICA草の根技術協力事業「知的障がい児の就学率向上及び教育開発を支援するプロジェクト」のセミナーを実施しました。

このプロジェクトは、本学産業社会学部教授・荒木穂積のチームが中心となって2008年からJICA草の根技術協力事業の一環として行っているもので、ベトナムの知的障がい児教育分野における教員養成支援を行い、専門教員の障がい児教育プログラムの知識と技術の普及を促進させることを目的としています。

これまで、現地および日本で十数回にわたる研修会(セミナー)を実施し、参加したベトナム人の人数はのべ500人以上にのぼります。

今回の研修は今月末のプロジェクト終了を前に、最後のセミナーとなり、セミナー終了時には、これまで養成したベトナム人教員、専門家から荒木教授らに向けて5年間にわたる支援に改めて感謝の気持ちが述べられました。また、養成者のひとりからは、「先生にいろいろなことを教えていただき、障がいを持つ子どもたちの発達について理解を深めて、彼らにどのような教育をしていけばいいのか、自信を持って教育プログラムを作ることができるようになりました。今後は自分が講師となって今年中に自分の職場のスタッフ70名の方々を対象にセミナーを行うことを目標にしています。」とコメントがありました。

このプロジェクトが蒔いた種が、今後少しずつベトナム全土に広がり、一人でも多くの知的障がいを持つ子どもたち、その家族、教育者の力になることを祈ります。

プロジェクトの詳細はこちら

  

写真左: 保護者や先生から子どもの様子を聞く荒木教授
写真右: 研修参加者に囲まれる荒木教授

2013.07.26

ベトナム障がい児教育支援プロジェクト セミナー実施中

7月25日~27日にベトナム・ホーチミン市にて草の根技術協力事業「知的障がい児の就学率向上及び教育開発を支援するプロジェクト」のセミナーを実施しています。

プロジェクトマネージャーの荒木穂積教授(産業社会学部)ほか1名の日本人専門家がホーチミン市に出向き、現地の障がい児教育の専門家に対し3日間の研修を実施しています。研修参加者たちは、荒木教授チームが開発した発達のチェックリストの使い方を発達理論と共に学ぶと同時に、そのチェックの結果をどのように、知的障がいをもった子どもたちひとりひとりの教育内容につなげていくかを学びます。

荒木教授チームは7月28日にハノイへ移動し、ハノイ師範大学特別支援教育発達訓練センターにて同様のセミナーを行います。

プロジェクトの詳細はこちら

知的障がい児の就学率向上及び教育開発を支援するプロジェクト 01  知的障がい児の就学率向上及び教育開発を支援するプロジェクト 02

2013.07.26

インドネシア政府防災研修(第3期)を実施

6月24日(月)から7月7日(日)にかけて、立命館大学のキャンパスや東日本大震災の被災地である岩手県、東京都で、「インドネシア政府防災研修(第3期)」を実施した。本研修は、インドネシア国家開発企画庁(BAPPENAS)からの要請に基づき、JICA円借款を活用し、2011年から毎年1回実施している。これまで50名の研修員を受け入れ、今回も行政官・大学教員など25名を受け入れた。

 6月25日(火)の開講式は衣笠キャンパス創思館カンファレンスにて執り行われ、小木裕文・立命館副総長による開講挨拶、服部健二・立命館副理事長による立命館災害復興支援室の活動紹介に続き、研修団団長で、国家開発企画庁のメイリー・ジョハール氏による研修に対する意気込みのスピーチが行われた。


 研修団は、7月1日(月)から3日(水)にかけて、岩手県遠野市、宮古市、釜石市、大船渡市、陸前高田市を訪問し、市長や復興担当行政官による講演、意見交換を行った。また、7月2日(火)の宮古市視察では、宗本晋作・理工学部准教授がゼミ生と建設した鍬ヶ崎地区の簡易集会所、ODENSE2号を見学し、民生委員や地元商店の方から、鍬ヶ崎地区の区画整備や防災マップ、ODENSEの活用方法などについて話を聞いた。

被災したたろう観光ホテルの前で


報告会で発表する研修員

今回の研修に参加した北スラウェシ地方開発企画局のエルビラ・メルシー・カトゥーク氏は「今回の研修を通じて、コミュニティを巻き込み、その街に住む人々が防災計画へ関与することの重要性を学びました。インドネシアに帰国後は、住民への啓蒙活動を行い、住みやすい街づくりを進めたいと思います」と語った。

 7月6日(土)に2週間の研修を振り返った報告会を立命館東京キャンパスにて行い、翌7日にはインドネシアに帰国した。研修員は帰国後、日本で学んだことを、それぞれの立場から活かし、インドネシア国内における防災政策の強化に励むこととなる。