吉丸 尚宏
2010年3月
文部科学省 大臣官房政策課 勤務、2016年度国際関係学部校友会会長
- あなたにとって、
「国際関係学部」はどんな存在ですか? - 切磋琢磨する場所
- あなたの「今」を国際関係学部で学んだことと
関連づけて語ってください。 - 「社会は、各主体の思惑や利害がぶつかり合う場であるがゆえに、課題解決が難しい」ということを、「国際関係学」という学問を通して学ぶことができました。それは、様々な価値観がひしめき合う社会に対して何かしらの手段を講じることを求められる国家公務員の基礎的な素養のひとつとして、とても大切なものであると感じています。
また、臆せず自分の意見を言える学生が多く、「何も言わないのは意見がないのと同じ」という雰囲気があったことは、それぞれの意見を尊重しつつ言うべきことは言う訓練ができたのかなと思います。 - あなたの「越境」体験を教えてください。
- 社会が抱える課題の多くは、様々な要因が複雑に絡み合っていて、ひとつの主体が何らかの策を講じただけで簡単に解決できるようなものではありません。また、人員・予算も潤沢にあるわけではないため、限られた資源のなかで、社会的課題の解決につながるような効果的・効率的な手段を打ち出さなければなりません。
そのような状況では、国家公務員だけで物事を考えるのではなく、多様な方々と対話しながら、ときには自分が民間企業の社員のように、ときにはNPO職員のように考えることが求められます。まさに、「公務員」と「民間」の境を越えて仕事をしようと、日々励んでいます。