創設30周年を超えて、
「立命国関」は、
最先端を走り続けます。

立命館大学 国際関係学部長

君島 東彦

国際関係学部は、1988年4月、立命館大学の7番目の学部として創設されました。西日本初の国際系学部でした。1988年の国際関係学部創設は、日本社会・日本企業の国際化に対応しうる人材を育成するという教育ニーズにいち早く応答するものであり、同時に、立命館大学の自己変革・教学改革の重要な節目でもありました。創設以来、本学部は、立命館大学内外の関係者のご支援に支えられ、フロンティアを切り拓いていくという学生と教職員の努力によって、日本の国際関係学教育の最先端を走り続け、今年無事に創設30周年を迎えることができました。これまで国際関係学部を支えてくださった関係者のみなさまに心から御礼申し上げます。
国際関係学部は、これまで7000人を超える卒業生を送り出し、外務省、国際機関、国際援助機関、総合商社、開発コンサルタント、国際NGO等の日本と国際社会とのインターフェイスの分野をはじめとして、国家公務員、地方公務員、銀行、証券、メーカー、物流、ジャーナリズム、中学高校教員、大学教員等のあらゆる分野に有為の人材を輩出して、社会的責任を果たしてまいりました。
佐藤誠名誉教授の言葉を借りるならば、「国際関係学部は永続革命の学部である。現状分析にもとづいて絶えず変革していく学部である」ということになります。わたしたちは30年間、国際系学部に期待される人材育成ニーズを見極めて、絶えず自己変革を続けてまいりました。グローバル・スタディーズ専攻(英語による国際関係学プログラム)設置(2011年)、アメリカン大学・立命館大学国際連携学科(ジョイント・ディグリー・プログラム)設置(2018年)はその一例であります。大きな世界政治経済の変動が予想されるこれからの時代においても、日本の大学の国際系学部に期待される国際関係学教育、人材育成のフロンティアを切り拓いて、日本の国際関係学部のパラダイムを確立するというわたしたちの挑戦はまだまだ続きます。これからもわたしどもへのご支援を賜りますよう、お願い申し上げます。

創設30年、
そして次の
30年に向けて

国際関係学部・国際関係研究科 校友会 会長

吉丸 尚宏

幼いときから、父から「外交官はかっこいいよ」と刷り込まれてきました。小学校のときに家族旅行で行ったオーストラリアで知り合った同じ年の男の子に、伝えたいことがたくさんあったのに伝えきれないもどかしさを感じた僕は、英語を勉強したいと思うようになりました。ビートルズやカーペンターズを入り口に、洋楽や洋画を楽しむようになり、英語の発音にも違いがあることを学びました。そして、2005年4月「海外を飛び回る人になりたい」という漠然とした思いを胸に、国際関係学部の門を叩きました。当時、国際系の学部は決して多くはなかったように思います。そして今、何かの巡りあわせによって、僕はこの学部創設30周年という素晴らしい機会を、校友会の会長として迎えることができることを、とても嬉しく思っております。
学部で共に学んだ友人たちは、思いは違えどみんな国内にとどまらない考えを持っており、自分の能力の足りなさを呪いながら、負けじと努力する日々でした。社会に出れば、目の前の仕事に忙殺され、学生時代に抱いた思いを忘れてしまいそうになります。しかし、学部の友人、先輩、後輩と会えば、一瞬で大学時代に戻り、共に学んだ日々と青々とした恥ずかしいほどの真っ直ぐな思いを思い出すことができます。とても素晴らしい財産を得ることができました。
今、私自身は海外を飛び回る職には就いておりませんが、国際社会で活躍できる人が育つような土壌づくりに励んでいます。これからも、国際関係学部がたくさんの魅力的な人材が輩出される学び舎であることができるよう、みなさまのご指導、ご協力を賜れますと大変嬉しく思います。