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立命館大学 国際関係学部 国際関係学部 校友会
 立命館大学国際関係学部 校友会 校友会業種別懇談会 #5「メーカー分野懇談会」
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織田祐実 さん
織田祐実 さん
国際関係学部3回生 協力開発コース
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岩屋江里奈 さん
岩屋江里奈 さん
株式会社 東芝
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日下由香 さん
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株式会社IHI
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藤堂由貴 さん
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株式会社 小松製作所
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福島広樹 さん
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三菱重工業株式会社
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八木将人 さん
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ダイキン工業株式会社
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木全弘旭さん
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ソニー株式会社
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メーカーを選んだきっかけは

織田:3回生の秋を迎え、いよいよ就職活動が目前に迫ってきました。同じゼミの先輩たちの多くは進路を決められましたが、「就活はきつかった」という声をよく聞きます。希望の進路をつかむためには、業界選びも重要だと思います。皆さんはどのようなきっかけ・理由で今の業界を選んだのですか。

岩屋:私の場合、理由が特殊なので、あまり参考にならないかもしれません。私の母親はフィンランド人で、私もフィンランド語を話すことができます。ずっと日本で生活しているけれど、いずれは何らかの形でフィンランドに関わりたいと考えていました。とはいえ当時の私がフィンランドといって思いつく企業は、ノキアかフィンランド航空、あるいはフィンランド大使館くらいしかありませんでした。しかしいずれも中途採用しかなく、「どうしようか」と迷った末に思いついたのが、「ノキアと関わる仕事をすればいいんだ」ということでした。中でも日本は半導体に強い企業が多いと知って、半導体メーカーに的を絞ったのです。

日本の存在感を高める仕事に就きたい

八木:私も海外と関わる仕事をしたいと常々思っていましたが、学生時代に留学を経験したことで、その気持ちはいっそう強くなりました。国外から日本を眺め、改めて世界の中で日本の存在感を高めるような仕事に就きたいと考えるようになりました。世界に対抗できる日本の強みは、やはり技術力やモノづくりだろうと思い至り、メーカーを選びました。

モノづくりに誇りを持つ先輩に惹かれて

日下:就職活動中は金融やサービスなど幅広い業界を見る中で、とりわけメーカーの先輩方のモノづくりに対する誇りに惹かれ、「私もその一員になりたいな」と思ったのが、メーカーを選ぶきっかけになりました。中でも重工業を選んだのは、生活の基盤を支える仕事をしたいと思ったからです。

世界に貢献できる仕事をしたいとインフラ系に決めた

福島:就職活動にあたって自分で定めたいくつかの軸のうち、一つは「海外とつながりを持つ仕事をしたい」というものでした。そこで高い技術力で海外と勝負しているメーカー、中でもインフラ系に行きたいと、志望を絞っていきました。たとえば携帯電話や家電製品がなくても生活はできるかもしれません。でももし発電プラントがなかったら、ベトナムやミャンマーで産業を興すことはできないし、そうすれば人々は十分な生活を送ることもできません。「どうせがんばるなら、より世界に貢献できる仕事をしたい」と思い、インフラ系企業に決めました。

織田:重工業は、なんとなく男性が多いというイメージがあります。

日下:最近は女性も多いですよ。

福島:確かに日本では男性の多い業界ですが、海外では部長やプロジェクトマネージャーが女性というのは当たり前ですね。

国内で働くにしても海外と関わる企業で仕事をしたい

藤堂:私の場合、「メーカーくらいしか知らなかった」というのが正直なところですね。DUDPを履修して2年間をアメリカン大学で過ごし、3回生の後期に立命館大学に復帰してからも、約1年半で卒業に必要な単位を取らなければなりません。週5日、朝から夕方まで授業を受ける毎日では、就職活動に多くの時間を割くことができませんでした。業界研究も満足にできない中、学生の私が知っているのは、ふだんの生活やテレビCMなどで目にするB to Cの企業ばかり。少ない選択肢の中でもどうしても譲れなかったのは、「グローバル」という観点でした。たとえ国内で勤めることになっても、日本国内でしかビジネスを展開していない企業と海外と関わっている企業とでは、考え方も進むべき道も違うと思ったからです。

八木:実際には、藤堂さんのように経理とかITといった専門性を持っている人の方が、海外ビジネスで必要とされることが多いですね。

織田:経理のおもしろさって何でしょうか。1回生の時にエクステンション講座で簿記を勉強して2級を取得したけれど、実のところ「こんな勉強、二度とやりたくない」と思いました。

藤堂:私の場合は、実務を始めてから簿記を勉強したのが良かったのかもしれません。仕事では、会社の財務状況をしっかり固め、外部にアウトプットする作業に魅力を感じますね。どんな事業も必ず経理に直結します。簿記を勉強すると、カチカチとブロックがはまるように、それまでバラバラだと思っていた仕事の関連性が見えてくるんです。

八木:バーチャルに学んでも無味乾燥な数字の羅列にしか感じられないかもしれませんが、実際に働いてその意味を見出せば、きっとおもしろいと思いますよ。

会社や社員、同期との価値観の共有が決め手

木全:私は、もともとは商社志望でした。大学に入学した当初は、国際公務員に憧れていたけれど、勉強するうちにビジネスの世界で、世界を相手にして、経営に携わる仕事がしたいと考えるようになりました。

 いくつかの商社から内定を得て、もうほとんど決めかけていたんです。しかし、内定後の懇親会などで、行こうと決めていた商社の社員の方と話しても「自分がこうなりたい」と考えているベクトルとの微妙な違いを感じました。ちょうどその頃、まだソニーが採用活動を継続していたので、滑り込みで受けました。ソニーで内定を得てから会った社員や同期は、面白い人ばかりで価値観が共有できました。実際入社してみると、優秀な方が多くて刺激になっています。ワークライフバランスの観点からも、残業はありますが休みを取りやすいし、社風もフランクで上司とも気兼ねなく話せるし、「働きやすさ」という点でも良かったですね。

岩屋:さまざまな企業を受けて、たくさんの社員の方に会うと、「ここは自分と合うな」「合わないな」というのが分かってきますよね。私も別の企業から内定をいただき、どちらにしようかと悩みましたが、社員を見て「自分にはこっちが合うな」と今の企業に決めました。

 
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