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立命館大学 国際関係学部 国際関係学部 校友会
 立命館大学国際関係学部 校友会 校友会業種別懇談会 #5「メーカー分野懇談会」
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織田祐実 さん
織田祐実 さん
国際関係学部3回生 協力開発コース
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岩屋江里奈 さん
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株式会社 東芝
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日下由香 さん
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藤堂由貴 さん
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福島広樹 さん
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八木将人 さん
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木全弘旭さん
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ソニー株式会社
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学生時代にやっておけば良かったこと、やっておいて良かったこと

織田:学生時代にやっておけば良かったと思うことや、やっておいて良かったと思うことを教えてください。

英語力をつけることには努力を惜しまなかった

岩屋:海外と関わる仕事をしたかったので、とにかく英語力をつけることには努力を惜しみませんでした。それはやって良かったことですね。最初の3年間は、留学を目指してTOEFL®を必死で勉強しました。またイギリスの公的国際文化交流機関であるブリティッシュ・カウンシルで英語を使うアルバイトをしたり、ろくに英語を話せないうちから立命館大学の帰国子女向けの英語プログラムやエクステンションセンターのビジネス英語講座を受講しました。留学中にも3社でインターンシップを経験。帰国後は、就職活動に向けてTOEIC®も勉強しました。

織田:採用試験でTOEIC®のスコアは評価されるのでしょうか。

日下:企業によるでしょうね。

木全:最近は昇進の条件にする企業が多いですね。当社でも管理職になるにはTOEICのスコアが求められます。

岩屋:当社では部署によっては一定のスコアがないと海外出張にさえ行かせてもらえません。

八木:当社は逆ですね。海外事業で必要とされる能力は、英語力だけではないという考え方です。語学力のあるなしに関わらず多くの若手が海外実践研修に行ったり、広島弁しか話せないと言っている部長がドバイへ行ったりしていますよ。

岩屋:一方やっておけば良かったと思うのは、さまざまな業界でアルバイトをしたり、もっと社会の多様な面を見ること。社会人になると、どうしても同じ業界や同じ会社の人とばかり接するので、知らず知らずのうちに視野が狭くなっているかもしれないと思うことがあります。

一般教養を身につけておくべきだった

八木:同感です。会社に入ると、いつの間にかそのコミュニティの常識が当たり前になってしまいます。自分の考えを固定化させないためにも、多様な人とのつながりが重要だと感じますね。私は学生時代、サークル活動やアルバイト活動を通じてたくさんの友達ができました。彼らは皆、さまざまな業界で働いています。今となっては、それが財産ですね。

 反面、やっておけば良かったのは、勉強です。1回生の時はがんばったけれど、それ以降はテニスサークルで会長をやったりして、課外活動やアルバイトに熱中しました。今仕事をしていて痛感するのは、一般教養の必要性です。海外の企業と取引するには、その国の文化や宗教を理解しなければならないし、海外の顧客に日本はどんな国なのかと尋ねられた時に答えるためには、自国の歴史や文化を知っていなければならなりません。学生時代にもっと教養をつけておくべきだったと思っています。

木全:そういう意味では、就職活動も社会を知る良い機会ですね。あれほど懇切ていねいに会社のことを説明してもらえる機会はありませんから。

知らない企業を調べるのも良い

藤堂:知らない会社を調べてみるのも良いと思います。学生時代、就活に悩んでキャリアセンターに相談に行った時、職員の方に「この辺りを受けてみたら」と渡されたリストに載っていた企業を私は一つも知らなかったんです。今思い返すとすべて大企業だったんですけれどね。

岩屋:私もです。キャリアセンターで海外に関わる企業をリストアップしてもらったんですが、全然知らない企業ばかりで、「どうしよう」と思ったのを覚えています。

教養、高いレベルの英語力の必要性を痛感

日下:私も八木さんと同様、学生時代にもっと視野を広げて多様な分野に興味を持てば良かったと思っています。仕事ではさまざまな人とコミュニケーションを持つ機会があり,幅広い知識が求められます。

 また,現在,当たり前のように英語を使わなければならない環境で、「ほどほどに読める,話せる,書ける」というのではなく、もっと高いレベルの英語力を身につけておくべきだったと思います。

アフリカで「当たり前じゃない」生活を体験したこと

福島:私がやって良かったのは、アフリカでのワークキャンプに参加したことです。就活が終わってから、4か月間、学校建築のプロジェクトでケニアとウガンダで過ごしました。何より良かったのは、これまで当たり前だと思って生活してきたすべてが当たり前にない、何もかもが決定的に違う世界で暮らしたことです。電気も通っていない場所で、毎朝起きて最初にするのは、1時間離れた場所まで歩いて水を汲みに行くこと。朝ご飯を作ろうにも、薪が湿っていたら火を起こすだけでまた1時間近くかかります。仕事はレンガを作って積み上げたり、トイレの穴を掘ったりと、ひたすら肉体労働です。そうした経験は、今も糧になっていますし、話のネタにもなります。会社でもすっかり「アフリカキャラ」が定着し、アフリカに関わる仕事が回ってくることもありますよ。

サークル活動や旅行の時間がなかったのが心残り

藤堂:私はDUDPに参加したことで「勉強はやり尽くした」感があります。アメリカでは、現地の学生と一緒にふつうに大学の授業を受けたので、教科書を読む、発言する、レポートを書くといったすべてが大変な労力でした。放課後も夜遅くまで勉強する毎日でしたね。反面、日本でサークルに入ったり、長期間旅行したりといった時間をほとんど取れなかったことが心残りです。

織田:私は去年、UBCに留学中、カナダからペルーに旅して、念願だったマチュピチュ遺跡を訪ねました。とても感動して、他の南米の国々やそのほかの国もたくさん見てみたいと思いました。

英語に加え、第二外国語を勉強すれば良かった

木全 それはきっとすばらしい財産になると思いますよ。それで一つ思いつきました。学生時代にやっておけば良かったのは、英語以外に第二外国語を身につけることです。特に中国語は勉強して損はないな、と入社してから思いました。

日下:同感。私は副専攻でドイツ語を学び、3回生の時には5週間、ドイツで短期留学も経験しましたが、今ではほとんど話せません。どうせやるなら仕事に活かせるように勉強しておけばよかったと思います。

藤堂:当社では、2年程前から新入社員研修で、英語に代わって中国語が取り入れられるようになりました。

日下:「英語プラス、もう一言語」というのは、これから強みになると思います。

木全:いまや英語はスタンダードになりつつあります。とりわけ文系人材にとって語学は、今後基本能力としてマストになるでしょうね。

 
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