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立命館大学 国際関係学部 国際関係学部 校友会
 立命館大学国際関係学部 校友会 校友会業種別懇談会 #6「総合商社業界懇談会」
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平田 昴 さん
平田 昴 さん
国際関係学部3回生
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深田 美咲 さん
深田 美咲 さん
2013年3月卒業、丸紅勤務
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北野 智子 さん
北野 智子 さん
2011年3月卒業、住友商事勤務
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井上 剛 さん
井上 剛 さん
国際関係学部校友会役員、2005年3月卒業

入社して良かったこと、逆に辛かったこと、入社前とのギャップ

平田:実際に商社員となり、よかったと思えること、また、逆に、仕事でのつらい経験もおしえてください。

厳しい研修にくじけそうな毎日

深田:まさに今、研修がとても厳しくて、めげそうになっています。毎日のように課題を出され、それについてプレゼンテーションしたり、ロールプレイングをしたり…。

A:部署に配属されてからも、最初はみんな仕事ができなくてボロボロになりますよ。

厳しい指導も成長の糧だと思えば辛くなかった

北野:私の場合、夏を過ぎた頃から「お客さん待遇」ではなくなって、ビシバシ鍛えられるようになりました。中には非常に厳しい上司もいて、、何をするにしても細部にわたって詰問されました。そのたびに「そこまで深く考えていなかった」「資料をしっかり読み込めていなかった」と気づかされるんです。けれどそうして厳しく指導してもらったことがすべて自分の力になっていると感じるので、この部署に配属されて良かったと思っています。
良かったことのもう一つは、世界各国に取引先を持ち、グローバルに仕事をできること。一方で、「本当に辛い」と思うような経験はまだしていないですね。

B:上司にボロボロにされる毎日は、辛くなかったのですか?

北野:厳しい口調で責められた時はしんどかったけれど、「辛い」とは思わないようにしていました。とても優秀で尊敬できる上司の言葉はすべて理にかなっていて、素直に聞き入れることができましたから。思いつめたら苦しくなってしまったかもしれませんが、一日の仕事が終わって会社を出たらリセットするようにしていました。

辛い時こそ自分が成長できるチャンス

A:私の最初の上司も非常に厳しい人でしたが、仕事では大変なことがあって当たり前です。辛いことこそ自分を成長させてくれるチャンスと考え、私もいつも「ありがとうごさいます!」という気持ちで受け入れていました。言葉は厳しくても、愛情を持って教育してくれていると感じられたから、上司の言葉に素直に頷くことができたし、部署を離れた今でも連絡を取っています。

平田:「辛い経験」を必ずしもマイナスに捉える必要ないのですね。

A:辛いか辛くないかなんて、自分が決めること。仕事をどう捉えるかが大切だと思います。

自分の力不足が一番辛かった

B:私は、上司に飲みに連れていかれて、夜中の1時にラーメン屋を二軒はしごしたり、辛かったことはたくさんありますよ(笑)。
冗談を置いておいて、本当に辛かったのは、Aさんがおっしゃったように「自分に力がない」と痛感することでした。入社後いきなり携わることになった家庭用ロボットの販売プロジェクトでは、入社して間もない私が一人でお客様との会議に臨まなければならないこともありました。質問されてもどうしていいか判断できず、返答に窮することばかり。お客様から「販売スキームをどうしたらいいか考えてください」などと言われ、「考えてって、どうしたらいいの?」という具合です。物事を一つ進めるのにも上司に相談するため、手間も時間もかかる。「自分以外の人がやっていたら、このプロジェクトがもっとうまくいくのかな」と考えるのが辛かったですね。
ただ、その時に先輩から、どのような仕事も自分一人でできることは限界があるとアドバイス受け、また辛いといって悩んでいるよりも後悔しないようにできる限りやろうとポジティブに考えて取り組みました。結果、プロジェクトでは、社内のさまざまな部署にも協力してもらい、プロジェクトの中で自分に求められていたことは十分に達成できたと思います。結局ビジネスにはならなかったけれど、プロジェクトマネジメントなど1年目では経験できない仕事に触れられたこと、何より周囲にサポートしてくれる人がたくさんいると気づいたことなど、たくさんの収穫を得ることができました。

平田:入社前の仕事へのイメージと、現実のギャップはどの程度ありましたか。

北野:私はそれほどなかったですね。

B:油井管ビジネスと聞くと、「泥臭い」仕事、というイメージがありますが、実際はいかがですか。

北野:国内のメーカーからパイプを買い、海外へ販売するのが仕事の中心なので、作業着を着て、油にまみれた採掘現場へ行くなどということはありません。もちろん仕入れ先のメーカーの工場へ足を運んだ時にはヘルメットをかぶって視察することもありますが、それほど「泥臭い現場」に触れることはありませんね。

ギャップはあって当然。それを埋めるのが就職活動

A:働いたことがないのだから、ギャップはあって当然です。それを前提に入社したので、驚いたり戸惑ったりすることはなかったですね。そうしたギャップを埋めていくのが就職活動なのではないでしょうか。もちろんOB訪問などで企業の内実を聞いてどれだけギャップを縮めても、ゼロにはなりませんが…。

平田:個人的に重金属を扱う業務は、硬派な「男の仕事」というイメージがありますね。

北野:確かに、私も金属を扱う部門は男性社会というイメージを持っていました。でも実際は、毎年女性が配属されますし、女性社員は案外多いんです。

平田:私にとっての「商社マン」のイメージは、ラグビー部に代表されるような、体育会の出身で、かつ、お酒に強い人が多いというような人物像だったのですが、実際に立命の国関卒で商社員になった方々には、どういう先輩方がおられるのか知りたいと思っていました。

「型通りの商社マン」は意外に少ない

深田:私も入社前は、「商社の人は体育会系」といったイメージを抱いていました。確かに体育会出身の男性社員もいますが、意外にもそうした「いかにも」という人は少なかったですね。海外に行ったことのない人もいますし、学生の思い描く「型通りの商社マン」は少ないかもしれません。中には、体重100kgを越える人ばかりの部署があって、「飲み会がすごいらしい」などといった噂がまことしやかにささやかれているのも聞きますけれど…(笑)。

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