○経済産業省での4年間
当初、外交官を目指していたのですが、心から惚れ込んだ経済産業省に入省。世界を飛び回って日本のグローバル競争力をもっと高めたい、でも地方活性化もしたい、両方やるならビジネスの切り口から取り組もうと考えたからです。入省したその日に米韓FTA締結、そして大臣への表敬訪問に同席し議事録作成。それから1カ月もたたずに、日米首脳会談の準備や共同記者会見の議事録起こしを任されたことがとても印象に残っています。「こんな人になりたい」と憧れる上司や同僚に恵まれたことがいちばんの財産。今でもときどきビジネスプランなどの相談などをさせてもらっています。
○結婚から起業まで
大好きな経済産業省を泣く泣く退職して右も左もわからない名古屋へ。憧れの専業主婦生活は3日ともちませんでした(笑)。
すぐに名古屋大学の「大学の国際化」を担当する部署へ就職。半年後に妊娠が発覚し、体調と相談して退職。その後夫の転勤で臨月に東京に引っ越し、ドタバタのまま出産。
この経験から、国内/海外問わず、転勤族女性のキャリアやライフプランニング を支援する「海外駐在/転勤族/単身赴任の妻を応援するプロジェクト」を設立。立ち上げから1か月足らずでご縁がご縁を呼び、なんと一部上場企業とのコラボ企画でフリーペーパーを創刊することに。私自身もロールモデルとして誌面に掲載されるほか、編集企画も担当。行政からも関心を持っていただき、現在複数の自治体との協働事業展開に向けて準備中です。事務局として会社を立ち上げることになり、今夏には代表取締役に就任予定です。
このほか、「大切なひとと一緒に食卓を囲んで、食事をする幸せ」をもっと広めるべく、フードコーディネーターとしても活動。テーブルコーディネートのスキルを活かし、メディアでのフードスタイリングを任されたり、結婚後にひっそりと始めたパンのレッスンも、今では外部から呼んでもらえるように。有名企業のアンテナショップでコラボレッスンを開催。今後は教育機関への出張レッスンも予定しています。
公務員として国のロードマップを描くことはできないけれど、パンと異文化理解を結びつけた「パンで巡る世界の旅」講座や、趣味で始めたテーブルコーディネートや、季節行事の解説を組み合わせた「卓育」講座を通して、子供たちに将来グローバルに活躍する際に大切にしてほしい日本人としての心を育成しています。
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