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Studying in the JDP

アメリカの世界戦略の中枢
「ワシントンD.C.」に身を置く価値
中戸 祐夫教授

JDPでは2年間を立命館大学で、2年間をアメリカン大学で学ぶ。ワシントンD.C.でグローバル国際関係学を学ぶ中で、何を身につけ、何を体感できるのか。自身もアメリカン大学で学んだ経験のある中戸祐夫教授のメッセージとは。

Episode01

国際情勢や二国間関係を
見通すために必要なものとは

グローバル国際関係学では、国家間の関係を多様な視点から考えます。それと同じように、国際政治経済学では、国家間の関係を、政治の側面だけではなく、政治と経済の相互作用の面からもとらえます。

たとえば米中関係も、政治や軍事の面では対立が深まっているように見えますが、それは一面にすぎません。経済・貿易の面では相互依存関係にあり、両国の対立があっても貿易は増えています。このように経済の視点も含めた幅広い視座を持たないと、国際情勢の全体像も、二国間関係の行方も実は見通せないのです。

米中関係に限らず、日朝関係などの問題となっている二国間関係は、外交のプロであっても、どうしても自国中心の視点でとらえがちで、なかなか懸案の解決に結びつきません。解決するには、やはり相手の論理を知り、相手の立場になって理解しようとする姿勢が大切です。

JDPでは、ワシントンD.C.に留学する一方で、約50名という多くのアメリカからの留学生とも学ぶことになるので、自分とは違う思考や行動、主張といったものを、否応なく体験することができます。ときには自分との違いに衝撃を受けることもあると思いますが、衝撃から得るものは少なくないはずです。

Episode02

アメリカン大学で学ぶ
アメリカの世界戦略の最前線

アメリカン大学は、国際関係学を学べるアメリカの大学の中で、トップテンに位置づけられています。ワシントンD.C.には、アメリカの対外戦略を研究している大学が4つあり、アメリカン大学は、その中ではもっともリベラルな存在です。また、グローバル国際関係学を提唱した教授が在籍していることでも知られています。

ワシントンD.C.はアメリカの外交戦略の中心地なので、政府関係者をはじめ、NGOやシンクタンク、報道の関係者、各国の大使館関係者など、外交に携わっている人が多数います。アメリカン大学では、そうした人を授業に招くことがよく行われ、政治や外交に関する研究会や討論会なども頻繁に開催されているので、ビビッドな国際関係を学ぶことができるとともに、アメリカの世界戦略の最前線にいることを肌身で感じることができるはずです。