TOPICS

ゲスト講義実施報告(日本学術振興会SPD:下地ローレンス吉孝様)

多文化社会論Ⅰの授業にて「『ハーフ』の現代史と日常的経験」という題目で、下地ローレンス吉孝氏(日本学術振興会SPD)による講演を行った。

日本人の親と外国人の親とのあいだに生まれた「ハーフ」と呼ばれる人々が、戦後の日本社会のなかでどのように位置づけられてきたのかを、豊富なメディア資料を紹介しながら説明いただいた。

その後、下地氏自身が行ったインタビューデータを紹介しながら、「ハーフ」が日常的な経験する差別を議論し、「日本人」とは誰のことを指しているのかという点を考えた。

講演後には質問が多く寄せられ、活発な議論ができた。学生の感想のなかには、自分の身近な場面で遭遇した差別についての気づきや「日本人」をどのように表現したらいいかという点について熟考したというものも多く含まれており、有意義な講演となった。