約1時間余の空の旅後、山々が雪に覆われているものの、滑走路などには全く雪などないソルト・レイク・シテイ空港へ到着。後からケンタッキ−在住の方に聞いた話であるが、コロラドへ行くよりも空いていて、雪質もいいスキ−場を持つソルト・レイク・シテイの方が抜群によいとのことである。次の乗り継ぎ便を待つ間、しばし、冠雪のある山々を見て楽しんだ。
さらに3時間半の空の旅後、ようやく目的地であるオ−ランド国際空港に到着したのは、米国西部との時差3時間もあり、夜10時半頃であった。太平洋と米国大陸を横断した、なんとも長い空の旅であった。
ユニバ−サル・スタジオの入口付近
着いてみると、平日とはいえ、ちょうど春休み(Spring Break)の時期でもあり、家族連れ、子供たちや若者たちのグル−プが続々と入っていった。前売り券を購入してあったので、並ばずにすぐに入れた。事前調査をして、どういう順序で回るのが効率的で、待たされずにすむかなどと考えていたわけでもないので、のんびりとあちこち見回った。もちろん、人気の高い所は待ち時間も長かったが、それはサ−ビス精神旺盛な施設であるから、数知れずあるモニタ−テレビの提供するものを鑑賞しながら列を進んだのである。
まずは、入ってすぐ右側にある世界で最初の3D仮想冒険のできるタ−ミネイタ−2(The Terminator 2: 3-D Battle Across Time)の後、その隣の懐かしき「ET」と「バック・ツ−・ザ・フ−チャ−(Back to the Future ... The Ride)」ヘと楽しみながら移動した。
バック・ツ−・ザ・フ−チャ−のある建物
東の端にある「ワイルドな西部劇ショウ(Wild Wild Wild West Stunt Show)」開始時間まで、少し余裕があったため、ホットドックを食べながら待ち、満杯になったショウを最上段から楽しんだ。最前列に座ると、演技中の水しぶきにかかってしまうことになるので、要注意だ。
西部劇ショウの一風景
モンスタ−たちによる歌と踊りのショウの一風景
その後も、ロスアンゼルスのユニバ−スタジオとは一味違う(と言っても最近行っていないので不確かであるが)人食い鮫「ジョ−ズ(Jaws)」がボ−トに乗っている乗客を何度となく襲ってくるシ−ンを体験できたり、「大地震(Earthquake - The Big One)」では、そのサラウンド重低音と迫力ある映像で魅了されたりした。さらには、「キングコングとの衝突(Kongfrontation)」では、あたかもマンハッタンを移動している所にキングコングが出没し、ついには捕えられ、地下鉄駅で火災と洪水に襲われるという状況を体験できた。
各種のゲ−ムが楽しめたり、レストランやお土産屋さんがある建物群
他にも「彼女が書いた殺人事件(Murder, She Wrote)」や「アルフレッド・ヒッチコック(Alfred Hitchcock)」のスタジオ、視聴者参加型の子供向けの番組を作っている「ニコルジョン・スタジオ(Nickelodeon Studios)」などを楽しんだ。すでに夕方となっていたが、少し待ってちょうど2月21日〜4月5日までやっていたマルデイ・グラ(Mardi Gras)パ−テイとパレ−ドを見た。ビデオカメラで撮影しながらみていたので、パレ−ドでかなりの数のコインや首飾りが投げられたが、首飾り一つしか取れなかった。中には一人で何十個も取って、帰宅するものも多く見かけた。荷物を預けていたホテルへ戻り、さらにタクシ−を使って、その後5泊した大会会場近くのホテルへ移動した。
チェックインを済ませた後、やや遅めの夕食をピザハットで持ち帰りにして購入し、自室でテレビを見ながら食べた。シャワ−を浴びて、床に着いたが、その夜はぐっすりと眠れた。
打ち合わせ後、コンベンションセンタ−前で(左から今村先生、朝尾先生、南先生、筆者)
娘さんを同伴してきていた尾関先生と単身参加の杉浦先生はウオルト・デイズニ−・ワ−ルド(Walt Disney World)ヘ出かけ、レンタカ−を借りていた朝尾先生と他の2人(中部大学の今村先生と創価女子短大の南先生)の我々は、同じ地域のインタ−ナショナル・ドライブ沿いにあるイタリア・レストランへ行き、会話を楽しみながら、ちょと早めのお昼を食べた。朝食をしっかり食べていたせいか、全部食べきれず、残してしまった。日本人には多すぎる量であったが、体格の大きいアメリカ人にとっては普通の量なのであろう。デザ−トは如何などと言われても、お断りせざるを得なかった。
その後も前もって計画していなかったので、多くのアウトレットの店がショッピング・センタ−を作っている所へ行き、寿命がきていたロ−ファ−の靴を買い替えるために探したが、質的によい相当のものは見つからなかった。
そこで働く若いアフリカ系アメリカ人(2度目に行った時に、バスを待つ間会話を楽しんだ。)
引き続き、5つのデパ−トや著名なスペシャリテイ・ストアが入居しているフロリダ・モ−ル(The Florida Mall)へも足を伸ばし、探していた靴を購入した。最初、デパ−トの一つのデイラ−ズ(Dillard's)の靴部門へ行って、メイド・イン・アメリカの気に入ったものがあったが、サイズが合わなく断念しなければならなかった。そこで親切に応対してくれたマイケル君はおばあちゃんが日本人だよといって、電話をしてくれ、29年前に渡米した彼のおばあちゃんとしばし話をした。なんとも偶然な出来事であった。友達との待ち合わせ時間が迫っていたが、フロ−シャン・ブランドの靴専門店に立ち寄り、ピッタリの靴を購入した。翌日から使用したことは言うまでもない。
ホテルに送ってもらって、しばし休んだ後、南先生とホテルのレストランでバッフェ・スタイルの夕食を食べながら、談笑した。期待していたほどの美味しさではなかったが、価格を考えれば致し方ないものだったと思う。
5ドル払って広大な駐車場に車を入れ、何百人も乗れる長い列車風バスで入り口まで行った。駐車した場所と車のナンバ−などをしっかりと覚えておかないと、戻った時に自分の車をみつけるのが大変であるので、注意しよう。事実、夕方早めに戻ったため、なんとか見つけられたが、同じような車が沢山駐車されていたので、結構苦労した。
入り口を入ると25周年記念の看板がある
入り口を入ってすぐ真っ正面にあるのが、「宇宙船地球号(Spaceship Earth)」であるが、結構列を作っていたので、最後に入ることにして、左回りで「技術革新館(Innoventions)」、「エネルギ−館(Universe of energy)」、「生命の不思議館(Wonders of Life)」、「21世紀展望館(Horizons)」を見た。
エネルギ−館前
湖の眺めの良い所から
湖の一部を渡るボ−トにも乗りながら、メキシコ、ノルウエ−、中国、ドイツ、イタリア、アメリカ、日本、モロッコ、フランス、連合王国、カナダのそれぞれのユニ−クな建物を見て回った。その国特有の文化と産物が理解できたり、購入できたり、食事が楽しめる「世界のショ−ケ−ス(World Showcase)」と呼ばれる地区である。ちなみに日本は、お寺とお城風の建物を中心に、伝統文化を紹介するコ−ナ−もあり、伝統工芸品などを含めた日本製品を売っていたが、なんと三越デパ−トがやっていたのである。
アメリカ館の中で美しいハ−モニ−を披露していたコ−ラス
そこから「創造のへの旅立ち館(Journey into Imagination)」、「土地の館(The Land)」、「生きている海館(The Living Seas)」、「宇宙船地球号(Spaceship Earth)」へと回って、最後にお土産を購入した。大人が駆け足で回ったが、子供連れとなるとこうはいくまい。また、夜9時からの25周年記念のイルミネ−ションと花火を見るまで滞在しなかったが、さぞ美しかったに違いない。
ウオルト・デイズニ−・ワ−ルドには、エプコット・センタ−に加えて、デイズニ−・ランドのような子供向けのマジック・キングダム・パ−ク(Magic Kingdom Park)、デイズニ−・エムジ−エム・スタジオ(Disney MGM Studios)もあり、4日間のパスでも購入しない限り、全部を回るのは不可能である。ロスアンゼルスのデイズニ−・ランドの160倍もある大きさの中にあるのだから、当然といえば当然であるが。さらにはシ−・ワ−ルド(Sea World)やケネデイ−宇宙センタ−(Kennedy Space Center)などもあり、フロリダ中央部だけでも訪れたい所は多く、とても学会参加を兼ねた形では回りきれないのである。そういった所を訪れるだけでも最低一週間は必要だし、一人で楽しむより、家族と一緒に楽しんだ方がよいと思った。次回訪問する際は、是非とも家族連れで行きたいものである。
なんとか空港へ着いてみると、到着した航空会社付近外側からの荷物受付場所前では長蛇の列。いやはや困ったぞと思いながらも、その列の後ろに並ぶしかない。約20分ほど待ってようやく順番が来て、荷物を預けようとしたら、なんと私の場合は国際線へ乗り継いでいくので、チェックイン・カウンタ−が違うという。何ということだ。指示をしてくれる人もいない状況で、仕方なしに航空会社のチェックイン・カウンタ−前の列に従って並んでいたのに、全くの無駄なことをしていたのだ。すぐに中へ入ってみると、通常の列に従って並んでいる所は非常に混みあっていた。特急扱いの方へ移動し、関係者らしい人に尋ねると、そこでよいと言われ、何とか間に合った。それにしても焦りの連続の帰国朝の出来事であった。
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