教員紹介

Masaharu HORI

堀 雅晴

堀 雅晴
専門
現代日本政治論

現在の研究テーマ(または専門分野)について教えてください。

現代行政学とガバナンス研究をテーマに研究。たとえば国内外の公的組織のあり方を比較検討し、従来の上意下達型の転換を探求しています。昨今ニュースになっています指導者の不祥事は、スポーツ団体のガバナンスからみて、いずれも上意下達型です。選手・コーチ・スタッフそして競技団体の関係者は、協同対話型を目指さなくてはなりません。その点で帝京大学ラグビー部は「脱・体育会」を合言葉に、選手一人一人が主人公である組織を実現しています。選手は決して組織の歯車ではなく、自分で考える自律した主体です。こうした姿は、スポーツの世界に留まらず、あらゆるところで模範となるものです。

どんな学生時代を送っていましたか。

1975年に入学、当時の学費は20万円の時代、初めての都会での下宿暮らし。政治学を自主的に研究する学生・院生・教員の集まりに入会し、丸山真男『現代政治の思想と行動』未来社の輪読から始めました。夏休みに信州白馬での合宿が思い出に残っています。またこの仲間らと76年秋に、紛争で学生自治会がないなか法学部祭典を開催しました。学生大会実施の休講措置を求める署名を4日間で過半数(1760名、68%)集まり、大いに感動! 大学院への進学以降は授業準備と研究会参加そして修士論文の執筆・紀要への投稿で多忙でした。ちなみにアルバイトは自分の勉強のできる学校や病院での夜間宿直でした。

現在の専門分野を志した理由・きっかけを教えてください。

政治学分野でどこを研究するのかを先行研究で検討した結局、「行政国家」といわれている今日のあり方が一体どのようなプロセスを経て出来上ったのか、その解明ができれば自ずとその解き方もわかるのではないかと思いつきました。またそのなかで行政官僚制の登場を目にしたことから、それを主な研究対象とする行政学を本格的に研究することにしました。時は「政府の失敗」が言われて「大きな政府」から「小さな政府」への考え方の大転換が始まったころで、1998年に留学した米国ピッツバーグ大学で、上意下達型ガバメントから協同対話型ガバナンスの探求が熱心にされている現場を目の当たりにしたことから、それに加わることにしました。

受験生のみなさんへのメッセージ

大坂なおみ選手はどんな好奇心に晒されても「私は私、と考えていますから」と凛とし、コーチのバイン氏も「自分の何がダメなのかに気を取られて落ち込むより、自分の強みを掘り下げよう」とアドバイス。これって非凡な人たちにだけでなく、普通の私たちにも、とっても大切な姿勢であり価値ある言葉ではないかと思っています。

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