教員紹介

Hiroyoshi KAWANAKA

川中 啓由

川中 啓由
専門
民事訴訟法

現在の研究テーマ(または専門分野)について教えてください。

世の中にはいろいろな考え方のいろいろな人がいて、たくさんの争いごとがあります。その争いごとをどうやって解決するかは法律を学んだ法律家たちのセンスに委ねられています。そのような紛争解決のあり方を民事手続の面から研究しています。

外国の会社と日本の会社の間で紛争が生じた場合、どこの国の、どのような機関で、どこの法律を使って、どのように紛争を解決すればよいだろう?相手だけが自分に有利な証拠を持っているときに、どんな制度を、どうやって使うとその証拠を見せてもらえる可能性が生まれるだろう?

みなさんが考えるより創造的かもしれません。

どんな学生時代を送っていましたか。

学生時代、お金はありませんが時間はたくさんありました。そこで、いましかできないことをたくさんすると決めて時間のかかることを選んでやるようにしていました。映画や舞台、たくさん観に行きました。本はジャンルを問わずなんでも読んでみました。旅行は無理して行きました。

みなさんもいましか行けないどこか、いま行っておくとよいどこかへ是非旅立って、たくさんのなにかを見てきてください。

現在の専門分野を志した理由・きっかけを教えてください。

はじめて働いた職場で世の中が自分でおもうよりきっちり「ホウリツ」で動いていることを知りました。でも、世の中には法律に書かれていない、説明のつかないルールもあふれていることを知りました。

それなら自分のスタンスをはっきりさせるために法律を知っておいた方が絶対につよい。たまたまこのことに気づいたのが銀行でしたから、自然とビジネス法、金融担保法、倒産処理法、民事手続法などに関心を持つようになりました。

受験生のみなさんへのメッセージ

法学はわりとむずかしい。でも案外おもしろい、結構たのしい。議論がつよくなる、交渉がうまくなる。自分のまわりの「なぜだろう?」、「ほんとうにそれでいいのかな?」、「なんとかしなくては!」がどんどん増える。そして、ひとのこころの痛みに寄り添えるようになる。
法学部でみなさんとお会いできるのをたのしみにしています。

おすすめの書籍
Getting to YesRoger Fisher, William L. Ury

経歴・業績について