教員紹介

Hirotake MASAKI

正木 宏長

正木 宏長
専門
行政法

現在の研究テーマ(または専門分野)について教えてください。

私の著書のタイトルは『行政法と官僚制』です。行政機関の専門性や中立性に関連してどういった法的問題点が生じるのかということを行政学の議論も参考にしつつ考察しました。最近は、アメリカ行政法の教科書の翻訳をしました。目下のところ、アメリカの制度についてより理解を深めていくことを考えています。アメリカと日本の行政法には様々な違いがあるのですが、合理的な問題解決のあり方については、学ぶべきものもあるのではないかと思います。

どんな学生時代を送っていましたか。

学年によって違うのですが、基本的には大学の図書館の座席をとって勉強して、授業の時は教室に行くという生活スタイルだったと記憶しています。法学部に入ったのですが、大学生の頃は法律学に関心が持てて、今にして思えば勉学については充実した日々を過ごしていたと思っています。ですが、関心の幅が少し狭かったので、振り返って考えると法律学以外のことについてももっと多くのことに関心を持って、様々な経験をしておけば良かったとも思っています。

現在の専門分野を志した理由・きっかけを教えてください。

学部生時代に行政法のゼミと民法のゼミの両方をそれぞれ2年間にわたって履修していました。ゼミの選択に関しては当時得意という意識があった科目だというだけで、あまり深い理由はなかったのですが、結局、このどちらかを大学院にあがった後も専門にしようと思いました。大学院を受験する際に、どちらを専門にしようかと少し迷ったのですが、どちらかと言えば行政法のほうが専門という意識があったので、行政法を専攻することにしました。

受験生のみなさんへのメッセージ

法律学というのは大なり小なりの社会問題を扱っているので、法律学を学習することで世間の諸々の物事を見るうえでの一つの視点を持つことができると思います。高校生にとっては法律学は馴染みがない分野かもしれませんが、みなさんも法学部で法律学を学んでみてはいかがでしょうか。

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経歴・業績について