教員紹介

Atsushi MOTOYAMA

本山 敦

本山 敦
専門
民法

現在の研究テーマ(または専門分野)について教えてください。

法学部では、入学直後から、「民法」という法律専門科目の学修が始まります。この民法は、「総則」「物権」「債権」「親族」「相続」という5つの編から構成され、合計1050条もの条文からなる巨大な法律です。私は、5つの編のうちの「相続」を中心に研究しています。「相続」とは、死者の財産が、家族に承継されるという制度です。高齢化に伴い、わが国では、1年間に約130万人が死亡しており、「相続」をめぐる紛争が増加しています。そこで、これからの日本社会にふさわしい「相続」制度の在り方について研究しています。

どんな学生時代を送っていましたか。

東京に住んでいたこともあって、ほぼ毎日のように、映画館・劇場・美術館などに通っていました。通っていない時間は、読書とバイトに明け暮れていましたが、大学はちゃんと4年で卒業しました。

現在の専門分野を志した理由・きっかけを教えてください。

大学卒業後、民間企業に就職して、法律に関わる仕事をしていました。具体的には、会社の内外で生じうる様々な事件・事故を予防するための制度を考えたり、起きてしまった事件・事故を解決したりするという仕事です。そのような仕事をこなすためには、民法や商法などの知識が必要不可欠です。様々な法律の知識を体系的に習得したいと考えて、大学院修士課程に社会人入学し、「民法」を専門的に学び始めたことが、現在の専門分野につながりました。

受験生のみなさんへのメッセージ

「学校の勉強なんて、社会では役に立たない」、「受験勉強なんて、知識の詰め込みに過ぎない」などの否定的な意見があります。私は、上述のように、かつて民間企業で働き、今は大学教員・民法学者をしていますが、学校の勉強も、受験勉強も、大変役に立っていると思っています。勉強が役に立つかどうか、ではなく、勉強が役に立つような仕事に就くかどうか、ではないでしょうか。ぜひ、知識を詰め込んで、大学に入学してきてください。

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経歴・業績について