教員紹介

Wataru SATO

佐藤 渉

佐藤 渉
専門
英語

現在の研究テーマ(または専門分野)について教えてください。

私の専門は現代オーストラリア文学です。おもな研究対象は、90年代以降の比較的新しい小説や戯曲です。関心のあるテーマは、歴史と記憶、先住民と非先住民の関係、ナショナル・アイデンティティの変遷、エスニシティの表象など多岐に渡っています。特定の作家について研究するのではなく、文学テキストを社会の変化と関連づけて読み解こうとしています。

どんな学生時代を送っていましたか。

大学では英米文学を専攻しました。英語が好き、小説を読むのも大好きでしたので幸せな学生時代でした。何より楽しかったのは、英語読書研究会(E.R.S.)というサークルでの活動です。パート長として活動計画を立てたり、ディクテーション用のワークシートや単語テストの問題などを作成した経験は、英語教員となった今も活きているように思います。留学生との交流を通して、文化的背景が異なる人たちと話す楽しみも知りました。学生の引率で来日された宗教学の先生にお供して、比叡山を終日歩き回ったのは忘れがたい思い出です。

現在の専門分野を志した理由・きっかけを教えてください。

交換留学生としてメルボルン大学に留学したのがきっかけです。現地ではオーストラリアの歴史、カルチャラル・スタディーズ、言語学の基礎を学びました。文学の授業にはついていけずドロップ・アウトしたのですが、その時買い込んだ文学作品を後で読み返し、興味を惹かれました。大学卒業後、いったん民間企業に就職したのですが、ようやく仕事に慣れ始めた頃、本当に自分はこの仕事を一生続けていくのだろうか、という疑問が頭から離れなくなってしまいました。そのとき浮かんだ答えがオーストラリア文学でした。なにか他の人とは違うことをしてみたいという思いもありました。

受験生のみなさんへのメッセージ

大学はさまざまな楽しみが詰まった宝箱のようなところです。専門分野の勉強をがんばるのはもちろん大切ですが、いろんなことに頭を突っ込んでみてください。未知の世界へ踏み出すきっかけが見つかるはずです。

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