教員紹介

Yousuke TANIE

谷江 陽介

谷江 陽介
専門
民法

現在の研究テーマ(または専門分野)について教えてください。

専門分野は民法(契約法)です。皆さん、毎日いろいろな契約を締結していると思います。例えば、おにぎりを買う、電車に乗る、アルバイトをするといった日常的な事柄も契約というものが関係してきます。

現在の研究テーマは、NHKと受信設備設置者(テレビ等の設置者)との契約締結をめぐる法的問題についてです。契約を誰と締結するのかは自由であるのが原則ですが、例外的に特定の者と契約を締結しなければならないとされている場合があります。例外的な場合として、受信設備設置者はNHKと放送受信契約を締結しなければならないとする法律があります。このような例外を認めることの根拠及び限界を探求しています。

どんな学生時代を送っていましたか。

「勉強するときも遊ぶときも全力で」というスローガンのもと(自分自身で決めたスローガン)、双方ともに両立できるように努めてきました。遊ぶといっても羽目を外しすぎるのではなく、野球が好きなので、草野球に参加したり、友達とキャッチボールをしたりする感じです。

もちろん、大学時代には授業に出席して勉強しました。現在の専門である民法(契約法)の他、憲法、刑法が好きでしたので、これらの関連科目を多く受講しました。

現在の専門分野を志した理由・きっかけを教えてください。

現在の専門分野を志した理由は、身近な契約をめぐる問題を法的な切り口から考えることの面白さを感じたからです。

当然のことですが、私たちは、一切契約せずに日常生活を営むことはできません。自給自足で全てをまかなうことは困難だからです。このように、契約は日常生活と密接不可分のものですが、いったん問題が生じれば、「契約を守ってくれ」、「契約した内容と違うじゃないか」と当事者間で争いが生じます。Q1で触れましたNHKとの受信契約の他にも、例えば、携帯電話サービス契約の中途解約と違約金の支払いをめぐる問題など、私たちが直面する問題が多々存在します。これらの問題をじっくり研究したいというのが大学院に進学したきっかけです。

受験生のみなさんへのメッセージ

「法」と聞くとどのようなイメージがありますか。「法」は難しく自分には関係がないというイメージを抱く方もいるかもしれません。しかし、身近なもので私たちの生活と密接に関係するのが法律というものです。本学で法・法律の醍醐味を味わってほしいと考えています。

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経歴・業績について