法科大学院

FD活動

2014年度 第2回

  • 日時 2014年11月25日(火) 15:30~17:00
  • 場所 朱雀キャンパス205号教室
  • 出席者 20名
テーマ 演習授業の高度化の課題
報告者 村田敏一教授 (コーポレート・ロー先端演習)
吉村良一教授・生熊長幸教授 (民法総合演習)

現在検討中のカリキュラム改革の中では、受講者個人の実態に即し、より的確に力を伸ばせる授業科目のあり方、授業方法のあり方が一つの問題となっている。そのため、クラスグレード化、再履修クラスの導入、さらに2年次演習のあとを受ける従来の実務総合演習以外の「積み上げ」演習科目等が検討されている。今回のFDフォーラムでは、先端展開科目、法律基本科目としてそれぞれ高度な応用力の涵養を担う民事系の演習2科目の現状と課題につき、授業担当者より報告を受けた。

2つの科目について、科目の達成目標、教材、現状の課題などの報告をいただいた後、質疑を行った。市販の演習問題集を用い、かなり複雑事実関係の設例を検討させる演習であることは両科目に共通であるが、会社法では判例に基づくより実務指向が徹底され、民法では、法律基本科目という位置づけであることから、民法演習Ⅰ・Ⅱを受けての内容構成という側面が特徴的である。質疑では、公法分野、刑事法分野での演習科目の組み立てについても参考意見が得られた。受講学生の習熟度にはかなりの幅もあるが、法律実務家としての専門知識、応用力を養うために、なお正課の演習系科目で対応すべき課題が存在すること、その方法の一つとして、一定程度の法律文章の作成を基にした授業運営が効果的と考えられることなどが、共通の認識となったように思われる。今後のカリキュラム改革論議の状況に応じ、FDフォーラムでもさらに具体的レベルで意見交換することを確認して終了した。

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