法科大学院

FD活動

2013年度 第3回

  • 日時 2014年3月4日(火)
  • 場所 朱雀キャンパス205教室
  • 出席者 21名
テーマ グレード制の現状と課題
報告者 北村 和生教授(公法実務総合演習)
和田 真一教授(民事法実務総合演習)
松宮 孝明教授(刑事法実務総合演習)
山口 直也教授 (刑事訴訟法)

法科大学院では、現在、公法、民事法、刑事法の3つの実務総合演習科目と、刑事訴訟法演習がクラスグレード制をとっている。これにより受講者の到達度に即した授業を行い、より学習成果を上げることが期待されている。しかし、このグレード制を導入してからも、入試科目の見直し、新設科目の導入によるカリキュラム体系の変更、配当セメスターの変更が行われている。また、グレード区分の仕方や、各クラスへの対応の工夫は、各科目によって異なってもいる。今回のFDフォーラムでは、各科目でのグレード制の現状を報告するとともに、入学者の到達度の開きが大きくなっているとの指摘もある中で、今後のグレード制のあり方について意見交換を行った。

報告では、実務総合演習のグレード制については、科目により区分基準の取り方、クラス数が異なること、授業内容の実態、成績評価、司法試験成績との相関等が報告された。クラスグレード制については、実態に即した教育方法という面もあるが、いずれのクラスの学生にもモチベーションを向上させ、客観的な成果を獲得させるために、クラス編成の仕方、教材の選択などにつき課題も指摘された。

また、刑事訴訟法は唯一のL2S1配当科目でグレード制をとるが、民法演習、刑法演習、憲法演習などの他のL2S1配当科目でもグレード制を導入すべきかが大きな検討課題である。これについては、関連科目の配置セメスターの違いなどにより刑事訴訟法と同様にグレード制を導入できない問題があり、かつ、どのようなグレード化をするのか、その場合のグレード化による効果も慎重に検討する必要が指摘された。

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