法科大学院

FD活動

2012年度 第3回

  • 日時 2013年3月26日(火)
  • 場所 朱雀キャンパス205教室
  • 出席者 24名
テーマ 力を伸ばす『予習→授業→復習』のあり方
報告者 報告1 認証評価報告書を受けて 北村和生教授
報告2 民法での取り組み例 松本克美教授
報告3 刑法での取り組み例 大下英希准教授
報告4 これまでのFDフォーラムを通じて 和田真一教授

法曹として必要な専門知識と思考力を身につけるには、要求される水準の高さと量の膨大さを考えれば、当然に相当の学習時間が必要であり、方法も工夫する必要がある。本年度第1回のFDフォーラムでは、現在の学生実態に即した講義や演習の方法(双方向、多方向授業の方法)を検討し、その際にも、授業内で予習事項を確認する、または前回授業の内容を復習する取り組みが紹介された。そこで、第3回FDフォーラムでは、授業の効果をより上げるために、予習、復習をどのように工夫すればよいのかという視点から検討を行った。

まず、北村教授が、今回のテーマに関わり2012年度の認証評価で指摘されている問題点を総括的に報告した。特に授業レベルの維持や学習時間を確保させるために、予習課題を課し、小テストによるチェックなどを行う必要が指摘された。小テストの実施は、平常点評価の客観化にもつながる。次に、個別授業の取り組み例として、民法演習の松本教授担当クラスの紹介があった。このクラスでは、演習の課題を文章で毎回提出させ、5段階で評価し、平常点に反映させている。大下准教授の刑法演習では、報告担当者が事前にレポートをUPし、受講者はそれを検討したうえで授業に臨むことが求められているが、予習の不足も時に見られるものの、答案内容などには新たな問題は感じられないという紹介があった。最後に、和田教授が予習と復習について、それぞれの内容、具体的なさせ方、予習の授業での活用の仕方、復習の確認方法、成績評価との関係について、包括的な論点の提示を行った。

報告に基づき、どのように緊張感をもって授業に臨ませるか、教材選択や授業の運営方法などによる教員側からのアプローチと、受講者にクラス選択をさせたり、モチベーションを高める企画を取り入れるなど、学生の自主的な取り組みを進めるという両方向から意見交換を行った。

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