TOPICS & EVENTS

09.07

2021

EVENT

2021年度【文学部特別講義】「いけばなに見られる 逆境の乗り越え方とこれからの暮らし」が開催されました

 2021年度夏集中科目「華道文化演習(L)」をご担当いただいている、池坊専好先生(華道家元池坊 次期家元)による文学部特別講義「いけばなに見られる逆境の乗り越え方とこれからの暮らし」を8月30日(月)に、衣笠キャンパスにて開催いたしました。

 特別講義では、新型コロナウィルス感染症が世界的に流行する現代から過去に遡り、これまで世界の悲劇的危機の後には文化が発展してきたことを説かれ、「池坊いけばな」の歴史の中でいけばながどのように発展してきたのか、その源流と精神性の深みについてお話いただきました。古来より神仏へ供えられてきた「立て花」は、時には枯れた枝も用いて、自然の姿を器の上に表現します。その哲学を記した「池坊専応口伝」のご解説をされつつ、焼失のたびに再建されてきた「六角堂」の由緒や、戦時中・戦後の社会的要請により変革を遂げてきた「池坊いけばな」の歴史をご紹介されました。、東日本大震災のお見舞いや国連における献華といった、社会貢献と国際貢献にも「池坊いけばな」は尽力しておられます。芸の幽玄な作風を絶妙に説いてくださった池坊専好先生のお話を踏まえ、受講生は4日間の実技を含む授業に臨みます。

今後も文学部ではさまざまな取り組みを実施したいと考えています。どうぞ引き続きよろしくお願いいたします。

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