2021年度【文学部特別公開講義】「茶の文化」が開催されました

　2021年度夏集中科目「茶道文化演習（L）」をご担当いただいている、千玄室先生（茶道裏千家前家元）による文学部特別講義「茶の文化」を9月8日（水）に、衣笠キャンパスにて開催いたしました。

　ご講義では、歴史の中で茶道が果たしてきた役割と「茶の道」の神髄について、千玄室先生の長いご人生における幅広いご経験を踏まえ、生きていること、望みを持つこと、親からいただいた血（伝統）、すなわち「い・の・ち」を大切にする豊かな視座からご説明いただきました。約500年前に千利休が茶の湯を道の文化としてから今日に至るまで、茶道の「和」の力は世界各地で人と人との心を結び付けてきました。作法に込められている思いやりの心が、「一番のお茶を点てる」心構えを通して人々の平和な結びつきに繋がることを、東洋と西洋の古典を縦横に引用しつつ説かれました。お話しを通じて一貫していたのは、今日の世界が抱える諸問題にいかに向き合っていくかという見地でした。

　

　千玄室先生のご講演を踏まえ、受講生は裏千家茶道会館、裏千家学園にて実施された計5日間の実技を含む授業に励みました。

　

　今後も文学部ではさまざまな取り組みを実施したいと考えています。どうぞ引き続きよろしくお願いいたします。