在学生の声

4,000名超の文学部生、一人ひとりがオンリーワンの活動を行っています。その活動の一端を紹介します。

2019

日本文学研究学域

誰もが知る「桃太郎」を深く分析、自分だけの「宝の山」を掘り進める

有田 鴻助 さん
日本文学専攻 4回生

大阪府立三島高等学校/大阪府

小さな頃から読書とスポーツが好きで、大学でもどちらかに関係する学部に進学しようと思っていました。文学部に決めたのは「ただ本を読むことから、一歩進んだ世界に飛び込んでみたい」という強い想いが理由です。立命館大学文学部は多くの文学作品の生まれた京都の金閣寺近くにキャンパスがあり、学問として大学でしか得られないものがあるに違いないと感じました。

専攻では芥川龍之介の「桃太郎」をはじめ、桃太郎に題材をとった日本文学を研究しています。日本人なら誰もが知る昔話であり、特徴的な物語構成を持つ桃太郎について、芥川が書いていることは大学に入学してから知りました。読んでみると驚くほど面白いのですが、「羅生門」や「蜘蛛の糸」などに比べて注目されておらず、先行研究も少ないことから、もっとこの作品に光を当てたいと考え、他の時代や作家によって描かれた桃太郎作品(小説、アニメ、映画、CMを含む)との比較研究を進めています。

私の所属するゼミでは、小説はもちろん、マンガや映画、アニメ、ゲームなどさまざまなジャンルを扱っています。「文学部」と一括りにいっても、多様な分野に関心を抱く学生がいて、仲間から刺激を受けることも多々あります。そうした多様な文学研究のなかで「他者」「人」「自分自身」に向き合う機会が多くあり、そうした経験が文学部だからこそ得られる貴重な宝物の一つだと感じています。

また課外活動では、一回生の新入生歓迎の時期に自分に合ったサークルと出会えず、乗り遅れてしまいました。しばらく考えた後、「無いならつくるしかない」と立ち上げたのが学外のバスケットボールサークルです。また高校までやっていたラグビーも続けたくなり、今は社会人ラグビーサークルにも所属しています。何にでも挑戦することで、楽しい大学生活が送れています。

将来私は文学部で得た物事を深く見つめる力を活かして、世界中の人を楽しませたり感動させたりするようなことをしたいと思っています。また教職課程で学んだことを活かして、何らかの形で教育にも携わっていきたいと考えています。高校生の皆さんも、ぜひ文学部で自分だけの宝の山を掘り進み、一生ものの財産を見つけてみてください。

所属している社会人ラグビーサークルで地元の大会に出場した時の写真。

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