在学生の声

4,000名超の文学部生、一人ひとりがオンリーワンの活動を行っています。その活動の一端を紹介します。

2019

人間研究学域

心理学を教育に生かしたい

中嶋 俊輔 さん
人間研究学域 1回生

国立 京都教育大学附属高等学校/京都府

心理学を教育に生かしたい

私は中学生の時から教師になりたいと考えていました。当時お世話になっていた、サッカー部の顧問の先生が、人間的にとても尊敬できる人だったことがきっかけです。先生の厳しさと優しさ、生徒たちをまとめる力に接しているうちに、自分も将来は先生のような存在になりたい、と思うようになりました。

この大学を志望したのは、立命館大学文学部に進学していた先輩から、「うちの教育人間学専攻だったら中嶋が興味を抱いている分野が学べるよ」と聞いたことがきっかけです。私は子どもが成長していく過程の教育心理に興味があり、集団のなかでいじめが起こってしまう要因にも関心があります。そうした心理学の観点を持つことで、子どもの心を深く理解して指導できる教師になりたいと考えています。入学後の春学期に「心理学入門」という授業をとり、心理学を基礎から学んでいるところですが、その奥深さに大いに興味をそそられています。

現在も変わらずサッカーが大好きで、大学でも続けています。私は関西出身なのですが、立命館大学はいろいろな地域から学生が集まっているので、サークルでもたくさんの出会いがあり、とても刺激になっています。

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サッカーサークルの様子

先生の「リアル」を学んだグループワーク

1年生の学校教育に関わる授業で特に面白かったのは、春セメスターに教養ゼミナールで行った「学校教育の問題」についてのグループディスカッションです。各チームがテーマごとに分かれ、今何が課題となっているかを調べ、プレゼンテーションを行いました。例えば英語は小学校から必修化が始まりますが、それにともない、教員の英語力が十分でないことが問題となっている現実があります。

また部活動の顧問を務める教員も全国的に足りなくなっており、自分が経験したことのない運動部の顧問になって、指導ができずに困っている教員が沢山いることなどが発表されました。部活の顧問になれば土日も試合や練習などで子どもたちを指導することになり、その間の給料をどうすればいいかといった、とても現実的な問題が話し合われ、自分が将来教師になったときの課題がリアルに想像できる機会となりました。

気軽に大学に相談できるありがたさ

今目指しているのは高校の数学教師です。私はもともと数学が好きで、アルバイトでも塾で小中学生に算数・数学・理科を教えています。数学は答えが一つでも、そこに至る解法は沢山あります。難しい問題に悩んでいた子が、私のちょっとしたヒントで、自分で解法を見つけ出したときに、パッと顔が明るくなるのが何より嬉しい瞬間です。

文学部では中学校の社会科や高校の地理歴史の教員免許の取得を目指していますが、数学の教員免許は取得できないので、4月の入学後すぐに相談しました。困ったことができたとき、すぐに大学に相談できる体制が整っているのがとてもありがたいと感じます。


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