在学生の声

4,000名超の文学部生、一人ひとりがオンリーワンの活動を行っています。その活動の一端を紹介します。

2019

特別企画

京都一人暮らしの“リアル”を語りつくす~近畿圏外出身学生座談会~

京都にキャンパスがある立命館大学文学部ですが、実は近畿圏外出身の学生が約半数います。この座談会では、そうした地元を離れて進学した学生たちが、立命館大学文学部を選んだ理由や、どんなキャンパスライフを送っているか語ってもらいました。


出席者(写真の左から順に)

水谷 尚武さん(三重県出身)地理学専攻 3回生
長谷川 美桜さん(広島県出身)教育人間学専攻 3回生
小板橋 岳郎さん(東京都出身)文化芸術専攻 3回生
松尾 美左輝さん(佐賀県出身)日本史学専攻 4回生


――まずは皆さんが、それぞれどんな動機で立命館大学を志望されたのか教えていただけますでしょうか?

松尾 私は昔から日本史に興味があったので、歴史の中心地「京都」にある大学だったことが理由です。

水谷 もともと地図を見ることや、街歩きをすることが好きで、地理学に興味がありました。立命館大学文学部には地理学専攻という地理学を専門的に学べる場があり、魅力を感じるようになりました。

小板橋 私は高校の第2外国語でドイツ語を履修していたのですが、AO入試「国際方式」でその勉強経験を生かせたのがきっかけです。東京出身なので「京都の大学」に対する憧れもありました。

長谷川 私も「京都に住んでみたい!」というのが一番の理由ですね。父も京都で4年間、学生生活を送っており、父から聞く学生時代の話に憧れがありました。

――実際に入学してみて、立命館大学でのキャンパスライフはいかがですか。

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松尾 図書館が立派でびっくりしましたね。建物がきれいなのはもちろん、授業で学芸員課程の実習をしたのですが、歴史の資料があらゆる分野で古代から近現代まで大量に揃っていることに驚きました。

水谷 私は「文系」という意識で入ったのですが、地図作製の授業では理系の学部のようなパソコン実習があることが意外でした。人口データと別の統計データを組み合わせた地図をつくる方法や、地図の作製法を詳しく学べたことが、ゼミ(専門演習)でも研究を進めていく上で役立っています。

――皆さん、大学入学を機に一人暮らしをされていますが、親元を離れた生活はいかがでしょうか?

小板橋 ……自分では散らかしている意識はないのですが、自然と部屋が散らかる一方になるのが不思議ですね。気づくと洗濯物や本が積み重なっている状態です。

松尾 帰省したときに親のありがたみが身にしみますね。普段は自炊をしていますが、帰省時は自分で料理をしなくてもご飯が出てくることに感動します。学生の方には、人生で一回は一人暮らしをすることをオススメします。

水谷 わかります。私は自炊に最初は憧れて、ネットでレシピを見て作ったりもしたのですが、「料理時間30分」と書いてあっても自分が作ると2時間ぐらいかかる(笑)。学食が朝早くから夜遅くまで営業しているので、そこで済ませることが多いですね。

――遠方から進学した皆さんにとって大きな環境の変化だったと思いますが、入学当初に戸惑うことはなかったですか?

長谷川 京都はやはり都会なので、自分の地元とのギャップは感じました。電車もJRしか乗ったことがなかったので、阪急や京阪、地下鉄のどれに乗ったら目的地に行けるのか、最初はよくわかりませんでした。

水谷 私の地元は夜に外に出ると、星空以外にはほとんど明かりがないのですが、京都は夜遅くでも街を歩いている人がたくさんいることには驚きました。

松尾 大学生活そのものは、そんなに戸惑いませんでした。立命館大学文学部では「オリター制度」といって、上級生が新入生のサポートをしてくれるんですね。毎週1回、クラスごとにイベントの時間があって、新入生と上級生でミニゲームをしたり、近くの金閣寺まで散歩したりしました。そういうイベントを通じて自然に友だちができていきました。

水谷 「オリター制度」の中には、4月末には大きな会場で、クラスごとに出し物を発表するイベントもあります。今、仲の良い友人も、1回生の最初に知り合った人が多いです。そのような学生にとって過ごしやすい環境をつくる取り組みをしている団体に興味をもったことから、私自身も「学友会」という組織に入って、学生生活をサポートする活動を行っています。

――なるほど、他の皆さんはどんな課外活動をされていますか?

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長谷川 私は図書館のピアサポーターという活動に参加しています。4月に行われる新入生向けの図書館ツアーなどのイベントを企画したり、書架の整理をしたりといったことが主な活動内容です。

小板橋 私は学生新聞サークル「立命館大学新聞社」の部員です。例えば立命館大学の教授が何か新しい発見をしたら、「お話を聞かせてください」と頼んで取材させてもらい、記事を執筆していました。サークルの代表も務めていて、次はどんな特集を組むか、みんなで企画会議をしたりするのがとても面白いと感じています。

松尾 私はサークルには所属していなかったのですが、塾で英語と国語の講師のアルバイトをがんばっていました。教職課程をとっているので、それに役立てばいいなと思って始めたのですが、生徒のみんなが一生懸命に勉強するのを見ていて、自分も刺激を受けましたね。

――アルバイトの話が出ましたが、一人暮らしだとお金も自分で管理しないといけないですよね。

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小板橋 親からの仕送り額の範囲で暮らすように心がけているのですが、新聞サークルの発行日が近づくと、どうしてもみんなでご飯を食べに行く日が増えて……。気づいたら口座に46円しかないなんて日もありました(笑)。そんなときは、引っ越しの手伝いなどの1日単位で入れるアルバイトを探して、なんとかしのぎましたね。

水谷 私は大手のアパレルショップでアルバイトを続けています。学生アルバイトですが、様々な仕事を任せてもらえて、お客さんとのコミュニケーションを楽しんでいます。

――皆さんが考える、一人暮らしをしながら大学に通うことの良さは何でしょうか?

一同 ……「自由」ですね。

小板橋 声が揃いましたが、本当に自由なのはいいですね。休日に何時まで寝ていても、ゲームを夜遅くまでやっていても怒られない。

――自由であるのと引き換えに、自分を律しなければいけない面もきっとあると思います。例えば、翌日に1限の授業があるときなどは、起きるのが大変だったりしませんか?

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水谷 私はそういうとき、寝る前に「絶対朝7時に起きるぞ」ともの凄く強く念じるんですよ。そうすると、だいたい本当に目が覚めます(笑)。もちろんスマホの目覚ましもかけますが、要は自分の意識づけ次第だと思いますね。

小板橋 私の場合は逆に、がんばって徹夜したまま授業に出て、その後で寝るという作戦をとることが多いですね。決しておすすめはできませんが。。。

松尾 私の場合は高校のときから毎朝6時の始発に乗って通学していたので、朝早く起きるのは苦になりません。

――では最後に、立命館大学文学部への進学を考えている全国の高校生に向けて、メッセージをいただけますか。

松尾 文学部では自分の好きな専門分野について深く学べることはもちろん、それ以外の分野の授業も沢山受講することができます。興味の幅が広い人は、ぜひ文学部で学ぶことをオススメします。

水谷 私は地理学を学んでいますが、歴史学にも興味があり、日本近代史の授業をとっています。高校の勉強は教科書で「これを学ぶ」ということが決まってますが、文学部では自分の関心に柔軟に対応できる学びが準備されていると思いますね。

小板橋 お二人にまったく同感ですね。何か気になることが出てきたら、その知的好奇心を満たしてくれる先生や制度が文学部には整っています。

長谷川 「文学部」というと、文字通り「文学」を学ぶ学部であると思われがちですが、哲学、歴史学、地理学、言語学、教育学などなど、多様な学びができることこそ文学部の魅力です。私のいる教育人間学専攻のなかには、ヨガの呼吸法を学んだり、絵を描くことを通じて心理的な分析をする方法を学んだりする授業もあります。いま高校生である皆さんが、思いもつかないような刺激的な学びに、きっとこの大学なら出会えると思います。

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※近畿圏=ここでは京都府、大阪府、滋賀県、兵庫県、奈良県、和歌山県の2府4県とする。

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