在学生の声

4,000名超の文学部生、一人ひとりがオンリーワンの活動を行っています。その活動の一端を紹介します。

2019

地域研究学域

デジタル人文学のトップランナーである立命館で地理を学ぶ

加藤 利幸 さん
地理学専攻 4回生

私立 京都橘高校/京都府

立命館大学文学部への入学を決めた大きな理由は、他大学の文学部と違い、先進的な研究を行っているからです。立命館大学文学部およびアートリサーチセンターでは、デジタル・ヒューマニティーズ(デジタル人文学)という最先端の研究・教育が行われています。既存の伝統的な人文学とICTを組み合わせたデジタル・ヒューマニティーズによって、新たな知が創造されることは、とても興味深いと感じました。また、他大学の文学部と違い規模が大きく専任教員の人数が多いため、多角的な視点で人文学を学べるのも魅力でした。

地理学専攻を選択したのは、高校時代に地理を履修していて、人文現象と自然現象の両方を学べるところが面白いと感じたからです。机の上の学びだけでなくフィールドワークに行き、その土地の政治や政策、経済なども密接に関わる実際の地形を見たり、様々な要素を複合的に捕らえるところに面白さを感じました。「立命館の地理」は学界と教育界で高い評価を得ており、最近では伝統的な歴史地理学だけでなく、最先端の地理情報システム(GIS)を用いた地理情報科学(GISc)の研究が盛んに行われています。

課外活動では、2回生の10月に立命館大学温泉同好会というサークルを立ち上げました。最初は3人のサークルでしたが、SNSで情報発信することで知名度が上がり、今では20名以上の規模になっています。京都は趣のある温泉や銭湯が多い街でもあります。月に数回、同好会のメンバーと京都周辺の温泉や銭湯をめぐり、楽しんでいます。また、時には地方の温泉にも遠征に行くのですが、近年は地方でも外国人観光客が増えており、地域の観光産業に貢献している様子を肌で感じられたことも面白かったです。

文学部というと、文学作品だけを扱う学部と思われがちですが、まったく違います。「人文学」は人間の活動・所産のすべてを学び研究する学問であり、文学部の楽しさ、面白さもそこにあります。立命館大学文学部は7学域17専攻(2020年度から8学域19専攻)で、人文学のほぼすべてをカバーしており、同時にデジタル人文学の分野ではトップランナーですので、理系的なアプローチも可能です。この学部で学ぶことは、専門的知識を得るだけでなく、多様な価値観が身につき、人として大きく成長できると感じています。「仕事に結びつきそうな学部に進学しよう」と考えている方こそ、ぜひとも文学部の門戸を叩いてほしいと願っています。

立命館大学温泉同好会のメンバーとの写真

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