在学生の声

4,000名超の文学部生、一人ひとりがオンリーワンの活動を行っています。その活動の一端を紹介します。

2020

国際コミュニケーション学域

留学のために選んだ立命館。 未来のトビラも開いてくれた。

竹内 菜緒さん
国際コミュニケーション専攻 4回生

愛知県立旭野高等学校/愛知県

高校時代、世界史の授業が大好きでした。ある場所で生まれた文化が、民族移動や戦争で他の地域へ伝わり、かたちを変えて発展して歴史的な建造物や書物がつくられる――。そんな歴史のダイナミックな姿にひかれた私は、外国の異文化や価値観を肌で感じてみたいと、海外留学を考えるように。いろいろ調べて、留学制度が充実した立命館大学文学部を選びました。

私が最も注目したのは、留学生を受け入れる協定校が世界中にあることです。その数は68の国と地域の460あまりにのぼり、毎年2000人近い日本人学生を海外に送り出しています。これだけ選択肢が広ければ、きっと自分が行きたい留学先を見つけられる――。私は、直前まで進学を予定していた地元の大学をキャンセルし、立命館大学に入学を決めました。

高校時代からの夢がかなったのは、3回生の時。8月から翌6月までの約1年間、交換留学生として米国ノースカロライナ州のアパラチアン州立大学で学びました。留学先にアメリカを選んだのは、国際コミュニケーション専攻の授業でアメリカの歴史や文化、社会を学び、一度アメリカという国を自分の目で見ておきたかったからです。特にアパラチアン州立大学には100を超える専攻があり、私が関心を持っていたジェンダーやエスニシティ(民族の共同意識)について、深く掘り下げた勉強ができるのが魅力でした。students/students39_sub01アメリカグランドキャニオンを訪れた時の写真

留学がきっかけで、それまで気付かずにいたアメリカのもうひとつの側面を知ることもできました。大学があるアパラチア山脈の周辺には、「プアホワイト(Poor White)」とよばれる白人労働者階級が多く暮らす地域があります。プアホワイトは経済的に恵まれず、アメリカの繁栄から取り残された人たち。大学に残された数多くの文献に触れ、その歴史や文化に関心を持つようになった私は、帰国後、貧しい家庭に生まれながら弁護士となったJ.D.ヴァンスの回想録『ヒルビリーエレジー(Hillbilly Elegy)』という一冊の本と出会い、それを分析した研究を卒業論文にまとめました。念願かなった留学。それは、新たな発見さえも与えてくれました。students/students39_sub02ヒルビリーエレジー(Hillbilly Elegy)の本

立命館大学は、世界中に留学生を送り出す一方、毎年2000人以上の留学生を海外から受け入れています。異文化に触れたいと、私と同じ夢を抱いて来日する留学生たち。その力になりたいと、在学中は学生団体「SKPバディ」に参加し、立命館大学に留学してきた学生を生活面でサポートする活動に取り組みました。日本文化を体験する京都トリップや、出会いの場をつくるハロウィンパーティー、クリスマスパーティーなど、月一回のペースでイベントを企画。参加する留学生の国籍もさまざまで、私にとっては留学とは違う異文化体験の場でもありました。students/students39_sub03留学生向けにハロウィンパーティーを開催した時の写真

立命館大学の文学部には、8つの学域と18の専攻があり、人文科学の分野で自分の好きなテーマを見つけ、好奇心のままにテーマを掘り下げて学ぶ場があります。また文学部は、「クロスカルチュラル」。講義の中で、専門のワクにとらわれない幅広い知識や情報を吸収できます。海外留学が目標だった私も、専攻科目の授業を受ける中で興味の対象を広げることができました。自分で想像もしなかった興味の対象を発見できる。それが立命館大学です。
4月からは、スタッフの国籍も多様なグローバルIT企業の日本法人で仕事をします。やりたいことを、すべてやり切った立命館の4年間。それは海外留学の夢をかなえ、将来への扉を開いた4年間でした。

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